🌸絶対核家族「イングランド・アメリカ型」(1)
⛳トランプ政権誕生は民主主義の理にかなつている
☆メデイアや識者は、民主党のヒラリー.クリントンの勝利を予想
*民衆が共和党のトランプを支持したとしても
*最終的にはヒラリーに落ち着くだろうと予想していた
☆トッドは「トランプを支持の反乱は理にかなっている」と予測してた
*論拠となるデータは、2015年に発表された人口動態調査
*アメリカでは、白人中年の人の死亡率が上がっている
*医療でのセーフティネットの不備等で
*働き盛りの世代を死に追いやっていることは明らか
*その理由トツドは「グロ‐バル化による疲れ」と呼ぶ
*行き過ぎた自由貿易と、労働力としての移民の増加が
*白人労働者を追い詰めているという
☆トランプは、そうした不満を解消するという発言を続けた
*自由貿易には保護貿易を、移民に対しては制限を国境に壁を
*そうした候補を民衆が選んだこと自体は間違っていない
*民主主義の理にかなっているとトツドは冷静に言う
☆トツドがトランプ当選を理にかなっていると言った理由
*家族類型のちがいによる教育熱心の度合いの差が
*ここに来てアメリカで顕著化してきていることだ
☆アメリカの家族類型「絶対核家族」の本質、教育熱心ではない
*移民集団によって濃淡がある
*ドイツ系、北欧系、ユダヤ系、日本系、韓国系
*直系家族で、核家族になっても教育熱心という特徴は保持されている
*アングロ・サクソン系の自人は元祖・絶対核家族
*再投資としての教育に対する情熱は薄い
*高等教育を受けずに社会に出た子どもは低学歴
*仕事対応スキルも低く、必然的に収入減に見舞われる
☆絶対核家族に内在する教育不熱心という要因が
*プア・ホワイトの社会的上昇を妨げ
*貧困の連鎖を生んでいることがトランプ当選の真の理由
⛳トランプ当選をもたらした「絶対核家族」
☆トランプ当選をもたらしたこの「絶対核家族」とは、
*絶対核家族は、イングランドの住民でピューリタンだ
*カルヴァン主義者たちの北米大陸への移住
*そのまま新大陸へと運ばれていきます
☆北ァメリカヘの最初の大規模な移民
*イングランドの人たちが大勢を占めていた
*絶対核家族の原理も当然のように持ち込まれた
☆「絶対核家族」の家族の単位は、父、母、子の「核」からなり、
*親は子に、早い時期から独立を促す
*親に頼らず、同居することもなく、 一人で稼いで生きていけと
*はつぱをかけるのです
*親子のきずなはさほど強くなく、子も親も「自由」を保証されている
*結婚後に親と同居することはほとんどない
⛳金銭解決に傾きやすいドライな親子関係
☆シエイクスピアが活躍した時期のイングランドの裁判記録
*相続権をめぐる親子の紛争の記録が多数残っている
*親子間での相続訴訟が多い理由は
*親が複数いる子どもを相手に自分の財産をオークションに掛け
*条件が合わない場合には他人に売り渡してしまうケース多かった
*これは他の家族類型では見られない特殊な例
☆イングランドの親子関係が金銭での解決に傾きやすい
*ドライなものだった
☆産業としては農業しかなかった時代から
*相続が金銭解決となるほどで、
*農民と農地との関係が弱いものだった
☆イングランドが最初の資本主義国になったのは
*金銭を媒介とする相続という慣習の影響です
*農地からの離脱が容易だったからと解釈できる
☆核家族で親子間のつながりは弱いため
*世代間が断絶、知恵や経験が受け継がれることも多くない
*教育という手間暇、費用のかかるものに熱心でない
☆特に男の子が複数いた場合は
*兄弟どうしで遺産を平等に分割するという観念はなく
*相続は、兄弟相互が一人占めを狙って「争う」ことも多かった
☆イギリス文学史上で最も偉大な劇作家シエイクスピア
*その作品の多くは遺産相続をめぐるドラマ
☆代表作『リチャード三世』
*リチャードが、イングランド王位を奪取している悪行
*手段を選ばぬ争いと、はてのない欲望
*「絶対核家族」原理の究極的な表出といえる
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