タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~9月29日

2011年09月29日 | タカの渡り
とにかく疲れました

 新記録を樹立した昨日の観察。とにかく疲れました。

 快い疲れ、と言いたいところですが、本当はそんなものではありません。

 山を歩いて、汗を流して疲れたのならぐっすりと眠ることも出来るでしょうが、体はあまり動かさなくて、神経ばかり疲れたのですから、神経がたかぶっていたのか昨夜は熟睡できませんでした。そのため朝からぼんやり、、、、。

       

 観察地は朝から厚い雲の下。これでは飛んでくる気配もしませんでしたが、、、、、何と言っても疲れ、そして「燃えつき症候群」ですね。皆さんなかなかエンジンがかからなくて話ばかりしていました。

 するとそのとき「あそこに何か舞っている」とNさんの奥さん。言われたほうを見ると確かに数羽のハチクマが帆翔していました。

 それで目を覚ましてその方向を追ったら、、、、、そのハチクマはすべて南、海側を流れてきました。その数も数羽ではありません。次々と流れてきました。その状況から見ると、そのハチクマに気づく前にかなり見落としをしていたような気がします。観察地の前のサクラが枝を伸ばして視界が狭くなったのも一因ですが、何より皆さんが疲れていて観察に集中できていなかったのです。

 そのことを云々することは簡単ですが、、、、生身の人間が、、、、それも年寄りのすることですから見落としがあっても責めることは出来ませんね。

 タカ長とコリ吉おじさんは駐車場の入り口に双眼鏡をセットして観察。すると視野の左から右へ流れてきました。そのハチクマが似島の上を通過したときにカウントしましたから今日の数は1羽の間違いがありません。
 いつもこのように2~3列縦隊で流れてきてくれれば楽に数えることが出来るのに、、、、、、。

          

 大正製薬のコマーシャル写真ではありません。今日のお客様、Nさんからの差し入れです。疲れを取って観察を続けてくださいと言う優しいお気持ちなのですね。

 Nさんは昨日も観察に来られましたが、、、、、観察を終えて帰ろうとしたらハチクマが次々流れてくるので、何度も車に乗ったり降りたりを繰り返されていました。

 運の良い人は観察地に来る回数は少なくても昨日のような日に当ることになりますし、その逆の不運な人もいます。

 何年見てもタカの渡りのことは分からないので仕方ないのですが、、、、、もし昨日のようなことが事前に予知できるのなら、タカ長は入場券を販売して一儲け(?)しているはずです。

 「儲け」と言うのは冗談としても、本当に分かるのであれば関係者に招待券を送りたいですね。しかし、当然のことですがハチクマのピークがいつになるかは誰にも分かりません。だいたいの時期は分かっていても、いつどこで見ることが出来るかピンポイントで予測することは出来ません。総論ではあれこれ言えても各論になるとまったく分からないのがタカの渡りなのかも分かりません。

 今日タカ長はハチクマを140羽くらい見て帰りました。

 町に買い物に下りた仲間からの報告によるとスーパーの屋上で帆翔しているハチクマを見たそうです。その数31羽。今日のような天気だとあまり高く上がらないで渡っていくハチクマが多いようですね。