萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:花尾根の夏

2016-07-16 23:35:18 | 写真:山岳点景
霧も花も、


山岳点景:花尾根の夏

朝、霧こめる山を歩いてきました。
霧というより雲ゆく山道、花も湛える雫に光ります。



登山口から峠すぐ尾根、標高1,625メートルは草原ひらけます。



遮るものない稜線の道、そこは雲上の花畑です。



紅輪花コウリンカをよく見ました、しぶい朱色も露に清楚です。



薄雪草ウスユキソウの白が草原に映えます。



下野シモツケも鹿の子模様みたいな花あちこちで。



釣鐘人参ツリガネニンジンの涼やかな薄紫色。



夏山おなじみ白山風露ハクサンフウロ、薄紅の雫は可憐です。



花畑から森へ登ると霧が深くなりました、



森の底は苔むす緑の国、



山櫨ヤマハゼは紅葉が始まっていました、朝晩の冷えこみが計られます。



藪と森を抜けた山頂、標高1,781メートル。



山頂の草原、野バラあちこち繁ります、



360度パノラマ山頂なんですけど、今朝は雲ゆく真白な眺望。



丈低い落葉松カラマツも細い葉ひとつごと雫を湛えます。



こういう水×光って好きです、笑



帰路、草原まで戻ると雲すこし晴れました。


第137回 過去記事で参加ブログトーナメント
撮影地:大蔵高丸@山梨県

大蔵高丸の登山道は初心者ルートですが、注意点があります。
○登山口までの林道は危険も多いです←未舗装路あり+幅員が変化+カーブ+落石・崖崩れ多発=悪路運転の熟練者でなければ勧められません。
(雨後はスリップ&崖崩れしやすいため特に注意です)
○登山道は藪あり=クマ出没の危険度が高い→熊鈴+会話+拍手などで警戒しつつ進んで無難です。今日も藪向こう獣が去る音がしました。
○尾根道や山頂は逃げ場がありません、雷鳴や強風など悪天候時は直撃しやすいルートになります。
・雨具必携、強風・雨の気配すぐ着用することで低体温症を防げます。
・ヘッドライトなど照明必携、濃霧時はライト無しだと道迷い・転滑落しやすく危険です。
・雷撃を受けやすい地形です、雷鳴を聴いたら標高低いところへ逃げる+姿勢を低くする+ストックは倒す…など対処すぐに。

※「違反者を見たら要通報+連絡先TEL」看板アリ、もし違反者を見たら遠慮なく電話しましょう、笑
○山野草保全のロープから出ない、カメラ三脚もロープから出たらアウト。
○山野草は盗らない、撮影に邪魔な草をちぎってもアウト(←コレやる人いるけどドコでも厳禁)
○研究者を装った盗掘者もいます、それっぽい恰好してても知識不足&挙動不審はニセモノです。
・やたら植物に触りまくるヤツは盗るタイミングはかる行動:ほんとに研究目的なら触るポイントがあります、無駄やたらには触りません。
・本をひきまくる:研究者なら頭に入ってるはずです、笑

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