タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~11月7日

2010年11月07日 | タカの渡り
これが山の現実です

 今日の観察、と言っても都合で観察地に出かけていません。昨日、今日の様子は数字しか分からないので、今夜は別の話題です。

 今朝鳥友と山道を走っているとき、彼がほとんど動けなくなっている鳥を見つけました。彼が捕らえてみるとアオバトでした。



 一見すると何も変わらない普通のアオバトですが、触ってみると胸筋はやせ衰えてほとんどない状態でした。そのために飛ぶことが出来なくて道路端にうずくまったようなかたちになってたのでしょう。

 鳥友が近づくと必死で逃げようとしましたが、ほとんど飛ぶことの出来ないアオバトは簡単に確保されました。



 今年は山のドングリが凶作でカケスがエサを求めて飛びまわっていることはこのブログで書いたように思います。山の木のみが不作で被害を受けているのはクマやカケスだけではないのです。私たちの目につかないところで多くの生き物たちがエサ不足のために命を落としているのではないかと想像されます。



 このアオバトは自分の運命を知っているのでしょうか?

 見ると何事もないような普通の目をしているようですが、、、、、そのアオバトを見るタカ長たちのほうが可哀想で涙を誘います。

 このアオバトがタカ長の弁当を食べてくれるのなら全部与えてやるのですが、、、、、それも出来ない相談です。このアオバトはあといくらも生きることが出来ないと分かっていても助けることの出来ない現実。

 自然の中で生きていくことは大変厳しいものですね。それが山の現実です。