一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。
補説:common senseの訳語として明治時代から普及。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
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常識チェック
私立大学の受験料(検定料)は?
僕たち高校教師は、これまでの経験から、1校受験で35,000円前後が相場という常識をもっている。同一大学複数受験の場合、ディスカウント(受験料軽減措置)があることも常識である。
私立大学が大学入試センター試験の結果を利用し、志願者の合否判定をする、いわゆるセンター利用入試の場合、通常の受験料金の半額程度が相場ということも常識である。
でも、そんな常識から外れることある。ある大学では20,000円で「全ての試験」が受験できる。入試の区分は以下のようになる。
AO入試
特待入試
一般入試
大学入試センター試験利用入試
推薦入試(指定校・公募)
募集要項によれば、一度出願し受験料を支払うと、日程・出願条件に合致すれば(そんなに何度も不合格はないだろうけど)、何度でも受験できる。最初の3区分で合否判定が15回ある。これらの他に、大学入試センター試験利用入試、推薦入試があるのだ。
なお、センター利用入試のみ出願の場合、検定料は1,000円である。
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常識、脆いものである。
過去、5回予定していた指定校募集を1回目で充足したのでやめた不思議な大学や、国内すべての全日制高校を指定校にして話題になった大学を批判的にブログで取り上げてきた。高校教師としての僕の感覚では、不思議なことと感じたためだ。しかし、この受験料の金額については、ここにあげた2例のよう批判的ではない。ただただ驚いたのだ。