全英連参加者のブログ

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生徒呼名

2015-02-27 04:00:00 | 教師の仕事 2014

 学校において呼名は大事である。
 日々の出席点呼はもちろんだが、その学校の生徒になる時、その学校を卒業する時、必ず呼名がある。

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入学式ロゴ新入生イメージ 入学式には「入学許可」の呼名がある。担任は自分のクラスの生徒氏名を全員分読み上げる。何度やっても緊張する作業である。
 生徒は名前を呼ばれたら返事、起立、一礼する。校長は壇上から一人一人の顔を確認する。新入生全員の氏名を確認した後で、

 『ただいま呼名されました、〇〇〇名の入学を許可します。

 と厳かに宣言する。これで入学を許可したことになる。通常これを、「入学許可」と言う。なお、これは入学式の「校長式辞」とは別に行われる。形式的*で、通過儀礼的だ。しかしながら、学校において大切にされているセレモニーの一つである。
 中学校を卒業し、それぞれの高校に入学する予定の中学校卒業生は、「入学許可」までは入学許可候補者(よその子)で、許可後はその学校の新入生(うちの子)である。

卒業式ロゴ 卒業式にも「卒業証書授与」の呼名がある。担任は自分のクラスの生徒氏名を全員分読み上げる。これも何度やっても緊張する作業である。
 担任に名前を読み飛ばされても、卒業できる。しかし、生徒も保護者も、それでは気分がよいはずがない。担任も、もちろんそんなのはイヤだ。だからベテランでも、名簿を見ながらゆっくりと読み上げることが多い。

 『〇組....以上〇〇名、代表〇〇〇〇卒業式イメージ

 担任はこんなふうに読み上げる。クラス代表の生徒が壇上に進み、校長が代表者の卒業証書を読み上げる。代表が卒業証書を受け取り、自席に戻るまで、そのクラスは起立したままである。

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 校長は代表の名前の読み方を式前に担任に確認する。これは教頭任せにしない人が多い。

 『〇〇センセ。この生徒の田の字はにごるの?
 (例) 中
 ある校長先生は、そんなことを確認のため、わざわざ職員室に来てくれた。

 ある年のこと、卒業式の打ち合わせで校長室に出向いた時、中から大きい声がしてビックリしたことがあった。校長先生が、生徒氏名の読み上げ練習をしていた。

 卒業生全員の氏名を、校長自ら読み上げ、卒業証書を一人一人に手渡すことを伝統としている学校もある。近年の生徒諸君の名前の読み方の難しさを考えると、大変な作業である。でも、伝統という名の学校文化の前には、校長先生の大変さなどは小さなこと。校長、おつかれさまです。
 代表への授与でも、個別授与でも、卒業証書授与が卒業の公的認定・社会的な認知と解されるものだと思う。だから「卒業証書授与」が、卒業式の式次第に必ず含まれる。全卒業生に卒業証書を授与した後に、校長はあらためて、

 『ただいま卒業証書を授与した〇〇〇名の、卒業を認めます。

 と宣言する。そうしない場合は「卒業証書授与」後、「校長式辞」に上記内容の文言が含まれるものだ。

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 過日卒業認定の職員会議があった。また、季節が一つ進んでいくことを実感した。
 来週は、もう、3月である。

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 *入学も卒業も、通常式前に学校によって異なるが、当該学年主任等が入学や卒業の「起案」という作業をする。『誰それ他〇〇〇名を、入学(卒業)させること』と『平成〇〇年〇〇月〇〇日に入学(卒業)式を行うこと』を文書化し、具申(校内手続き)をするのである。この時に名簿は作成済、式前に入学も卒業も校長決裁が下りている。(法的にも条例上も有効になっている。)
 入学式に欠席しても、事前に事務的手続が完了していれば、入学は許可される。卒業式に欠席しても、卒業が認定されていれば、卒業である。
 なお、入学式・卒業式とも、会場のわきで、事務長等が呼名の読み飛ばしはないか、全部確認する。これまでに勤務した学校では常にそうである。

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 一部脚色を含む。

 2014-03-17、「卒業式に思う~その2

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