平日の夕方。
実家で一人暮らしをしている父の様子を見に立ち寄ったら元気に相撲中継を見ていた。
大相撲を見なくなってずいぶん時間が経つのだけれども、子供の頃は相撲は大好きでテレビの前で熱く観戦していたものだ。
父とテレビを見るということもなかったので、しばらく一緒に相撲中継を見ていたら、ふと疑問が浮かんできた。
「はっけーよーい、残った残った!」
行司の掛け声「はっけーよい!」
「親父、はっけよーい、って何やろ?」
「?」
「はっけよーい、どんな意味何やろね」
「............そりゃ、チコちゃんにでも聞かにゃわからんじゃろ」
はっけよーいの疑問も不思議だったが、親父の口から「チコちゃん」が出てくるとは。
ほのぼのとした驚きの夕方なのであった。