曙橋の理容室で髪を切ってもらいながら理容師さんとラーメン談義。
「駅の方に坦々麺のおいしい店があるんですよ」
午後6時。今日の食事はまだおにぎり一個だけ。新規開拓!坦々麺行ってみましょう。
話によるとこの道のはずなのに、行けども行けども見つからない…
ほどんど諦めているのにひたすら歩く。
どのくらい歩いたのだろう…あ、厚生年金会館だ…新宿ジャン!!
しょうがない、久々に武蔵で食べよう。
行列はドア付近までで短め。とりあえず並ぶ。と、心に一点の疑念が。
いいのか? おれはもっとアグレッシブに未訪問の店に行ってみたかったんじゃないのか?
15秒で行列から離脱っ。
…代々木に「たけにぼ」が進出したんだよな。
行きたかったのになかなか機会がなかった調布のたけにぼが代々木（近場）に。
電車代を惜しみ寒空のもと代々木まで、またしても徒歩。
懐かしき代ゼミ。おれは立川校だったけど寮の友達と本校にもよく来たものです。
さて、たけにぼはどこだ? 場所を知らない。土地勘も若干しかない。
とりあえず代ゼミ右手の道を歩く。
あ、「らすた」だ。豚骨の匂いが空腹をノックする。
いや、ダメだ。おれはたけにぼで食べるんだ。妥協は許されない。…にしても腹が減った。
らすたを横目にすたすた歩く。たけにぼは見当たらない。この道じゃないのか?
あ、「代々木今半」が見える。しゃぶしゃぶが食べたい。そんな金はない。第一予約制だ。
もうここにはたけにぼないな。踵を返し再び駅に戻る。
木枯らしが身に凍みる。歩き疲れた。寒い。腹減った。意識が朦朧としだした。
駅前。吉野家があるじゃないか。吉野家でいいじゃないか。いや、むしろもう吉野家で食べないと風邪をひくぞ。
午後8時。今日はまだおにぎりひとつ。
愚かな雑念だ。ここまできてそんな妥協は許されない。
そんなことをしては、俺を俺たらしめているものが崩壊してしまう。自我の危機だ。
今度は代ゼミの左手の道を下っていく。
携帯を使おう。なぜ今まで思いつかなかったのか。
たけにぼの地図を表示。…よく分からん。土地勘のなさか。とりあえずこの道を行ってみよう。
神宮の入り口?にぶつかってしまった。地図的にも明らかに間違っている。
ただ、自分の居場所はわかったのでかなり遠回りだがたけにぼに行けそうだ。
この信号を渡って歩けばたけにぼがあるに違いない。地図どうりだ。
横断歩道の押しボタンを押す。「おまちください」。待つさ。
チャーラーラーラーラララー
（こーこはどーこの細道じゃー）
俺一人のためにBGMが。周りに人はまばら。信号を使ったのも俺一人。渡り終わった後も律儀に鳴り続けている。
辺りは静かで空しくよく響くし、なんか恥ずかしいじゃないか。
あ、あった。あったぞ!たけちゃんにぼしらーめん（代々木店）。
で、でも店内に客の姿が皆無。。外にいた店員さんに聞いてみた。
「やってますよ、どうぞ」
よ、よかった。朦朧とした安堵感の中、食券購入。
らーめん（740円）＋あじ玉（110円）
中途半端な値段だけど合計850円か。安くはないな。
とにかく本日初めての水分補給。アルカリイオン水使用との表示。くふ～うまい。やっと潤った。
それにしても広い店内に客は自分ひとり。夢でも見てるのか?
若槻千夏の色紙が。別にテレビの影響で来たんじゃないのに自分がミーハーっぽく見られてそうで嫌だ。
ミーハーだけどさ。
らーめんが銀（ステンレス?）のお盆に乗せられて出てきましたよ～。
また嗅覚が冷気で鈍くなってるんですが、まず香るのは～おっと柚子ですね。柚子が乗ってました。
煮干は前面に出ているという感じではないんですね。エグ味なく食欲のツボを打ち抜く薫り。
店名からのイメージと違い、魚介の角がなく案外にふくよかな美味しいスープです。
麺は中細ストレート。
若干柔らか目でしたが、一気に啜ると口の中で麺の味とスープの薫りが相まってうんまい。
チャーシューはブ厚い。脂身は少な目で若干かたい肉は食べ応え十分。
そして良い色付きの味玉。黄身がちょっとしょっぱく感じたんですが、鼻のせいかな。
てっきりキレ勝負のお店だと思い込んでいたんですが、ツボを的確に射抜き恍惚感さえ抱かせる臭味のないスープの薫りはとても美味しかったです。
来てよかった。
店を後にして、またしても駅と逆方向に歩いてしまった。
昔友達と来たラーメン道楽だ。懐かしい。
過ちに気付き引き返し、再びたけにぼの前を通ると…
「代々木今半」の看板が…
最初に来た道だったんだ…
それもたけにぼの10ｍ手前まで来ていて引き返してた…
無念。。アホだ。。
せっかくラーメン食べたのにまた体が冷えてきた。
今日は木枯らし一番。もう冬だ。
『たけちゃんにぼしらーめん（代々木店）』東京都渋谷区代々木1-45-4
「駅の方に坦々麺のおいしい店があるんですよ」
午後6時。今日の食事はまだおにぎり一個だけ。新規開拓!坦々麺行ってみましょう。
話によるとこの道のはずなのに、行けども行けども見つからない…
ほどんど諦めているのにひたすら歩く。
どのくらい歩いたのだろう…あ、厚生年金会館だ…新宿ジャン!!
