光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

HOゲージの旧車の花道w(トレインフェスタ2022のはなし6)

2022-06-09 05:52:13 | 旅行・探訪・イベントなど
 グランシップトレインフェスタ2022のはなしその3

 昨年に引き続き今回も当クラブではNのモジュールと並行してHOゲージの路線も引き回され、トータルで6列車同時運転で賑々しさを演出していました。

 実はわたしも本線関係ではHOを本命視していて、普段自宅で運転しにくい編成を持ち込みました。
 中には「ジャンクの花道」みたいなのもありましたが(汗)

 C52が牽引する旧客編成は走らせたかった第一でした。
 「わたしの一番好きなセノハチ仕様のC52を(スハ43系なんかの)客車列車の先頭に立てる」というのは実車であまり実現しなかった(元が瀬野八の後補機だったので)だけに大袈裟にいえば「夢編成の実現」でもあったのです。
 広々とした路線を力行するC52の勇姿はわたし的に感動ものでした。

 ただしその仕様のC52はヘッドライトがオミットされてしまい間の抜けた感じになってしまうので、後付けでライトを追加しています。

「ジャンクの花道」といえば先に紹介したエンドウの「ED66」がその最たる物でしょう。他のクラブの展示を見てもHOでショーティの66運転を実行したのは居なかったようですが(笑)人気の面で不遇だったらしいモデルをイベントで走らせるのは(わたし的には)花道と言っていいと思います。
 ところでこれを初めて試運転した時、周りのメンバーが異口同音に口をついたのが「ベーカーだ」「ベーカーカプラーだ」でした(笑)
 今のHOでこのカプラーを装備しているのは殆どいないらしいのでこれだけでも(マニアには)注目ポイントだったのでしょう。


 牽引するのは見た目のバランスの良さそうな「12系」
 それも「トミーHOスケール」の骨董品物です。

 実は後から知ったのですが、実車のEF66も12系を牽引していた事があったのだそうで、偶然とはいえ驚かされました。

 調子に乗ってOOスケールのホーンビィの4-4-0もこの時とばかりに投入(笑)ここまで来ると何でもありです。

 骨董品といえば同じ「トミーHOスケールのEF58」もこの時とばかりに投入した1両。こちらは入手以来しばらく走らせていなかったのでヒヤヒヤものでしたが、どうにか12系の先頭に立ちました。
 トミーのHOシリーズはNゲージのTOMIXの登場直後くらいのタイミングでリリースされたモデルですが、今ではすっかり忘れられたモデルと思います。こういっては何ですがモデルとしての弱点も結構多いモデルですし。
 ですが、こうして走らせてみるとそんな事がどうでもよくなるくらいにのびのびと走ってくれたのが嬉しかったですね。

 と、こんな具合にわたし的には「ジャンクの花道的変態編成」ばかりでしたが、他メンバーはそこまで不真面目ではなく、カナディアンの4重連タンデムコンテナ編成をはじめ自作の183系、サーフィール踊り子などの編成物が大活躍していました。

 あらためて思いましたが、HO編成の迫力はやっぱり魅力的です。
 特にこういうイベントの様にのびのび走らせられるスペースの上では最大限に威力を発揮することが実感されますね。

ノス鉄・トーマスがモジュールを走る(トレインフェスタ2022のはなし5)

2022-06-08 05:47:27 | 旅行・探訪・イベントなど
 グランシップのトレインフェスタ2022ネタから。
 前回までは他のクラブの展示を中心に纏めましたが今回は私の所属するクラブ及びわたしの出展ネタをば。

 前述のようにわたしの参加は二日目にして最終日の半日だけでしたが、短いなりに充実できたとは思います。

クラブのモジュールで純粋な新作はなし。わたしの持ち込みモジュールがグランシップ初お目見えになります(他のイベントでは何度となく持ち込んでいました)
 以前から上げていますが講談社の「週刊SL鉄道模型」のレイアウトをベースにトラックプランの拡張、シーナリィのモディファイをしたもので、今回のフェスタに合わせて一部を改修したものです。

 元々、運転会での使用を想定してモジュールの本線とは独立した第4のエンドレスを配したミニSLレイアウトなのですが、今回はそれを利して最近増備が著しい「ノスタルジック鉄道コレクション」の編成を取っ替え引っ替えして走らせました。
 おかげで今回のイベントでは本線上ではわたしの列車を走らせなかったような気が(汗)

