あるエンターテインメント企業の新卒採用試験で最終選考に残った嶌衣織(浜辺美波)や波多野祥吾(赤楚衛二)ら6人に、1か月後にチームでグループディスカッションを行うという課題が与えられる。 本番直前、課題が「6人の中から1人の内定者を決める」という内容に変更。さらに、会場で各人の名の書かれた6通の封筒が発見される。その中にはそれぞれが犯した罪を記した告発文が入っていた。 |
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応募者10000人から最終選考に残る6人。当初は6人全員が内定の可能性もあると言われ、グループディスカッションの準備をすすめていた。選考方式が変更され、6人は戸惑いながら、最も相応しい1名を選抜する討論、投票を始める。
作業の途中、謎の封筒が見つかる。その中にはそれぞれが犯した罪を記した(怪?)文書。討論は文書の作成者、犯人捜しへと変わり、一人一人の本性が徐々に暴き出される。犯人は誰か、なぜこのようなことをするのか...
ミステリーなので、ネタバレは厳禁。ここまでにします。
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嶌衣織(早稲田) 〇浜辺美波
波多野祥吾(立教) 〇赤楚衛二
九賀蒼太(慶應義塾) 佐野勇斗
矢代つばさ(明治) 〇山下美月
森久保公彦(一橋) 倉悠貴
袴田亮(法政) 西垣匠
6人の大学生役、名前と顔が一致するの〇3人だけです。
6人とも有名大学の学生です。
浜辺さんの嶌衣織は、何となくだが、彼女が演じた大人の女性では、見たことのない雰囲気の人物。でも、裏のある、影のある、厚みのあるキャラクター。ずるいとこともあります。絵空事ではない、あたりまえの人間です。
赤楚さんの波多野祥吾。波多野は『The いいヤツ』という感じ。赤楚さんは、ホント似合います。
山下さんの矢代つばさ。自分を守るために見えない盾で自己防御をしている。つらい過去を持つキャラクターです。
3人は名前も顔もわかる。途中からどんどん普通の人、就活中の大学生に見えてきます。
犯人捜しの中で起きるいざこざ。攻撃する人、される人が次々に入れ替わります。3人と久賀、森、袴田の6人が、感情、言葉をぶつけあう。最終面接という逃げられない空間。緊張感、切迫感。静かな、ぴりぴりする感覚のものがたりだと思います。密室劇でもあります。
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なお、怪文書の作成者は... ああ、そういうことなのかと思います。
本作、お薦めです。(文中一部敬称略)