歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

桜井市・脇本遺跡 県内4例目の「松菊里型住居跡」

2012年06月20日 | Weblog
 奈良県立橿原考古学研究所が発掘調査中の脇本遺跡で、7世紀後半頃の大来皇女が滞在した「泊瀬斎宮(はつせのいつきのみや)」、と関連する可能性なる建物跡以外に、弥生時代前期末の竪穴建物跡1棟が見つかった。
 直径7・5mの楕円形で、中央に2本の柱穴と炉跡を中心に柱穴8本が巡る「松菊里型住居」(注1)と呼ばれる竪穴建物で、県内では鴨都波遺跡(御所市)、原遺跡(五條市)・越部ハサマ遺跡(大淀町)に次いで4例目。
 床面からは、石器づくりをしていたと考えられる原料となるサヌカイトの破片が出土した。
[参考:奈良新聞、毎日新聞、TVN奈良テレビ、橿原考古学研究所HP]

(注1) 松菊里型住居跡: 韓国語(ハングル)では“송국리형 주거지”

過去の関連ニュース・情報
 松菊里型住居跡“송국리형 주거지”
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千葉県栄町・岩屋古墳 東日本最大の方墳、二重周溝を含めると日本最大の方墳と判明

2012年06月20日 | Weblog
 栄町教委が19日、発掘調査中の国指定史跡「岩屋古墳」(印旛郡栄町龍角寺、龍角寺古墳群105号墳)で周辺施設を含めた古墳全体の規模が東西108.1m、南北96.6mで墳丘部分は、東西75.7m、南北77.1mと判明したと発表した。
 古墳の東西と北側の3ヶ所を試掘して構造を確認し、さらにこの日、人工衛星を活用した測量で正確な長さを調べた。
 墳丘の規模は奈良県橿原市の桝山古墳(96×90m)に及ばないものの、周囲に巡らされた二重の周溝も含めると日本一の大きな方墳になる。 これまで、富津市の「割見塚古墳」が周溝を含めると一辺の長さ107・5m(墳丘は1辺40m)で日本一の方墳だった。
 また、古墳東側の外周溝から外側にかけて、雲母片岩の破砕破片が集中して出土したという。
 7世紀初頭に印旛沼周辺を支配した国造の墓とみられる。
 現地説明会が23日午後1時~3時に開かれる。
[参考:産経新聞、東京新聞、千葉日報、栄町HP]

過去の関連ニュース・情報
 2011.10.18 千葉県栄町・岩屋古墳 7世紀最大の方墳を初の本格的発掘調査開始

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