 これまで当ブログでも紹介してきたアルナイン動力に換装したDC20とか鉄コレ第一弾の動力で足回りをボギー化した岩手開発鉄道風のキハ200なんかを運行しましたが、これらは基本的にわたしの自己満足で走らせているのでお客さんのウケは今ひとつ(笑)

 一般のお客さんの多くはもう少しおとぎっぽい列車とか編成の方を楽しみにされますから、上記の編成に適宜それらしいのを混ぜ込みました (但し、だからと言ってウケだけを狙ってわたしの気に入らない編成を持ち込みはしませんが)

 その意味で一番人気があったのは元日に入線させていた「大井川鐵道のトーマス機関車(要はC11)」
 実はTOMIXのC11は一部パーツの差し替えをしないとミニカーブ(特にS字)をクリアできない事になっていたのですが、当レイアウト上では多少引っかかるポイントがあるものの意外と無事に活躍してくれました。

 流石に実物通りに「オレンジのオハ35」という訳にはいきませんが、代わりに手持ちの外国型2軸客車と組みわせるとミニSLレイアウトにはよく似合います。
 (これも今年の新年運転で実証済みw)

 そういえば大井川トーマスをはじめトーマス系の車両はメンバー内で所有率が高く、モジュールのヤードは完全に「トーマスの巣窟状態」だったりします。

 他メンバーのモジュールでは「ゴジラ」と「熱海」が安定した人気で昨年より増えたギャラリーの注目を集めていました。

 3線のメインラインでは各メンバーがそれぞれに拘りのある編成を疾走させていましたが、それぞれの拘りの生む統一感の無さが、イベントでは逆に「お祭りらしい賑やかさと活気」に繋がっている感じがします。

 元々クラブ単独で「一般向けに鉄道模型の魅力を発信する」性質のイベントに多数参加しているだけに肩ひじ張ったところのない、いい意味で素朴に鉄道模型を楽しんでいる事はアピールできているのではないかと思います。

ラージスケールモデルとナローゲージの競演(トレインフェスタ2022のはなし4)

2022-06-07 05:41:43 | 旅行・探訪・イベントなど
 トレインフェスタの会期中に見かけた他のクラブの展示からその3。

 今回はラージスケールモデルとHOナロー編です。

 NMRCのイルミ貨車を牽引するシェイギアード。側面から見る複雑なピストン機構はスロー走行によく映えます。

 長泉鉄道模型クラブのラージスケール車輛。
 これくらいのサイズになると人形を乗せた可愛らしい編成も実に様になりますね。

 1/45鉄道模型 房州鉄道

 こちらはスケールモデルですが聞くところでは車体がペーパー製なのだそうです。それでこの迫力なのですからわたし的なインパクトは絶大でした。

 日本0番鉄道クラブ
 こちらは正攻法のスケール0番モデルの競演。

 今回一番観たかったのが駿河ライブクラブの走行だったのですがわたしのスケジュールの関係でライブが見られずじまい。
 それが心残りです。

 とはいえ、準備段階でバッテリー駆動の電動貨車だけは見る事が出来ました。

 HOナローにも本腰を入れた展示をしていたNMRC。下の写真の奥の方にあるヘンな車両はカメラカーですが、

 こんな具合にヘッドアップディスプレイで車窓風景を見せていました。
 同時に何人も観る事が出来ないのが難点ですが、いったん装着するとまさにバーチャルリアリティ(死語)の世界に近づきます。

トミーテックの展示から(トレインフェスタ2022のはなし4)

2022-06-05 05:00:47 | 旅行・探訪・イベントなど
 グランシップトレインフェスタ2022から、その4です。

 前々回のトレインフェスタでは「出張ホビーショー」と称してグリーンマックスとTOMIXが展示を持っていたのですが、場所が目立たなかった上にディスプレイもなんだかおざなりの感じでがっかりした記憶があります。

