事務所に出るのは、だいたい朝一番。
1階でセキュリティの鍵を開け、エレベータで4階に向かいます。
エレベータで四階に降りると、そこには、掃除のおばちゃんが2人待っています。お
ばちゃんたちは、制服を着てゴミ収集用のキャスターを持ってスタンバイ。
開錠してオフィスへ・・・。
パソコンを立ち上げ、待っていると・・・。
給湯室の前でおばちゃんたちの声が・・・。
「わたしゃ、今まで生きてきて今が一番幸せなのよ。
仕事をして、この年でお給料をもらって・・・・・・・・・。」
ねぼけマナコに強烈なパンチ・・・。
「今まで生きてきて、今が一番幸せ・・・。」
本当にすごいフレーズだと思います。
昔見た映画を思い出しました。シーズ ザ ディ・・・「今を生きる」です。
自分自身に問いかけてみました。
今が一番幸せになるように努力しているか?
今できうるベストを尽くしているのか?
自分に与えられたミッションを実現するための行動をしているか?
おばちゃんたちの些細な会話だったのかもしれませんが、
オフィスの早朝、「今が一番幸せ」というフレーズは強烈なインパクトがありました。
戦前、日本海軍の幹部、将校を育成するための海軍兵学校が広島県江田島にありました。
7つの海を支配した英国海軍の歴史と伝統を模倣し、その校舎はイギリスから運ばれた煉瓦で建てられました。
その煉瓦は一つずつ包装されていたそうです。
海軍兵学校は、日本のスーパーエリートを集めた、まさにてっぺん。
スポーツエリートであり勉強のできる若者たちが全国から集まった名門校。
今の東大も比にならないスーパーエリート校だったようです。
そこで毎日説かれていた「五省」。
毎日、就寝前にすべての生徒が一日を反省するための基準として活用していたとのことです。
一.至誠に悖るなかりしか。
一.言論に恥じるなかりしか。
一.気力に欠くるなかりしか。
一.努力にうらみなかりしか。
一.無精にわたるなかりしか。
おばちゃんの一言が、一日わが身を振り返るきさっかけとなりました。
「今まで生きてきて、今が一番幸せ!」
そう言えるように、日々全力でやんなきゃなあ~と思った一日でした。
おばちゃん、ありがとう!