武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

権力が小沢に放った言葉

2007年11月05日 | 人生の意味
田中角栄の秘蔵っ子だけに、叩けばホコリが際限なく出てくる小沢が辞任を表明した。
福田とは、閣僚配分は自民10、民主6、公明1まで話し合い、小沢本人は、副総理であったという。
例えて言えば、関ヶ原の戦いで、東軍と西軍が今や合戦間近と緊張感が高まり、槍をしごいているときに、大将が、一人のこのこと敵陣に入り、我が軍は次の総選挙で勝てないから自民に白旗を掲げて降参します、と言うようなもので、安倍が敵前逃亡なら、小沢は敵の軍門に下る裏切り行為ととられてもしようがない。
さて、小沢の会見では、取り繕ったことを朗読していたが、一言で言えば、福田から連立の話を持ちかけられ、党に帰って皆に相談したところ、駄目と言われたので、私に対する不信任と認め辞める、ということであるが、幼稚園児の駄々っ子と同じで、意味をなさない。
辞任した本当の理由は、日本エスタブと米国CIAの謀略と恫喝によって辞めざるをえなくなった。
ナベツネと森が考えたのは、あわよくば民主党との大連立、それが叶わぬなら、小沢グループとの合流により、参議院における少数与党を解消することだった。
但し、それは自民党の都合であり、小沢にとっては関係ない話であるばかりか、次の総選挙で民主が政権奪取の勢いを見せる中、驕る平家・自民が没落していくのは自然の成り行きであり、それを助ける意味は何も無い。
しかし、ナベツネと森の策謀は、小沢を恫喝することによって、民主を分断し、自民党を回復させようとした。つまり、守屋問題・防衛利権を東京地検特捜部を使ってメデイアに暴露し、小沢に繋がる元議員らの名前をちらつかせながら、胴元の小沢を恫喝するものであった。
これはエジソンが創業したアメリカを代表する巨大企業GEが防衛利権がらみで名前が出て、テロ特措法を成立させるために、米国CIAとシーファー大使が日本政府と小沢に圧力をかけた結果でもある。
小沢は、結果的にそれに巻き込まれ、大連立を画策し、少なくても小沢グループの一新会を自民党に合流させる構想を練った。
しかし、一新会は動かなかった。なぜなら、ついて行こうにも筋が悪すぎて、それは自殺行為である。
小沢だって、無理筋というのは始めから分かっている、そもそもの動機付けはナベツネとアメリカからの脅かしであり、政界40年のキャリアと元・自民党幹事長・凄腕の小沢でさえも、袋小路の中で自爆をせざるを得なかった。
冒頭に述べたように、小沢は自民党権力史の中枢に長年いた最後の田中派そして経世会であり、取ろうとしてもとれない権力の瘡蓋をべっとりとつけている。
経世会打倒の執念に燃える小泉の「人生には上り坂、下り坂のほかに、マサカがある」と意味深な発言をしたのは、国会が始まる10月初め、森喜郎、町村以下、清和会の面々を前にしてであった。
思い起こせば、福田との党首会談に臨んだときから小沢は白装束を着ていたのだと思う。だから、小沢の顔は、ずうっと青ざめていた。
兵隊を連れずに大将だけが敵の陣地に寝返っても意味は無い、早晩、これらのことが露見する事は必定であり、大騒ぎになって首を切られる前に、自ら切腹したというのが真相だ。いや、もっと正確に言えば、小沢は始めから自民党と連立を組むつもりも、自分が自民に寝返ることも、夢想だにしなかった。
参議院選での大勝利、シーファーとの公開会談、密室党首会談はしないという宣言、そして政権奪取の勢いにありながら、シンデレラが12時の音を聞いた途端かぼちゃの馬車になるように激変して、次の総選挙では民主は勝てない発言、2大政党制が持論でありながら連立にのる、極め付きは小選挙区制では絶対にありえない自民・民主の大野合。不思議な小沢シンデレラ。
これらのバラバラの珠をまとめて、一つの意味のあるものにする一本の糸は、
権力が小沢に放った言葉「ロッキードの田中角栄になりたいのか、小菅の3畳一間に入れられて、寒い冬を越すことになるぞ」。
おそらく、党首会談に乗ったその時点で、小沢は白装束になり、最後は切腹・辞任することに腹を決めていたのだ、と読む。
そこまで、小沢は追いつめられていたのだ。
野生の動物は、自分が病気になっても弱いところを見せまいとするという。
なぜなら、敵対する相手にやられるからだ。
最後にすることは、獣も分け入らない深山の洞穴に身を横たえ、孤独の咆哮を一つ放つだけだ。
まさに政局は,マサカの戦国時代だ。
(妖刀ムラマサを引き寄せ、口に含んだ水を霧状にかける)
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小沢と福田の二人芝居の舞台裏