 本来そういうのが見たい人たちは近くでやっている静岡ホビーショーに行ってしまうのでしょう。
 それもあって今回はメーカー展示なんか無いだろうと思っていたのですが、今回は会場のエスカレーター脇という割合目立つ位置でトミーテックのスタッフの方がTOMIXとジオコレの展示を始めていたのを見つけました。
 スタッフらしき人たちが4人がかりでああでも無いこうでもないと3時間近くディスプレイされていたので後ろから覗かせて頂いたのですが、前回とは打って変わってそれなりに気合の入った展示になっていました。

 写真の許可をお願いしたら、どんどん拡散して下さいとの事でしたので有難く撮らせて頂いた次第です。

 まず目についたのがTOMIXの「見慣れない総合ビル」
 現行製品の改良版らしいです。

 形状は今売られているものとほぼ同じですが、形状を近代化し建物内に階段を表現しているなどバージョンアップ感を感じました。

 この他、デッキトラス橋や新型橋脚などがレイアウト派には気になるところでしょう。

 東北新幹線開業40周年記念で200系のリニューアルや485系1500番台の試作品も展示。

 暮れにリリースがアナウンスされているC55もキャブや煙室扉の試作パーツが展示されていました。

 毎回そうなのですがトレインフェスタとホビーショーは日程が重なっているのでトレインフェスタで運転をしている身にはホビーショーを回るのは到底できるものではありません。

 鉄道模型関係の一部でも気合の入った展示をトレインフェスタでも見られるというのは実際、嬉しいものです。
 次回はもう少し規模が拡大してくれればなんて事を考えるのですが、観覧客のボリュームが違うので無理かもしれません。

 HOゲージの競演(トレインフェスタ2022のはなし3)

2022-06-04 05:54:02 | 旅行・探訪・イベントなど
 トレインフェスタ2022ネタから
 今回はメイン会場の中心だったHOゲージの展示をば。

 会場が広かったうえに私が見て回ったのが会期の最後の方だったので、クラブごとにじっくり見て回れなかったのが今もって残念です。
 フル参戦出来たらもっと見られたのにと後悔しきり。

 クラブごとに大規模な組み立て式レイアウトが居並ぶ様はまさに壮観の一語。
 そのどれもがクラブのシンボルと言える物ですから、これらが一堂に会するのを眺められるのもイベントの大きなメリットと思います。

 また、最近の傾向として展示用レイアウトでも徐々にシーナリィ付きのものが増え、展示用のセクションにも力の入ったものが見られる様になっています。Nゲージよりもマッスの迫力を表現しやすいHOだけにシーナリィの上で車両が映えやすい感じがあります。

 体験運転やお遊び系のモデルも最近よく見かける様になりました。ピンクの新幹線はなかなか楽しい存在でした。

 動力車の個別コントロールが容易でギミックも組み込みやすいメルクリンのモデルはイベント映えしやすい様で、今年も一般客の注目の的でした。

 車両工作がメインのゲージだけに会場の随所で車両作品の展示が見られるのがこのゲージの特徴と思います。
 クラブごとにテーマを決めた競作が並んでいるのも多かったのですが、やや遠くから眺める形だったのが惜しかったです。

 こういう展示こそショーケース形式でもいいので間近で眺めたかったというのがわたし的な本音だったりもします。特に上から眺めるよりも足回りの作り込みが見たかったのでなおさらそういう印象に繋がったのかもしれません。

 ところで、私の所属するクラブでもHOの運転をしていたのですがそれについては次の機会に。

トレインフェスタ2022のはなしその2 Nゲージ編

2022-06-02 05:49:56 | 旅行・探訪・イベントなど
 トレインフェスタ2022ネタ・その2。
 1日の間に駆け足で見て回らざるを得なかったのですが、他のクラブの展示に改めて刺激を一杯受ける事が出来ました。
 これがあるからこの種のイベントは嬉しくもあり愉しくもあります。

 今回はその中から印象に残った展示をピックアップしたいと思います。

 アートとしてのモジュール展示でいつも驚かされている「会津ヨシ」さん。

 廃墟の様でもあり、オブジェの集合の様でもある独特の異世界感を感じるモジュール。そこを通過する列車が現実と異世界を繋ぐファンタジックさを感じさせます。

 一方でキティちゃんが居並ぶメルヘン系でも決して手を抜かない造形を見せる力技には感服の一語しかありません。

 こちらも技量の確かさと意表を突いた発想で惹きつけられる「げきだん☆さんぽうる」さん。
 会津ヨシさんが出展した廃墟モジュールも流石ですが、

 こちらのモジュールには目からうろこが何枚か落っこちるインパクトがありました。
 発想だけなら誰でも出来そうですがそれを作品として成立させているにはセンスと技量が物を言います。このどちらも追いつけないでいる自分が(恥)

