タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察地

2010年11月23日 | タカの渡り
野鳥も見える観察地をめざして

 昨日の雨とは違い朝から晴れている今日の観察地。

 タカ長は裏山を歩いてきました。今朝はいつもとは違う道を歩いたので気分は爽快です。思った以上に山道が荒れていなかったのでホッとしています。

 早めに下山したら観察地にジューヤクさんやひげじいの姿がありました。皆さんヒマ(?)なのですね。
 昨日の雨のあとの晴、しかし、当たり前でしょうがこの季節になると渡りはほとんどみることが出来ません。

  

 タカ長観察地に前の斜面からみる向山方面です。紅葉の時期を迎えています。

 この斜面には階段が設けられていますがセイタカアワダチソウなどが繁って歩けない状態になっていました。公園の一部として儲けられたのでしょうが今の状態では使用不可能、と言っていいかも分かりません。

 市に金がなくて放置された状態が続いたので荒れてしまったわけですが、悪いことばかりではないようです。

  

 階段の横はこのような状態ですが、そのために野鳥たちにとっては好都合な環境になっています。日本の公園の場合手入れが行き届きすぎて野鳥などの生き物が生活する環境が失われているのです。

 何年か前にカナダのバンクーバーに行ったとき野鳥公園に立ち寄ったことがあります。公園ですから人が立ち入ることが出来るところは草も刈られていますが、その他のところはいばらが密集していてとても人が入り込める状態ではありませんでした。そのようになっているから野鳥たちが身を隠すことも出来て、彼らが安心して生活できるのです。

 日本は公園と名がつくと手を加えすぎる傾向があるのです。タカ長観察地の場合は幸か不幸か(私たち野鳥愛好家にとっては幸いなことですが、、、、)市に金がなくてこのような環境が残されることになったのです。

  

 公園を管理している人の話ではここを野鳥たちを観察する場所にしたいと言う意向を持っておられるようでした。それは私たちにとっても大変結構なことで、私たちに出来る協力はする旨申し出ています。

 タカ長の希望としてはここをカナダ方式の公園にして、人が立ち入らないところは自然のままに任せたいと思っています。金をかけ手をかけて野鳥公園にしたら野鳥が来なくなった、と言う例はいくらでもあります。そのような愚行をしないよう切に願っています。

 手を加えるとしても上の写真のように人の手で通路の草を刈り取る程度で良いのです。機械力を使って整備したら間違いなく野鳥は寄り付かなくなります。タカ長観察地だけはそのようにして欲しくないのです。

  

 今朝の観察地。キツネ2匹と捨て猫1匹のにらみ合いが見られました。3匹それぞれの微妙な距離感。

 このようなドラマが見られるのもこの斜面の茂みが残されているからですね。

この公園が小さなサンクチャリーの役目を果たすよう切に願っています。