タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

2010年春の結果

2010年06月23日 | タカの渡り観察
記録を積み上げてゆけば、、、、、、

 先日少し紹介したタカ長観察地の今春の観察結果です。

 このブログは公式な報告書ではありません。あくまで「タカ長ブログ的」な見方で、今春の結果を見ながら気がついたことをお知らせします。

 タカ長観察地で観察したタカの構成比を表すグラフです。



 これは2007年春の結果です。



 これは2009年春の結果です。



 これは2010年春の結果です。

 ハチクマの構成比が、、、、

    83.96% ⇒ 66.02% ⇒ 59.43%

 何も考えないで見るとハチクマの構成比が下がっているか、それともハチクマ以外のタカの数が増えているように見えます。

 しかし、それは正解だとは思えないのです。



 これはタカ長観察地を訪れる観察者の延べ人数を表すグラフです。

 2007年と比べると2010年は3倍以上に増えています。ハチクマの季節だけに限ってみても倍以上になっています。

 このことと関係あるのです。

 渡りの姿を正確に記録するには人の目の数が必要なのです。目の数が増えるとそれだけ多くのタカを記録できます。ある人がハチクマを追っているときに現れた別のタカを違う人が確認することが出来ます。

 そのようにして観察者が少ないときはとかくハチクマだけに目が集中していたものが、観察者の目が増えることで幅広く渡りを見ることが出来た、と言うことを表しているのです。

 少なくともタカ長はそのように考えています。

 観察者が増えると観察データの精度が上がる、と言う言い方も出来ます。タカの渡りを記録することは時間的にも人数的にも大変な労力を要する作業です。しかし、その結果をまとめて視覚的に見えるようにするといろいろなものが見えてきます。

 その楽しさを求めてこれからも記録を続けます。

 タカ長観察地の門はいつも開いています。出来るとき出来るだけで良いですからこれからもタカ長観察地にお出かけ下さい。お待ちしていますよ。

 タカ長は6月末に多くの予定を入れすぎました。この間四国に行ったり九州へ行ったり、、、、、

そのためブログの更新が出来ないかも分かりません。

 ご容赦ください。