歴歩

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犬山市・東之宮古墳 39年ぶりに石槨の天井石が現れる

2012年08月24日 | Weblog
 標高143mの白山平の山頂(犬山市犬山北白山平)に位置し、東海地方の古墳時代前期(3世紀中頃~4世紀後半)を代表する古墳として知られる「東之宮(ひがしのみや)古墳」(全長72mの前方後方墳)で行われている発掘調査で、竪穴式石槨に蓋をしている天井石7枚(1枚当り約1トン)が1973年以来、39年ぶりに姿を現した。 9月上旬に蓋を開ける予定という。
 1973年に盗掘されたのを受けて、急遽被害を確認するための発掘調査が行われ、長さ4・8m、幅約1m、高さ1・2mの石槨が見つかった。 中にある木棺(コウヤマキ製)は朽ち、人骨も姿をとどめていなかったが、石釧、鍬形石、合子などの石製品7点、銅鏡11面、剣、刀、槍、鏃などの鉄製品など副葬品約200点が出土した。
 今回の調査は、史跡整備に伴う本格的な調査で、石槨の詳細な構造の調査も行われる。
[参考:読売新聞、東之宮シンポジウム2005.11.06(犬山市教育委員会)]



キーワード: 東之宮古墳 前方後方墳 竪穴式石槨
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