WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

今日の楠井さん

2008年03月07日 | さおりチェック!(旧楠井チェックw)からのー、沙織チェック

 勝手に楠井さん応援カテゴリーを作っちゃいました。

 今日の楠井さんは、「京のええとこ連れてって」のコーナーで右京区の砥石職人さんを訪ねていました。いつもと違うポニーテールもかわいかった。


地掻き

2008年03月07日 | まつたけ

 今日は「まつたけ十字軍」の作業日。過密樹木やマツノザイセンチュウ感染松の除伐がほぼ終わった施業地の地掻きを行った。
 地掻きというのは、地面に降り積もった落葉や枝の腐りかけたもの(腐植)を取り除く作業である。腐食が地面を覆っていると、富栄養化してマツタケ以外の雑菌が繁殖するしマツタケの胞子も地面に届かない。そこでマツタケが生えるようにするためには腐植を取り除かなくてはならないのだが、これがなかなか大変な作業だ。

普通は下のように熊手で落葉をかき集めて“手み”で林外に運びます。
   
 しかし、ある程度腐食が進んだ腐植には、栄養を求めて近隣の樹木が細根を伸ばしているので熊手ではなかなか掻き切れません。
 そんな場合は下図のように、“山菜ごて”で腐植下部に張っている根を切りながら剥がしていきます。イノシシでも捕まえて皮を剥いでいるような感じですね。
 
腐植の厚さは10cm近くありました。

まず赤線のように、“山菜ごて”で地面と腐植の間を切り離して生きます。
 

切り離した腐植は、絨毯を巻くように順次くるくる巻いていきます。
 
 “山菜ごて”の刺さっている部分が巻き取った腐植。赤線で囲んだ部分は、腐植が掻き取られた地面。ときにケロウジなどの青白い菌叢が見られることがあります。マツタケの大敵です。

どんどん切り剥がして巻き取っていく..


最後はこんな感じ。少し土が見えるくらいに掻きとっておきます。赤線内は掻き取られた腐植の塊。後はひたすらこの繰り返し。なかなか忍耐の要る作業です。

 腐植はさらに林外へ運び出し、堆肥として利用します。灯油や化学肥料など普及していない頃は、こうして集めた落葉を燃料とし、腐植堆肥や人畜の糞尿を肥料としていたんで、無意識のうちにマツタケに良い環境を作っていたんですね。ここには後何年したらマツタケが生えるのだろう。