 その向かいに展示されていた「ヘッドマークファイブナインズ」さんの展示にも圧倒されました。
 前にも見かけたZコースターですが、前回よりもよりリアル寄りにバージョンアップされています。

 「紙の街・三保」のモジュール、「紙」だけにみにちゅあーと等のペーパーキット主体に纏められていました。こういう遊び心は好きです(笑)

 このモジュールの中心にある「スバルのディーラー」

 中を覗くと「スバルなのにトヨタのエスティマとはこれ如何に」(笑)
 ですがこれは決して悪口ではなく、こういうツッコミが成立するくらいに細部に気を使った造形がされているという証左でもあると思います。少なくともこれでモジュールの出来が悪いという事には決してなりません。

 「鉄っちゃん俱楽部」さんのモジュールは背景に写真を使っていますが、手前側のシーナリィの造形は写真と比べて全く見劣りしません。
 まるで黄金期の東宝特撮のミニチュアセットを思わせます。

 ・・・と駆け足でNゲージモジュール系を紹介しましたが、この後自分のモジュールのことを書くのがなんだか恥ずかしい気がします(でも書く大汗)

トレインフェスタ2022のはなし・搬入のあとさき

2022-06-01 05:46:37 | 旅行・探訪・イベントなど

 今回からグランシップトレインフェスタ2022ネタでしばらく引っ張ります。
 まずは準備編から

 13日は会場の搬入とセッティングなのですが、当日はあいにくの雨に祟られました。
 一部のアイテムの固定に木工用ボンドを使っているモジュール類が濡れるのは(そうでなくても)致命的ですから、農業用のマルチをモジュールにラッピング。エスクァイアに積み込み一路静岡に向かいます。

 途中新開通の自動車道やこれまた会場近くに新設されたスマートインターのご利益もあって、往路は昨年よりも30分近く短縮できたのが幸いです。

 雨の会場に着くと昨年は運転できなかったライブスチームのクラブが線路の設営中。
 気候は湿りがちですが、これを見るとお祭り前日のワクワク感がよみがえりました(笑)

 これに限らず毎回思うのですが、開会前日の設営の風景を見ていると「文化祭の前日」を連想します。
 いい年になってもこのワクワク感を経験できるのが趣味のイベントのご利益のひとつではないでしょうか。

 私の所属するクラブの設営は例年よりも参加人数が少なかった物の、過去のイベントのノウハウが物を言って比較的短時間に設営を完了。
 作業開始から2時間ほどで試運転列車とクリーニングカーが走行を始めました。モジュールの規模を思うと新記録ものです。

 ・・・だったまではよかったのですが、私の持ち込みモジュールで大ポカをやらかしました。
 このモジュールは本線とは独立した運転系統で短編成を走らせるものだったのですが、他の機材は全て持ち込んだのに「肝心のDCフィーダーを自宅に忘れてきてしまった」のです。
 今更取りに戻れませんし、補充もとっさには利きません。2日目にはもう一度会場に行くのでその時にフィーダーを取り付ける事になったものの、第一日目の当モジュールは「列車が走らない飾り物状態」とならざるを得なくなってしまいました。
 これには全く腐りましたが仕方ありません(涙)

 設営終了の頃になると会場周囲の雨も本降りに近づき、うっとおしい気候に拍車が掛かります。
 他のメンバーはその晩から静岡に宿を取って翌日の開会に備えますが、わたしはと言うと、翌日が出勤だったため再び現住地に帰る事になります。

 静岡の駅ビルでおつとめ品の弁当を買い込み本降りの雨の中、日本平のPAで車内の夕食。
 他のシチュエーションだったら無情極まりない食事ですが、今回ばかりはイベント前日のワクワク感もあって「これもまた一種の旅情という奴じゃないか」とか思いながら、割合風情のある晩御飯を堪能できた気がします。