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奈良県桜井市・箸墓古墳 ヘリで3D測量 前方部は前面側面とも3段構造

2012年06月05日 | Weblog
 県立橿原考古学研究所とアジア航測(株)は5日、『邪馬台国の卑弥呼の墓』説がある前方後円墳・箸墓古墳を、ヘリコプターに搭載したレーザー測量装置で3次元(3D)測量して立体地図を作製し、判明した詳しい墳形を発表した。
 高度500mからレーザー光を毎秒40万発照射して計測する方法で、樹木が茂っていても地形を詳しく読み取って立体地図を作製できる。
 同古墳の前方部について、これまで4段構造との見方があったが、3段と判明した。前方部の側面には段が無いとの説があったが、前面と同じく3段構造と判明した。後円部(墳頂の円丘部を含み5段)にドーナツ状の高まりがあることも初めて分かった。
 同古墳は宮内庁が陵墓として管理し、一般の立ち入りを厳しく制限している。これまで大正時代の粗い測量図しか無く、詳しい形状は不明だった。
 同県天理市にある前方後円墳・西殿塚古墳も同時に3D測量した。
 立体地図の動画を、同研究所附属博物館で17日まで公開する。
[参考:共同通信、日経新聞、奈良県立橿原考古学研究所HP、読売新聞]

卑弥呼眠る?箸墓古墳、3次元航空レーザー計測(読売新聞) - goo ニュース

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 2008.8.27箸墓古墳 前方部に幅60mの外濠

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