2007年11月04日 | 人生の意味
六本木の料理屋・利休 11・3
島、絵美、銀さん、洋子ママが集まった。
「プロデューサーは読売のナベツネ、監督は森喜郎、キャストは福田と小沢の2人芝居」
「キャストは稽古不足で、何よりもシナリオが駄目だ」
「まだ煮詰まっていない舞台で、始めからキスシーンじゃ、観客は唖然とするばかりだ」
「そうだよな、党首会談を1週間で3回もやって、皆が首傾げているのに、大連立の話になって、ちんぷんかんぷんだ」
「小沢が役員会にはかったら、連立に賛成する者は誰もいなかった。菅は苦虫10匹で、爆発寸前だった」
「裏の情報で漏れてくるのは、ナベツネ、森の差配で、小沢と組むことは内々に話が出来ていて、小沢は前向きだった」
「ところが驚くことに、そのシナリオを書いたのは小沢本人だという」
「えッ!」
「狙いは、大連立ではなくて、小沢グループを民主から分断する形にし、自民と合流することを目指した」
「だから、マサカがあるという小泉の予言だった」
「そして、福田は連立ではなくて、新体制を構築するという表現を使っていた」
「なるほど、民主との連立ではなくて、小沢グループ・一新会との合流か」
「しかし、小沢が子飼いの郎党にはかったら、意外にもついてくる者がいなかった」
「自民は衆議院では足りているから、参議員が欲しかったが」
「小沢の兵が足りない」
「問題は、この後の民主党の混乱だ」
「亀裂が入ったね。小沢と反小沢の対立が表面化するだろう。へたをすると、何かのきっかけで、つまりISAF参加の件で分裂することは充分ありうる」
「しかし、不思議なのは、どうして今、小沢は動いたか」
「そこが、ポイントだ、つまり、テロ特措法の国会が始まった途端に守屋・防衛利権事件が暴露され、そして守屋喚問が終わるとすぐに、党首会談が発表された。タイミングを計ったようだ。守屋は、東京地検特捜の露骨なメディアリークによって、読売が書きたて、小沢の側近で防衛族であった田村秀昭、東祥三の名前がちらついた。表には小沢の名前はまだ出ていないが、小沢のケツに火がつき、小沢の方から討って出た」
「ふーん、すべてのルートは小沢に通じるか。それは、巧妙なシナリオだ」
「ナベツネ、森が地検特捜を動かし、小沢を恫喝し、小沢が否応無く、シナリオを書いて、福田に預けたということか」
「なるほど、そういうパズルか」
「それで、福田は?」
「福田は小沢の拒否回答を聞いて、ショックだったろうね。なぜなら、彼が総理を受けるときに、小沢を引き込むことになっていると話を聞かされていた。それで、総理を引き受けたんだが、話がおかしくなってきた。二階どころか高層階に上げられ、エレベーターを止められ降りられない状態だ」
「そういうことだな、この仕掛けは、福田ではやれない。彼は、少しパニックになっている、平時の福田だからな」
「1寸先は闇で、これは政界大再編の序章なのかも知れない」

