2007年安倍総理の命運はどうなるか、世論調査によると安倍内閣の支持率が、落ちはじめた。
立花 「なぜ落ちるのか。理由はいろいろあろうが、一言でいえば、安倍首相が総理大臣の器ではないことがだんだん見えてきてしまったということではないだろうか。別のいい方をするなら、安倍は総理大臣になるのが早すぎたのだと思う。よく知られているように、安倍はまだ52歳である。戦後最も若い総理大臣である。だが、最も若くして総理大臣になっておかしくないだけのブリリアントな能力を片鱗でも見せたかというと、見せていない」
じゅうめい 「本人もなりたくはなかったが、小泉さんにすかされてならざるを得なかったというのが彼の本心だろうね、父親が総裁総理の座を目の前にして倒れたのを見ているしね」
立花 「若さゆえの欠陥が目につくばかりである。戦後最も若いということは、戦後最も未経験の、というのと同義語である。若さのメリットより、若さのデメリットばかりあらわれているということだろう。若さの欠陥がどこにあらわれているのかといえば、リーダーシップ能力の欠如だろう」
じゅうめい 「都合が悪い話になると、目が泳ぐからね、テレビの恐さだね。
見切りの無さがそうさせるのだろうし、政治信条の土台ができているかどうかになってくる」
立花 「大組織をひきいるリーダーシップ能力はどこで発揮されなければならないのかといえば、人事である。大組織はトップダウンで一から十まで動かすことはできない。政策もトップがすみずみまで差配をふるうことはとてもできない。自分が経験不足であればあるだけ、当然、要所要所にそれを補うだけのベテランないし実力派の人材が配されなければならないのに、安倍首相は自分が位負けしてしまうことを恐れたのか、自分と同程度の人材をならべて内閣を作ってしまった」
じゅうめい 「内閣では、要の塩崎官房長官がひどいね、言葉が丁寧すぎて、公家の言葉を聞くみたいで、最近では福田さんが評判良かったが、彼と比較すると仕切りが甘いね。具体的に安倍内閣は何を目指すのか、政治課題ごとのリアリズムが見えてこないね」
立花 「最大のミスキャストは、内閣官房副長官の的場順三だろう。官房副長官は、官房長官以上に内閣の要となるポストである。
日本という国家の基本システムは官僚制である。官僚制に対する批判はいろいろあれど、国家システムの実体は官僚が握っているという現実があるのだから、官僚をきちんとおさえなければ、国家の統治機構の歯車がまわっていかない」
じゅうめい 「的場さんにはびっくりしたね、あの年で、実質引退している人を官僚のトップに持ってくるのだから、誰の入れ知恵ですかね、何かあるんだろうけどね。 あの人事で安倍内閣の命運が決まったね。官房長官と副長官」
立花 「霞ヶ関の基本構造を知っている人は誰でも知っているように、その要のポストが内閣官房副長官である。国家統治機構の最上位にあるのが内閣で、各省の大臣が集まって会議をする閣議において、国家統治の最重要事項が決まっていくのだと思っている人が多いが、そう考えるのは、素人だけである」
じゅうめい 「日本のシステムは、官僚独裁国家といってもいいくらいだからね、公務員の身分は法律でがっちり守られているし、表向きは法律で武装しているが、その実態は、行政通達そして指導という恣意的指示命令によって、法律が施行されていく」
立花 「閣議でおこなわれていることはほとんど国家統治の儀式に属する部分であって、大臣たちが閣議室にこもって何をやっているのかというと、ほとんどの時間が、大臣の署名が必要な法案(これがものすごく多い)に対して花押を書いては書類をまわしていく事務的手作業に費やされているのである」
じゅうめい 「そこは仕方が無いが、甘い利権に群がる政治家が多いから,官僚が力を持ちすぎる。 議員歳費が年間2,400万円くらいだが、実際の実入りは億単位で入ってくる。この金が入るためのパイプ作りに政治家はせっせと汗を流すから、後は官僚任せになってしまう。 この構造をなんとかしないと、未来は開けない」
立花 「では、実質的な国家統治の重要事項が、どこで語られ、どこで決まっていくのかといえば、閣議の前日に行われる事務次官会議である。事務次官会議で決定されたものだけが、翌日の閣議にかけられる。その事務次官会議を仕切るのが、官房副長官なのである。いってみれば、官房副長官は、事務方の総理大臣役なのである」
じゅうめい 「官僚は鉄のオキテがあって、国家運営は自分達がやっていると思い込んでいるからね、政治家は軽蔑されている。 官僚の言うことを聞かない政治家には情報が入らない、つまり相手にされない。 ということは、肝心の利権情報が入らなくなるし、行政が仕切る政治力(行政裁量権)を使えなくなる。ひどいときには、国税庁が動いて税務調査、そして最悪の場合、脱税でやられる。 故金丸の親分がそうだったね。 皆すねに傷をもっているから、恐い。 しかし、官僚も人間だから弱点は持っている。悪知恵が働く奴は、相手の弱みを握っていざとなれば刺し違えるか。」(笑)
