萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山遊雑談:秋冬キャンプのリアル

2021-09-16 01:34:16 | 解説:用語知識
絶景と危険のオモテウラ


山遊雑談:秋冬キャンプのリアル

凍ってる×積雪の湖、コレ↑ドコの写真か解りますか?

解)山中湖@山梨県山中湖村、2015年2月に撮影したんですけど。
コレ↑何もメズラシイ景色なのではなく、毎冬ご常連な光景です。
で・この写真ナンデ載せたのかというと、ゆるキャン△で山中湖の冬がカナリ温かく描かれていたから。

いつも山一緒する兄サンは身内近居なんですけど「コロナでずーっと山登れてないから最近コンナン観てるよ、」
なんてカンジに誘われて・去年からヒロシのぼっちキャンプとか観てるんだけど、
今夏になって新規・ゆるキャン△=実写・アニメ共に観せてくれた。
キャンプ好き女子高生の話でタイトル通り・ゆるーくてノンビリした話は癒されて嫌いじゃない。
んだけど・山中湖に限らず「冬キャンプ」描写自体が現実リアルよりユルイんじゃないかな?と。

〇山中湖で冬テント泊は高難度
〇秋冬ソロキャンプは「無人=野生獣」+低温対策に要注意
〇秋冬の山間部は道路が凍結・雪が無くても朝晩ブラックバーン
〇同じ県でもエリアで気温が10度以上違う+同じ山でも南と北で10度違う

山中湖に通常テント泊で冬キャンプしたら凍死します、零下20度だから。
冷凍庫がマイナス18度>冷凍庫より低温な冬季山中湖の夜=凍死アタリマエ、冬用テントetc本格的な冬装備が必須です。
山中湖は標高1000メートル付近、山間部のキャンプ場ならどこも似たような感じになります。
高地は10月11月から冷えこみ雪が舞うこともあり、秋=低体温症から凍死の危険もあるわけです。
数年前も身延山ロープウェーの復路を徒歩で下山し、夜間の低温+疲労から駐車場200メートル付近で遭難死した例もあります。
秋冬キャンプは冬装備きっちり具えないと無理危険・低体温症それ以上のコワイ世界です。

特に内陸部の県は、同じ県でもエリアによって気温差が全く違います。
たとえば山梨県は甲府地方の温度がよく表示されますが、山中湖のある郡内地方との気温差が激しいことで有名です。
10度違うこともザラ、特に冬季は甲府が雨や晴天でも郡内地方は雪×風→吹雪のためホワイトアウトなんてことも。
そんなわけで郡内地方の冬は零度=温かい日だねえーという感じです。

ちなみに本栖湖は凍結しませんが、寒いです。
本栖湖は深い=対流があるため凍結はしませんが、低温なことは変わりません。
あのあたりの道路は凍結けっこうコワイ×路肩路面の雪が急に現れたりもするので要注意です。

じゃーナンデ山梨や長野や秋冬キャンプをアンタ知ってるのよ?
って言うと、登山や秋冬キャンプ@甲信の常連だから。笑

たぶん作者さん、近年の暖冬のイメージで山中湖その他を描いているんだろうなー思います。
山梨県や長野県の描写も暖冬の景色だなあと←普通の冬季では見られない地面が出ているから。
おそらく甲府を基準=山梨県イメージで見てしまって寒さが緩い+雪が少ない温かい時に偶然取材してしまったのかな?と。
とはいえ暖冬でも雪や氷もうちょっとあるだろー思ったりはします、ソンナワケで霧ヶ峰@長野県2019.12 暖冬な写真です。
朝に撮影しましたが草は霜×樹は氷柱がついていました、これでも暖冬なんですよね。笑


秋冬キャンプは確かに楽しいんですよね、自分もキャンプなら秋が好きです。
学生時代の友人にキャンパー野郎がいて、9月~11月はテント泊キャンプによく誘われていました。
ソイツは父親がアウトドア好き→子供の頃からガチのキャンプしまくり、装備あり×技術あり×経験値が高いヤツで。
とはいえ低温対応テントはサスガに無い・っていうか寒いので、冬はキャンプ場のログハウスを借りて雪山を楽しんでいました。

その行先ほとんど長野か山梨だったので、ゆるキャン△に出てくるキャンプ場かなり行ったことアリで。
社会人になってからも登山に行ってるエリア=近年の暖冬も通常の冬も見ているとこなワケで、
あーあそこ〇月以降は雪だよなーとか・霜で真白になるなーとか・道路凍っちゃうだろーバイク危ねーチェーン必須だろとか。
そーゆー現実リアルを体感しているので、ドラマやアニメを信じて行った人が事故ったり遭難しないか?心配だなあ思います。

秋冬キャンプは人がいない=野生獣と遭遇する危険が増えます。
秋は野生獣が冬に備えて食べ込む時期で、朝夕の行動が活発になって遭遇率も高×冬は食料を求めて里に近づくことも。
特にクマは女性を狙った例が多いんですけど、ソロキャンパー狙いの犯罪者もいたりするので女子高生には勧められないなあと。
なにより秋冬キャンプは低温→複数人テント一つだと互いの体温で暖をとりやすい+低体温症etc非常時の備えに同行者アリが安全です。

で・キャンプ場は山に多いですけど、途中の道も当然ながら標高が高いです。
また山は斜面の向き=日照時間の差からも温度差が激しく、北と南で10度違うこともザラです。
そのためカーブ曲がったらイキナリ雪・無雪でも路面凍結なんてあり、朝は8時9時まで凍結・午後15時から再凍結だと思って無難です。

山行くと、雑誌や流行やアニメや漫画やドラマの影響で来ちゃったカンジをケッコウ見ます。
装備から遭難している方もザラ、装備ありでも初心者だけで来ちゃった危険なコトになっていたり。
特に怖いなー思うのは、登山ツアーやSNSで知り合った=いわゆる初対面パーティーはホント危険遭難ツアーだなあと。
なんで初対面パーティーが危険か?の理由が解らない方は、先ず信頼できる経験者に同行きちんと教えてもらって無難です。
ちなみに・アウトドアガイドや登山ガイドを自称する事故多発させる輩もいるので、よく調べて依頼した方がいいかと思います。
アニメ観たの何年ぶりだよ?なココントコ。笑
【撮影地:山梨県山中湖2015.2/長野県霧ヶ峰2019.12】

早く越境して山歩けるよーになりますよーに。
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