萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

花木点景:晩春、百花の王

2016-04-19 22:02:00 | 写真:花木点景
医神の春



花木点景:晩春、百花の王

今日、出先で牡丹がきれいでした。



牡丹の学名は Paeonia suffruticosa 「Paeonia」はギリシア神話の医神です。



医神の名がついた通り牡丹は生薬に用いられます、
薬用になるのは根で『薬局方』にも「牡丹皮」と記されて、婦人科疾患の処方に不可欠だそうです。



けれど花は美しくて、薬にするのが惜しくなります。
そんな姿から東洋では百花の王と讃えられてきました。



唯有牡丹眞國色 ただ牡丹に真の国色あり

唯ひとつ牡丹には国最高の佳人の美がある。
なんて讃えられた花に都心の一隅に出逢った今日です、笑

【引用詩文:劉禹錫「賞牡丹」より抜粋自訳】


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撮影地:旧岩崎庭園@東京都

引用した劉禹錫「牡丹に賞す」の一節は「唯だ牡丹のみ真の国色有り」と読んだりもします。

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2 コメント

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Unknown (dan)
2016-04-20 11:30:10
美しいの一言では表現出来ません。
華やかで気高くて高貴....
そして花の色もすべてが素晴らしい。
また笑われそうですが、秋明菊や白山吹、寒あやめ
や山野草をこよなく愛した夫でしたが、一番好きな花は
牡丹でした。
退職してからは牡丹作りに精魂こめて、次々に鉢植えの牡丹の花を咲かせては嬉しそうでした。
私に自慢するのですが、きれいねえ、と言いつつ彼には何だか似合わないように思っていました。
ある時気に入った牡丹の絵を見つけて、その絵を自分の部屋に飾ってからは、大変な牡丹作りは止めました。その代わり季節が来て牡丹が美しいと聞けば二人で車を走らせました。
写真をとり現像して楽しんでいました。
花と名が付けば何でも好きな夫でしたが、牡丹には特別の思いがあったようです。
亭主の好きな......。
今日のこの写真を夫に見せたいと思いました。
そうしたらこんなに長いコメントになってしまいごめんなさい。
今度東京へ行ったら岩崎邸にまだ牡丹は咲いているでしょうか。
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danさんへ ()
2016-04-20 14:09:46
大切な想い出のよすがになれた写真は幸せです、ありがとうございます。
昔から中国では牡丹を尊ぶそうで品種も多岐に育まれたんだとか。ご主人なら古代人におとらず花を愛でたろうなあと、笑

岩崎邸の牡丹は蕾もありました、平日なら館内も写真撮影OKです。
他に鎌倉の鶴岡八幡宮にも牡丹園があります、冬牡丹と春牡丹どちらもあり1~2月と4~5月が花期です。
鎌倉で牡丹なら海に近い長谷寺と、北鎌倉にある建長寺と円覚寺もきれいかなと。
鶴岡八幡宮より東、朝比奈切通し方面にある浄妙寺も牡丹を楽しめます。ここの茶室が好きでたまに行きますが、鎌倉の名店が納める菓子がなかなか美味しいです、笑
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