そして、早速、読売が小沢の拒否回答を受けて、内幕を暴露し始めた。
すべてが、小沢の仕掛けであったという。
最後まで、民主をまとめると言っておきながら、土壇場であっけなく自民を裏切った、と言うより、手下がついて来なかった小沢。
シーファー大使との会談を公開し、福田との党首会談は密室談合になるからしない、国会の場で、正々堂々と議論すべきだ、と肩を怒らせて強気だった小沢が、守屋事件が地検特捜部から暴露されるやいなや、手のひらを返したように態度を変え、密室党首会談に踏み切った。
この二人芝居は、いつの間にか、2幕が始まり、シナリオ無き舞台へと進行し、それぞれの役者が登場し、それぞれのセリフを勝手に喋り始めた。
観客は、まだ見たこともない劇中劇に、固唾を呑むか、カネを返せとばかりに詰め寄るか、シュールな政治状況になってきた。
(静かにムラマサを引き寄せる)
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大連立ではなく小沢Gとの合流を画策した

2007年11月03日 | Weblog
大連立とは、日本のドン・読売のナベツネが仕掛けたものだが。
ただ、その狙いは、大連立ではなく、小沢Gを民主から分断し、自民に取り込むことだった。
福田と小沢の党首会談という名の裏取引に対して、我々は怒らなければならない。
先の参議院選で、安倍政権が惨敗したとき、私の感想は「自民党は惨敗したが、結局、勝ったのは自民だった」というものだった。
昨日、2度・3度目の福田・小沢の密室会談があった。中2日しか間がないというのに、3度の会談である。
まだ国会は揉めているわけではない。
小沢は、つい先日までは密室での党首会談はやらないと肩を怒らせていたが、その舌の根も乾かぬうちに2人だけの会談を持ち、しかも連立の話以外はその内容を明らかにしようとしない。
ボス交の裏政治が、今の世に平然と行われるとは、民主党も自殺行為だ。
これは議会政治そして民主党の汚点として、今後批判されるだろう。
議会における、党首会談を否定するつもりは無いが、国会は審議中であり、党首討論をキャンセルまでして、今の政治タイミングというのは不可解であり謎だ。料亭政治が国会内に移っただけで、国民不在だ。
こういう党首・小沢がいる民主党に政権を持たせれば、何をするかわからない。
小沢は、テロ特措法は駄目だが、ISAFつまり多国籍軍はいいと言っているが、国連の前に国家主権があり、国の憲法が、紛争を解決する手段として、武力行使を禁じており、多国籍軍に入りたかったら、まず憲法を改正するのが正しい道だ。
そして、ISAF多国籍軍(フランス、ドイツ、カナダ等)の実態は、NATO軍であり、これはアメリカとの軍事同盟上、国連とは関係なく参戦する義務がある。このISAF軍は、既に少なくても800名がアフガンで戦死している。いまだ中世の、シルクロードの砂漠に住む貧しきアフガンの人々を苦しめて、何が国際貢献というのだろうか。
テロ特措法にしても、ゲリラの海上阻止・臨検が目的だが、過去6年に渡って、ゲリラあるいはテロ活動者を捕捉したことは一度もない。
なぜなら、英米軍の目的は、イラクに対する攻撃、イランに対する威嚇であるから、テロ特措法は、イスラム社会に対する戦争加担なのである。
それならそれで、そのように国民に説明し、英米軍に協力すればいいのだ。
自衛隊が、米軍の便所掃除に使われようが、靴磨きをしようが、正しい戦いなら、堂々とやればいいのだ。
ところが、防衛省・軍官僚の底知れぬ腐敗と防衛利権に群がる政治家を見るにつけ、いかがわしさばかりが目につき、正義の旗印が見えてこない。
そして、なぜ今、小沢が動いたか、必ず理由がある。
かつての小沢側近、東祥三・元代議士、田村秀昭・元参議員は、防衛利権で山田洋行に絡んでいる。その根っこをたどって行けば、小沢に繋がる。
東京地検特捜部が今、盛んにやっている煙の燻り出しは、小沢の目に沁みている。最後の落としどころは、小沢グループと自民党との合流である。
その会戦の火蓋は、菅直人との激突になる。
(ムラマサ、ギラリと光る)

