奈良県立橿原考古学研究所が5日に公表した、箸墓古墳(桜井市)の3次元(3D)測量結果と同時に作製した天理市の古墳時代前期の前方後円墳「西殿塚古墳」の3D画像でも、前方部から後円部につながる通路の中央部にくぼみがあること、さらに同古墳の前方部が、東側3段、西側4段で後円部と同じ段数であることも確認された。
橿原考古学研究所の使用データでは全長約230m、後円部径約140m、高さ約16m、前方部幅約130m、高さ12mとしている。
[参考:産経新聞、奈良県立橿原考古学研究所HP]
西殿塚古墳
宮内庁により手白香皇女衾田陵に治定され立ち入りが禁じられているため、古墳の規模、墳形などが資料により異なる。 墳丘は全長230mとしたり、235mとなったりしている。
「大和の古墳Ⅰ」編集・泉森皎/奈良県立橿原考古学研究室(2003年近畿日本鉄道)に詳しく地形図とその解説が記載されている。 西殿塚古墳は墳丘の主軸を南北に置く前方後円墳であり、古墳全長230m、後円部規模約145m、前方部幅約130mとしている。 また、後円部は急斜面に立地している関係から、東側高さ約16mに対して、右側は約28.2mであり、後円部の築成は西側4段、東側3段としている。