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韓国・江原道高城郡・文岩里遺跡 新石器時代中期の耕作遺構(畑)を発掘 東アジア初

2012年06月29日 | 韓国の遺跡・古墳など
 国立文化財研究所は26日、江原道高城郡竹旺面の「高城文岩里遺跡(고성문암리 유적)(史跡 第426号)で、新石器時代中期の耕作遺構(畑)が見つかったと発表した。 一緒に出土した土器片などから紀元前3600〜3000年ごろの畑作の跡とみられ、中国、日本でも発見された例がない東アジア最初の新石器時代畑遺構と推定されるとしている。

 発掘された畑(밭)は2層に分かれ、上層(1260㎡)は典型的な畝(이랑)畑の形態を帯びるが、青銅器時代(BC1500?~BC400年)の畑の形態と比較した時、畦(두둑)と畝間(고랑、うねあい)の幅が一定でなく、畝が並んでつながっていない古式的形態である。
 下層(1000㎡)は複合区画の畑の形態で原始的な姿を帯びている。 新石器時代中期(紀元前3,600年~紀元前3,000年)の土器片(短斜線文土器(짧은빗금무늬토기): 櫛目文土器のひとつ)、磨製石鏃とともに新石器時代住居跡1基が確認され、年代が推定された。

 これまで韓国で確認された畑遺跡中、最も古いものは青銅器時代のものだった。 韓半島の新石器時代農耕に対しては石器(石鍬、掘棒、耜(スキ)属、石皿、石棒など)と炭化穀物(粟(アワ)、黍(キビ))を根拠にその存在が推定されていた。
[参考:2012.6.26聨合ニュース、2012.6.27産経新聞]

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