しょうがない、久々に武蔵で食べよう。
行列はドア付近までで短め。とりあえず並ぶ。と、心に一点の疑念が。
いいのか? おれはもっとアグレッシブに未訪問の店に行ってみたかったんじゃないのか?
15秒で行列から離脱っ。
…代々木に「たけにぼ」が進出したんだよな。
行きたかったのになかなか機会がなかった調布のたけにぼが代々木（近場）に。
電車代を惜しみ寒空のもと代々木まで、またしても徒歩。
懐かしき代ゼミ。おれは立川校だったけど寮の友達と本校にもよく来たものです。
さて、たけにぼはどこだ? 場所を知らない。土地勘も若干しかない。
とりあえず代ゼミ右手の道を歩く。
あ、「らすた」だ。豚骨の匂いが空腹をノックする。
いや、ダメだ。おれはたけにぼで食べるんだ。妥協は許されない。…にしても腹が減った。
らすたを横目にすたすた歩く。たけにぼは見当たらない。この道じゃないのか?
あ、「代々木今半」が見える。しゃぶしゃぶが食べたい。そんな金はない。第一予約制だ。
もうここにはたけにぼないな。踵を返し再び駅に戻る。
木枯らしが身に凍みる。歩き疲れた。寒い。腹減った。意識が朦朧としだした。
駅前。吉野家があるじゃないか。吉野家でいいじゃないか。いや、むしろもう吉野家で食べないと風邪をひくぞ。
午後8時。今日はまだおにぎりひとつ。
愚かな雑念だ。ここまできてそんな妥協は許されない。
そんなことをしては、俺を俺たらしめているものが崩壊してしまう。自我の危機だ。
今度は代ゼミの左手の道を下っていく。
携帯を使おう。なぜ今まで思いつかなかったのか。
たけにぼの地図を表示。…よく分からん。土地勘のなさか。とりあえずこの道を行ってみよう。
神宮の入り口?にぶつかってしまった。地図的にも明らかに間違っている。
ただ、自分の居場所はわかったのでかなり遠回りだがたけにぼに行けそうだ。
この信号を渡って歩けばたけにぼがあるに違いない。地図どうりだ。
横断歩道の押しボタンを押す。「おまちください」。待つさ。
チャーラーラーラーラララー
（こーこはどーこの細道じゃー）俺一人のためにBGMが。周りに人はまばら。信号を使ったのも俺一人。渡り終わった後も律儀に鳴り続けている。
辺りは静かで空しくよく響くし、なんか恥ずかしいじゃないか。
あ、あった。あったぞ!たけちゃんにぼしらーめん（代々木店）。
で、でも店内に客の姿が皆無。。外にいた店員さんに聞いてみた。
「やってますよ、どうぞ」
よ、よかった。朦朧とした安堵感の中、食券購入。
らーめん（740円）＋あじ玉（110円）
中途半端な値段だけど合計850円か。安くはないな。
とにかく本日初めての水分補給。アルカリイオン水使用との表示。くふ～うまい。やっと潤った。
それにしても広い店内に客は自分ひとり。夢でも見てるのか?
若槻千夏の色紙が。別にテレビの影響で来たんじゃないのに自分がミーハーっぽく見られてそうで嫌だ。
ミーハーだけどさ。
らーめんが銀（ステンレス?）のお盆に乗せられて出てきましたよ～。
また嗅覚が冷気で鈍くなってるんですが、まず香るのは～おっと柚子ですね。柚子が乗ってました。
煮干は前面に出ているという感じではないんですね。エグ味なく食欲のツボを打ち抜く薫り。
店名からのイメージと違い、魚介の角がなく案外にふくよかな美味しいスープです。
麺は中細ストレート。
若干柔らか目でしたが、一気に啜ると口の中で麺の味とスープの薫りが相まってうんまい。
チャーシューはブ厚い。脂身は少な目で若干かたい肉は食べ応え十分。
そして良い色付きの味玉。黄身がちょっとしょっぱく感じたんですが、鼻のせいかな。
てっきりキレ勝負のお店だと思い込んでいたんですが、ツボを的確に射抜き恍惚感さえ抱かせる臭味のないスープの薫りはとても美味しかったです。
来てよかった。
店を後にして、またしても駅と逆方向に歩いてしまった。
昔友達と来たラーメン道楽だ。懐かしい。
過ちに気付き引き返し、再びたけにぼの前を通ると…
「代々木今半」の看板が…
最初に来た道だったんだ…
それもたけにぼの10ｍ手前まで来ていて引き返してた…
無念。。アホだ。。
せっかくラーメン食べたのにまた体が冷えてきた。
今日は木枯らし一番。もう冬だ。
『たけちゃんにぼしらーめん（代々木店）』東京都渋谷区代々木1-45-4