麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ゴドーとヘニーとハリーが来る!(その2)

2007年03月29日 | 鑑賞
東京はポカポカ陽気で、桜も満開だ。
  少し風が強くて、早く散らないか心配なくらいだ。

 それはそーと、昨日のつづきです。

 木山事務所『やってきたゴドー』(詳細は前日のブログ参照)を観たのは初日でした。“不条理ドタバタ喜劇”と副題はあるものの、決してドタバタではなかった。けれど大いに面白い不条理劇・・・。あの「ゴドー」が、ついに現れる・・・しかもかなり早い段階で。やって来るのだが、さて・・・という運びである。

 そのゴドーを演じるのは山崎清介氏。ひょうひょうとした感じが確かに「ゴドー」だ。本来現れない人物に「確かに」もないものだが、舞台に立つ山崎ゴドーは、実際ゴドーらしいのだから仕方がない。

 彼を含む客演陣の豪華さ、巧さも特筆したいところですが、中でも三谷昇氏が絶品です。猛烈な存在感で迫って来ます。今や別役作品に欠かせない俳優の筆頭と言えるでしょう。その怪演ぶりを観るだけでも劇場に行く価値ありです。

 さて制作目線でいえば“別役実最新書き下ろし作品”である本作の、マスコミ露出の多さも目に付きました。希有の製作者・木山潔氏の手腕としては当然か? テレビでの放送も決まっているそうです。

 5月には、自ら演出する(クレジットはK.KIYAMA)第2弾! 『道遠からん』(作/岸田國士)が控え、夏には『はだしのゲン』(原作/中沢啓治 脚本・演出/木島恭)、秋には新劇場(あうる・すぽっと)のこけら落としともなる新作。さらに訪露公演も年内にこなすという。
 すごいパワーだ

 そして、客演と劇団員のアンサンブルの素晴らしさも木山事務所の特徴のひとつ。東演も大いに見習いところ。
 円同様、目が離せないカンパニーの一つです

他団体のガンバリぶりを刺激に、東演も更に高みを目指すのである
 まずは原初的ミュージカル『恋でいっぱいの森』

 しばらく御無沙汰の『恋森』ネタ。
 明日は、久しぶりに触れましょうか・・・。
コメント
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