立花 (笑)
(続)
立花 「なぜ落ちるのか。理由はいろいろあろうが、一言でいえば、安倍首相が総理大臣の器ではないことがだんだん見えてきてしまったということではないだろうか。別のいい方をするなら、安倍は総理大臣になるのが早すぎたのだと思う。よく知られているように、安倍はまだ52歳である。戦後最も若い総理大臣である。だが、最も若くして総理大臣になっておかしくないだけのブリリアントな能力を片鱗でも見せたかというと、見せていない」
じゅうめい 「本人もなりたくはなかったが、小泉さんにすかされてならざるを得なかったというのが彼の本心だろうね、父親が総裁総理の座を目の前にして倒れたのを見ているしね」
立花 「若さゆえの欠陥が目につくばかりである。戦後最も若いということは、戦後最も未経験の、というのと同義語である。若さのメリットより、若さのデメリットばかりあらわれているということだろう。若さの欠陥がどこにあらわれているのかといえば、リーダーシップ能力の欠如だろう」
じゅうめい 「都合が悪い話になると、目が泳ぐからね、テレビの恐さだね。
見切りの無さがそうさせるのだろうし、政治信条の土台ができているかどうかになってくる」
立花 「大組織をひきいるリーダーシップ能力はどこで発揮されなければならないのかといえば、人事である。大組織はトップダウンで一から十まで動かすことはできない。政策もトップがすみずみまで差配をふるうことはとてもできない。自分が経験不足であればあるだけ、当然、要所要所にそれを補うだけのベテランないし実力派の人材が配されなければならないのに、安倍首相は自分が位負けしてしまうことを恐れたのか、自分と同程度の人材をならべて内閣を作ってしまった」
じゅうめい 「内閣では、要の塩崎官房長官がひどいね、言葉が丁寧すぎて、公家の言葉を聞くみたいで、最近では福田さんが評判良かったが、彼と比較すると仕切りが甘いね。具体的に安倍内閣は何を目指すのか、政治課題ごとのリアリズムが見えてこないね」
立花 「最大のミスキャストは、内閣官房副長官の的場順三だろう。官房副長官は、官房長官以上に内閣の要となるポストである。
日本という国家の基本システムは官僚制である。官僚制に対する批判はいろいろあれど、国家システムの実体は官僚が握っているという現実があるのだから、官僚をきちんとおさえなければ、国家の統治機構の歯車がまわっていかない」
じゅうめい 「的場さんにはびっくりしたね、あの年で、実質引退している人を官僚のトップに持ってくるのだから、誰の入れ知恵ですかね、何かあるんだろうけどね。 あの人事で安倍内閣の命運が決まったね。官房長官と副長官」
立花 「霞ヶ関の基本構造を知っている人は誰でも知っているように、その要のポストが内閣官房副長官である。国家統治機構の最上位にあるのが内閣で、各省の大臣が集まって会議をする閣議において、国家統治の最重要事項が決まっていくのだと思っている人が多いが、そう考えるのは、素人だけである」
じゅうめい 「日本のシステムは、官僚独裁国家といってもいいくらいだからね、公務員の身分は法律でがっちり守られているし、表向きは法律で武装しているが、その実態は、行政通達そして指導という恣意的指示命令によって、法律が施行されていく」
立花 「閣議でおこなわれていることはほとんど国家統治の儀式に属する部分であって、大臣たちが閣議室にこもって何をやっているのかというと、ほとんどの時間が、大臣の署名が必要な法案(これがものすごく多い)に対して花押を書いては書類をまわしていく事務的手作業に費やされているのである」
じゅうめい 「そこは仕方が無いが、甘い利権に群がる政治家が多いから,官僚が力を持ちすぎる。 議員歳費が年間2,400万円くらいだが、実際の実入りは億単位で入ってくる。この金が入るためのパイプ作りに政治家はせっせと汗を流すから、後は官僚任せになってしまう。 この構造をなんとかしないと、未来は開けない」
立花 「では、実質的な国家統治の重要事項が、どこで語られ、どこで決まっていくのかといえば、閣議の前日に行われる事務次官会議である。事務次官会議で決定されたものだけが、翌日の閣議にかけられる。その事務次官会議を仕切るのが、官房副長官なのである。いってみれば、官房副長官は、事務方の総理大臣役なのである」
じゅうめい 「官僚は鉄のオキテがあって、国家運営は自分達がやっていると思い込んでいるからね、政治家は軽蔑されている。 官僚の言うことを聞かない政治家には情報が入らない、つまり相手にされない。 ということは、肝心の利権情報が入らなくなるし、行政が仕切る政治力(行政裁量権)を使えなくなる。ひどいときには、国税庁が動いて税務調査、そして最悪の場合、脱税でやられる。 故金丸の親分がそうだったね。 皆すねに傷をもっているから、恐い。 しかし、官僚も人間だから弱点は持っている。悪知恵が働く奴は、相手の弱みを握っていざとなれば刺し違えるか。」(笑)
立花 (笑)
(続)