今日も雨です。もちろん、自粛生活です。
最近は雨具をつけて強風の尾根を歩く、と言うような登山とは無縁のタカ長ですから、雨の日は家にいることが多いのですが、コロナ問題で自粛と言われると、この雨がより鬱陶しく感じます。
コロナ問題で町内会活動も休止になり、ボランティア活動に熱心だったタカカノもヒマになりました。
お蔭さまで、と言ったら不謹慎なのかも分かりませんが、とにかく、二人で山を歩く機会が急増しました。
タカ長にしたら嬉しいことです。
家で自粛生活をしていて、山に出かけても二人と言うのは、別の意味で鬱陶しいのでは、と思われるかも分かりません。
その意味は分かりますが、本人たちはそのようなことは気にしないで、ほとんど貸し切り状態の山を歩いています。
タカ長としたら何とも頼りない相方ですが、しかし、この人とは60年くらい山を歩いているので、足腰があやしくなっても、ある種の安心感があるのです。
そのことを強く意識したのは昨年の英彦山だったかも分かりません。
あの時は足腰に負担をかけないようにするため、最適なラインを二人で探しながら歩きました。仲間たちと歩いている時の二人を知っている人は、タカ長たちが手に手を取るような感じで登山をしていることが信じられないかも分かりません。
でも、相方はひざの状態が悪くて、このような下りでも真っ直ぐには下りられないのです。
そのようなことをお互いが容認して、その時の状態を見ながら歩くことが出来るので、そこにある種の安心感が生まれるのだと思います。
60年と言う時間が積み重ねた安心感、と言うことかも分かりません。
タカを見るためにお山に登るときは、先に行ってくれと何度かタカカノに言われました。
しかし、当たり前のことですが、そのようなことは出来ません。登山の、イロハのイに違反していると思うからです。
自粛生活の中の登山で、登山の基本の基をあらためて勉強することになりました。
タカ長たちはどんなにひいき目に見ても「ポンコツ登山隊」です。
当たり前のことですが、若いころの面影はまったくありません。しかし、この歳になって、60年来の登山を楽しんでいるのですから、これほど幸せな登山人生はありません。
このような登山をいつまで継続できるか、それは誰にも分かりませんが、1回でも多く行いたいのは当たりませんのことです。
コロナ問題でボランティア活動を休んでいると、あらためてボランティア活動を再開するときに多くのエネルギーを要します。
そのことをタカカノもタカ長も感じていて、元通りの活動が出来るか不安を感じています。
そのような状況になると、ポンコツ登山隊の存在意義が大きくなるのかも分かりません。