麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

『仮名手本忠臣蔵』を終えて

2013年12月23日 | 制作公演関連
公演中に都知事辞任やら
大手外食チェーン社長殺害やら
喜ばしくないニュースがあって。
でも全体としてはクリスマスやお正月に向け
嬉しげな空気が大きいようだ。



冒頭書いた公演とは。。。
遊戯空間の
全段通しリーディング
『仮名手本忠臣蔵』。
無事21日に終了致しました。
ご来場いただいた皆々様
有り難うございました。

昨年に続いての再演。
一部配役が変わったとはいえ
師走の中旬から下旬へと、
今年は打ち日も遅くなって、
集客が大いに心配でしたが
お陰様で沢山のお運びで、
来年以降も自信を持って続けようと
打ち上げで心を合わせました。


木馬亭のはす向かい、
靴屋の「高橋」。
シャッターは五段目。
「山崎街道」。
早野勘平が猪を狙う絵柄。

さて猪
今や殆ど口にすることはない。

食文化の変遷の一つの特色は
「柔らかさ」。
歯ごたえのあるものが敬遠され、
食べやすいものが増えている。
で、
それは「演劇」にも言える変化だ。
噛みごたえのある舞台が敬遠され、
それテレビのバラエティーでやれば的な
(決してそれを馬鹿にするとか、
下に見るのじゃなく適材適所って話)
作品が勢力を伸ばしている。
勿論「演劇」と一口で言っても
幅があって、何も考えずに
大笑いする舞台があっていい。
ただ、やはり「演劇」には
堅固さが必要だと思う。

「最初よく判らないけど、
だんだん入ってきた」とは
ご覧いただいた方からの声。
浄瑠璃の原文ほぼまんまなので
確かに厄介なのだが・・・
そういう作品にも触れて欲しい。
と今回の『仮名手本~』を終え、
改めて思った。
コメント
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