日曜日の朝一番に携帯が鳴った。
耳にあてると、ブンヤの島の声が聞こえてきた。
「まだ寝てたかな」
「もう起きてるよ」時計を見ると7時を少し回っている。
「どうした?」
島が言いにくそうに「実はな、桜田門から聞いたんだが、例のバラバラ事件の真相が分かった」
「ほう、何んだい」
「単に、なじられたとかそういう問題じゃない、つまり・・・」
「随分言いにくそうじゃないか」 その後は言わなくても分かった。
島が続けた「分かりやすく言うと、妹じゃなくて、女として見てたんだな」
「でも、それはある意味、兄妹でもあるからな」
「そういう純粋な話じゃなくて、桜田門から漏れてきたのは、物証が出てきたらしい、しかも、その証拠は早い時点で見つけていた」
「だから、妹にそれを見咎められて・・・」
島の説明を聞いてから、携帯を切った。
体の傷と違って、心の闇は目に見えないから始末に悪い。
だが犯人は、一生、夜ごと、惨殺の悪夢にうなされて生きなくてはならないだろう。これは死刑より手ひどい罰なのかも知れない。
もう、この事件を語るのはやめよう。あとは警察と検察の仕事である。
耳にあてると、ブンヤの島の声が聞こえてきた。
「まだ寝てたかな」
「もう起きてるよ」時計を見ると7時を少し回っている。
「どうした?」
島が言いにくそうに「実はな、桜田門から聞いたんだが、例のバラバラ事件の真相が分かった」
「ほう、何んだい」
「単に、なじられたとかそういう問題じゃない、つまり・・・」
「随分言いにくそうじゃないか」 その後は言わなくても分かった。
島が続けた「分かりやすく言うと、妹じゃなくて、女として見てたんだな」
「でも、それはある意味、兄妹でもあるからな」
「そういう純粋な話じゃなくて、桜田門から漏れてきたのは、物証が出てきたらしい、しかも、その証拠は早い時点で見つけていた」
「だから、妹にそれを見咎められて・・・」
島の説明を聞いてから、携帯を切った。
体の傷と違って、心の闇は目に見えないから始末に悪い。
だが犯人は、一生、夜ごと、惨殺の悪夢にうなされて生きなくてはならないだろう。これは死刑より手ひどい罰なのかも知れない。
もう、この事件を語るのはやめよう。あとは警察と検察の仕事である。