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天理市喜殿町 中ツ道の東側溝遺構を確認

2012年06月25日 | Weblog
 県立橿原考古学研究所は24日、天理市喜殿町(きどのちょう)で実施した県道51号(天理環状線)の拡幅工事に伴う道路の東側560㎡の発掘調査で、古代の幹線道路「中ツ道」の東側溝が幅6・5m以上、深さ1・4m、長さ約30mにわたって見つかったと発表した。
 溝は南から北へ傾斜し、砂が堆積していることから、水がゆるやかに流れていたと想定される。 側溝は調査地の西側にさらに広がり全幅8~9mあり、道路部分は確認されていないが、溝の規模から幅は約23mと推定される。
 溝からは飛鳥時代の瓦や奈良時代の須恵器、平安時代の黒色土器などが出土。これらから11世紀まで溝が存続したと考えられるという。また馬の歯や骨が多数出土した。
 現場は藤原京と平城京の中間部に位置。藤原京内で中ツ道の東西側溝と指摘される調査成果例があるが、京外で側溝が見つかったのは初めて。
 この日は地元向けの現地説明会があった。現場はすぐに埋め戻すため、一般向け説明会は行われない。
[参考: 共同通信、奈良新聞、朝日新聞、読売新聞、産経新聞]
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