二人の政治家が政治的に死んだ。
福田総理、戦前生まれで昭和20年の終戦時には、軍国少年の8歳であった。
父は東京帝国大学卒の大蔵官僚エリート、後に総理大臣を極める。
そして、もう一人は、東大卒の東大政治学助教授出身、厚労省大臣・舛添。
20分で慌しく記者会見を終え、隣室に待機していた福田衣里子さん達を避けるようにして、通常、使わない出口から足早に立ち去った。
患者の一律救済は出来ないから、和解金を増やして、これで打ち切りだと言う福田総理と舛添大臣、そして厚労省と財務官僚の傲慢さは、やがて国民からの手痛いしっぺ返しを受けるだろう。
舛添が大臣に登用されたとき、期待半分、疑心半分と述べたが、やはり口舌の徒であったようだ。
昨日の記者会見、舛添の弁解として、大阪高裁が出した骨子案以上には政府は踏み込めないから、今回提示した政府の和解案が精一杯だ、と述べていたが、大阪高裁は、本当は一律救済が望ましいが、国がそれを飲まないから、骨子案には書けなかったと所見で明確に述べている。 これでは話が逆だ。
また直接和解金として40億円見当、それに加えて線引きの外に対しては30億円、総合計70億円をやるから、それで打ち切りにして、後は原告側で自由に裁量分配せよという意味は、後は患者が何人増えようが国は一切関知しないという責任逃れであり、カネで切り捨て、後は患者同士で話をつけろという、乱暴なやり方だ。
例えて言えば、子供が障害者になったからといって、親が育児放棄、子捨て、あげくの果ては、子殺しをするようなものだ。
今の時代、こんなことが許されるはずがない。
厚労省は、これは薬の副作用であるから、仕方がないと主張するが、事情を知らない人は信じるかも知れないが、この問題は副作用の問題ではなく、止血剤フィブリノゲンにウイルスが混入しており、それが発覚したにも関わらず、厚労省と田辺三菱製薬(当時のミドリ十字)は、それを故意に隠蔽し、フィブリノゲンの使用禁止に踏み切らなかったばかりか、注意喚起をアリバイ的に出しただけで、それに及んでもフィブリノゲンの使用を認めており、かつ被害患者のリストを作成していたにも関わらず、そのリストを最近まで隠し続け、患者の早期治療が出来なかったという、その犯罪性を責めているのだ。そしてその背景にはエイズ薬害と全く同じ構造である、田辺三菱製薬(ミドリ十字)の商売優先と、ミドリ十字を天領・天下りにしていた厚労省・キャリア官僚の保身と患者無視の態度が存在する。
「舛添大臣は私たちと握っていた手を放しました。福田総理も私たちに背を向けたまま、私たちが全面解決という山に登ろうとしているのを突き落としました」と言い、
福田衣里子さんは、「私達はもてあそばれた。舛添大臣は官僚と心をひとつにしてしまった」 と声を詰まらせたが、「国が見捨てたとしても、私たちはそれで終わるわけにはいかない」と言い切った。
官僚の犯罪追求と、訴訟に入れない人たちを救う一律救済を求めての戦いはこれからも続く。
最後に、衣里子さん、今日の飛行機で長崎に帰ると話してくれた。
故郷に抱かれて、元気を取り戻して欲しい。
さて、ムラマサ、どうする。
(月影に蒼く冴える)
20日の朝日新聞発表の世論調査では福田内閣支持率は31%に急落した。
福田総理、戦前生まれで昭和20年の終戦時には、軍国少年の8歳であった。
父は東京帝国大学卒の大蔵官僚エリート、後に総理大臣を極める。
そして、もう一人は、東大卒の東大政治学助教授出身、厚労省大臣・舛添。
20分で慌しく記者会見を終え、隣室に待機していた福田衣里子さん達を避けるようにして、通常、使わない出口から足早に立ち去った。
患者の一律救済は出来ないから、和解金を増やして、これで打ち切りだと言う福田総理と舛添大臣、そして厚労省と財務官僚の傲慢さは、やがて国民からの手痛いしっぺ返しを受けるだろう。
舛添が大臣に登用されたとき、期待半分、疑心半分と述べたが、やはり口舌の徒であったようだ。
昨日の記者会見、舛添の弁解として、大阪高裁が出した骨子案以上には政府は踏み込めないから、今回提示した政府の和解案が精一杯だ、と述べていたが、大阪高裁は、本当は一律救済が望ましいが、国がそれを飲まないから、骨子案には書けなかったと所見で明確に述べている。 これでは話が逆だ。
また直接和解金として40億円見当、それに加えて線引きの外に対しては30億円、総合計70億円をやるから、それで打ち切りにして、後は原告側で自由に裁量分配せよという意味は、後は患者が何人増えようが国は一切関知しないという責任逃れであり、カネで切り捨て、後は患者同士で話をつけろという、乱暴なやり方だ。
例えて言えば、子供が障害者になったからといって、親が育児放棄、子捨て、あげくの果ては、子殺しをするようなものだ。
今の時代、こんなことが許されるはずがない。
厚労省は、これは薬の副作用であるから、仕方がないと主張するが、事情を知らない人は信じるかも知れないが、この問題は副作用の問題ではなく、止血剤フィブリノゲンにウイルスが混入しており、それが発覚したにも関わらず、厚労省と田辺三菱製薬(当時のミドリ十字)は、それを故意に隠蔽し、フィブリノゲンの使用禁止に踏み切らなかったばかりか、注意喚起をアリバイ的に出しただけで、それに及んでもフィブリノゲンの使用を認めており、かつ被害患者のリストを作成していたにも関わらず、そのリストを最近まで隠し続け、患者の早期治療が出来なかったという、その犯罪性を責めているのだ。そしてその背景にはエイズ薬害と全く同じ構造である、田辺三菱製薬(ミドリ十字)の商売優先と、ミドリ十字を天領・天下りにしていた厚労省・キャリア官僚の保身と患者無視の態度が存在する。
「舛添大臣は私たちと握っていた手を放しました。福田総理も私たちに背を向けたまま、私たちが全面解決という山に登ろうとしているのを突き落としました」と言い、
福田衣里子さんは、「私達はもてあそばれた。舛添大臣は官僚と心をひとつにしてしまった」 と声を詰まらせたが、「国が見捨てたとしても、私たちはそれで終わるわけにはいかない」と言い切った。
官僚の犯罪追求と、訴訟に入れない人たちを救う一律救済を求めての戦いはこれからも続く。
最後に、衣里子さん、今日の飛行機で長崎に帰ると話してくれた。
故郷に抱かれて、元気を取り戻して欲しい。
さて、ムラマサ、どうする。
(月影に蒼く冴える)
20日の朝日新聞発表の世論調査では福田内閣支持率は31%に急落した。