西暦2898年。世界は荒廃し、地上に残された最後の都市カーシーは、200歳の支配者スプリーム・ヤスキンと空に浮かぶ巨大要塞コンプレックスに支配されていた。
ある日、コンプレックスに囚われていた奴隷の女性スマティが、宇宙の悪を滅ぼす「運命の子」を身ごもる。スマティは反乱軍に助けられてコンプレックスを脱出するも巨額の懸賞金をかけられ、特殊部隊と賞金稼ぎたちから追われる身となってしまう。コンプレックスと反乱軍の激戦が繰り広げられるなか、一匹狼の賞金稼ぎバイラヴァもスマティを追うが、6000年もの間「運命の子」の出現を待ち続けていた不死身の戦士アシュヴァッターマンがスマティを守るべく立ちあがる。
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インド映画を見るのは2回目になる。
ものがたりはスマティ救出、それにかかわる賞金稼ぎバイラヴァ、不死身の戦死アシュヴァッターマンの戦いをひたすら描くものだ。
DIFFICULT
インドの神話の基礎知識がないと、「バイラヴァ対アシュヴァッターマンの戦いだけが続く作品」になるので、ちょっと苦しい感じがする。
「ロボット2.0」を見たのは’19年だけど、やはり本作も上映時間が長い。なかなかクライマックスが来ない感じがした。
GOOD
映像、ガジェットがアメリカのSF等とやはり個性が違う。
使われているのは、テルグ語及びヒンディー語、ところどころ英語。字幕がないときびしい。でも、テルグ語とヒンディー語が馴染みがないことが、異世界らしさ作り上げる助けになっている。
ものがたりも、コンプライアンスが強調される近年では、かなりのものだ。《以下自主規制》
奴隷...なかなかSFの設定で見かけない。 |
ディズニーでは、絶対できない。なかなか設定がすごい。
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アクションシーン
通常(2D)上映版が168分、IMAX版が180分の作品である。僕は通常上映版で見たが、最後の30分(くらい)のアクションシーンの画像は、見慣れている米国の映画と違う。映画評を見ると、DUNE、マッドマックス、SWと対比させるものが見られる。僕はバイラヴァとアシュヴァッターマンの戦いは、ラオウとケンシロウの死闘に見えた。
ヴァイラヴァア(プラバース)の不死身ぶりはすごい。でも、アシュヴァッターマン(アミターブ・バッチャン)の無双ぶりは規格外。バッチャンは現在82歳!身長は1m90近い。その彼が身長2.4mの無敵の男を演じている。カメラアングルではなく、何らかのエフェクトだと思うが、普通にそこにいる。見事だ。
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なお、本作はこれで完結ではなく、後編がある。
短時間だが、やはり踊る。
なお、テルグ語はインド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州およびテランガーナ州の公用語とのこと。