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非情と甘え

2007年11月02日 | 人生の意味
昨日の中日―日本ハム戦。
最後9回に、落合監督が山井を代えたのは、賛否両論だろう。
ただ、あそこに限って言えば、結果勝負のシーン、1対0で中日が勝ったのだから、落合監督のパーフェクトと言える。
非情の采配である。結果が悪ければ、落合監督は非難を浴びただろう。
試合そのものは、投手戦になったが、ダルの調子が良かった分だけ、2回に中村紀をなめた。彼に3球勝負のストレートを投げ、あわやホームランの2塁打されたが、あれが試合を決める魔の1球だった。
1球の驕りと見た。
それに対して、落合は、非情の9回表に徹したということだ。

こういう音楽家は、芸術の魔手なのか、それとも単なる性欲の虜なのか。
たぶん、本人も分からないだろう。
山手線内で痴漢をして、有名な音楽指揮者、宮里英樹(45)=杉並区荻窪=が逮捕された。
宮里は10月29日午後7時ごろ、JR山手線の恵比寿-新宿駅間で、向かい合って立っていたOL女性の下腹部の局所を、なでまわしたという。
女性が「次の駅で降りてください」と宮里を新宿駅で降ろし、駅員に突き出した。 
宮里は、巨匠・小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、黒岩英臣、そして田中信昭に師事。
東京アカデミー合唱団指揮者として活躍し、また、仙台フィルハーモニー管弦楽団に度々客演するなどしていた。
1990年よりウィーンに渡り、ウィーン国立オペラにて小澤征爾に師事、1994年には、大御所・オペラ歌手・松本美和子を迎え、名古屋フィルハーモニー交響楽団とのオペラ・ガラ・コンサートを指揮した。
その後、新国立劇場、二期会、日本オペラ協会において、多くのオペラに関わり、文化庁主催・日本オペラ協会「夕鶴」公演を指揮したそうだ。
若手有望株であったが、どこでトチ狂ったか。
(ムラマサ、ニヒルだ)
さて、今日は2度目の福田・小沢談合会談だ。明日はこれを批判する。
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金大中事件の真相

2007年11月01日 | 国際外交の真実
各国の諜報機関が暗躍する中、拉致され海の底に沈められそうになった本人が後に大統領にまでなったという歴史伝説。
当時の韓国と日本の激動の政治状況の中、1冊の本にまとめられる金大中事件であるが、日本に厳しく言えば、日本の主権国家たる自覚の無い対応、そして、それ以上に人間の人権にうとい政治家たち、同時に、それらの負の事件を自分達のカネ儲けと取引の材料にしようとする政治家の暗部が透けて見えるようだ。
当時、首相・田中角栄と首相・金鐘泌との会談で、金大中拉致事件の政治決着が図られた。
1973年、自民・宇都宮徳馬に招待され、日本を訪問した金大中。
「私がアメリカから東京に着いたとき、友人達が在日朝鮮人のやくざが私を狙っていると忠告してくれた。在日キョッポはKCIAと強い結びつきがある」東京のホテル・グランドパレス2212号室で韓国VIPと食事を終えた金は、部屋を出たところを男6人に襲われ、クロロホルムを嗅がされ意識が朦朧となった。その後、神戸のアジトに連れて行かれ、工作船(龍金号)で神戸港から出国した。
金大中は、後に「船に乗るとき、足に重りをつけられ、沖合の海になげこまれそうになった」と語っている。
しかし事件を察知した米国CIAと後藤田官房長官は、自衛隊の戦闘機をスクランブル出動させ、龍金号を追跡、銃撃をして威嚇したため、KCIAは殺害を断念し釜山まで運び、ソウルの彼の自宅付近で解放した。
日本の警察は、ホテルの現場から韓国大使館一等書記官の指紋を押さえ、営利誘拐容疑で出頭を求めたが、外交特権を盾に拒否。
拉致に使われた車は、韓国領事のものであったことも分かっていた。
朴正煕・KCIAと関係の深かった山口組・東声会がホテルのフロアを借り切り協力したと言われている。
後年、大統領になった金大中はこの事件を一切不問にするとした。
しかし、今回、韓国政府が公表した最終報告の内容が不十分だと指摘し、日韓両政府には「真相究明の義務がある」と、取り組みに不満を述べたという。
日本が、毅然としないから、このようなだらしない結果になる。
いつも臭い物にフタでは、根本的解決にはならないし、外国からは腹の中でバカにされるだけだ。
(ムラマサ、蒼く冴える)
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