よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

駅弁。

2022年10月02日 | 農家ブランド


駅弁で有名なお弁当のこばやしさん。

ご縁を頂き、今月から発売の牛タン弁当の付け合せに我が家の

炭焼きよっちゃん・みそ

使って頂いてます。肉の漬け込みには同じく岩出山の石田麹屋さんの味噌。

大崎岩出山コラボです。

仙台駅、そして駅弁界の甲子園・東京駅グランスタの祭、大宮駅でも販売スタートしています。

期間限定のようなので、お近くの方どうぞよろしくお願いします!!

今回の企画、JR古川駅長さんのご推薦らしく近く古川でも販売はじまるかもしれません。



駅弁。

なんだか世界観があってドラマがあって憧れる響きです。

腹を満たす食事という以上の何かがある気がしてます。

コロナ前にカミさんと不老不死温泉行くときも、

呑みながら、そして「駅弁」を買って楽しもう、と電車で行きました。

残念ながら今では大きな駅でないとお弁当も売ってないし、学生時代楽しみだったホームの立ち食い蕎麦もなかったですが。。。


完全受注のお弁当やってますが、機会があれば、とは思います(製造量の時点で無理かもしれませんが)。

先日こばやしの担当の方との打ち合わせでも、

地域の特色をもっと出していきたいという話しから、

色々と、やってみたいお弁当の話が大いに膨らみました。

一つでも形にできたら楽しいなー。



我が家のお弁当も徐々に秋。


今月は寝れない夜もありそうな数を頂いてる日もありうれしい限り。


新定番メニューになりそうなオカズ「おふくろさん」(カミさん命名)登場しました。

畑も徐々に入れ替わりの時期です。

ゆっくり冬に備えます。









蕎麦カフェ田伝。

2022年09月28日 | 農家ブランド


小さな農家は早くも稲刈り中盤戦。




イノシシに一番荒らされた田んぼ。

ミステリー・サークルのような痕跡が何個もある。。。



合間に蕎麦カフェ・田伝よっちゃん生ラー油 納品。

お昼ちょっと前、とても混んでました。

蕎麦畑の花がちょうど見頃です。

お米も蕎麦も広大な面積を作付けするオーナー農家中鉢さん。

せっかくなので蕎麦をいただきながら話を聞くと、やっぱり獣害が大変そうです。

どこも一緒。

優秀なハンターが増えてほしい。

いいサイクルでジビエも回るようになればいいな。


うちの生ラー油使ったメニューもあります。

鳴子もこれから紅葉。おすすめです。





岐阜へ。民藝にふれる旅。

2022年07月29日 | 農家ブランド

年始に、

「せ〜のっ!」

で、なんでか一致した今年の研修先は、岐阜。

直前まで迷いましたが機を逃してはと出発。

どうやって行くか調べだしてから知りましたが、遠かった。

初日はどうしても一回見ておきたかった白川郷へ

名古屋からレンタカーで高速を飛ばす。

行けども行けども山ばかり。下車するラストは11キロのトンネル。

これは高知よりすごいのでは!と思ったら、森林率は高知に次ぐ2位。











どこを切り取っても絵になる風景でした。

けれども中心から外れの方には普通に暮らしてる家がたくさん。

(毎日毎日知らない人がうろうろしてるのは住みづらいだろうなぁ〜)

と思ってしまう。

初日はほぼこれで終了。

カミさんの誕生日のお祝いを兼ねてオーベルジュ飛騨の森へ。



イタリアで15年料理をやってきたシェフの、地元素材を活かした料理はもちろん美味しかったのですが、

自身の経験から、オーガニックワインを中心とした合わせ方がすばらしかったです。

『イタリアでは食べるも呑むも「楽しむ」ため。
  よければ私が料理と合わせて提供します』

と、お酒は弱いというシェフの申し出にのってお任せで。

もちろん好みを言うのもありなのですが、せっかくなので(というか全く詳しくないので)。

とクラフトビールから始まり、時折日本酒が入ったり、数種のワインを一皿の途中でミックスしたりと気づけば20種類を超えました。

これが抜群にすばらしかった。

進む料理とお酒が始まりから最後のデザートまで見事な伴奏。

料理がおいしい、、、、お酒がおいしい、、、その先のスタイルでもあり、

考えてみればしごく自然な、原点な形な気がしました。

たくさんお話もできてよかった。


その夜は大いびきかいてたらしいですが、

他のお客様に迷惑かけたんじゃないかと起きてから心配してました。

そういえば、宮城からは初訪問らしく、

申し込んだ際のメールを見ていただいてからシェフがうちの事をこっそり調べてくれたらしく、

フムフム唐辛子農家か、、と、

ハラペーニョを乳酸発酵させたソースを作ってくださり

メインの飛騨牛の時に出してくださったのには感激。

さすがの味。うちももっとYOSCOバージョンアップさせるヒントを頂きました。

これに粉チーズを混ぜると更にうまかった。



これまた非日常な朝ごはん、いやブレックファーストを頂いて出発。

遠いけれどぜひまた伺いたい場所でした。


2泊3日の弾丸研修、この一日が見事に決まりました。

飛騨高山、飛騨古川あたりかなと思いつつ、行った気分だけでは帰りたくなかったのと、

行った先の地元の人達としゃべりたいというのを毎回思ってて、

高山の朝市でおばちゃん達としゃべったあと、

今回唯一決めていた場所へ。

やわい屋さんへ。



半年前に棟方志功展を訪れてから「民藝」という言葉が頭から離れず、

検索した「岐阜 民藝」の一覧から妙に気にかかっていました。

実は休館日だったのですが、ちょうど予約の方の為にお店を開けていて、

絶妙のタイミングで着いたので中に入れました。



私より10歳くらい年下の店主・朝倉さん。

使われなくなった古民家を買い取り、大工さんと少しずつ移築したというお店。

我が家もこうありたい、という雰囲気がたまりません。

地元からほぼ出ず、地元の暮らしを見つめながら地元の民芸を伝えつつ、民芸を研究されてるそうです。



今回はこの方との出会いが大きかった。

いつも旅先によっちゃんなんばんミニサイズを携帯し、

ここぞの時に足跡としてお渡ししてくるのですが、

お休みのところ長々お付き合いくださったお礼にと手渡すと、

「あれ!?・・・・」

と奥の自宅に引き返し戻ってきたらその手にはうちの 生ラー油 が。

「使わせて頂いてます!」

と。。。

なんともすごい出逢い。

こちらも驚いて聞くと高山の農園で販売してますよ、というのではありませんか。

びっくりでした。

不思議なものでそこから距離が縮まった気がしました。



朝倉さんに紹介してもらったそのすぐ近く、

親父くらいの年齢のご夫婦がやってる蕎麦屋さん。

そばとおむすびも美味、そしてシンプルにきちんと漬けられた地元食、真紅の赤カブがホッとしました。



その後、これまた朝倉さんから「ここにはぜひ行ったほうがいいです」と飛騨古川へ。


近いけれど、観光客がわんさかな高山市とは違い、

木をふんだんに使った美しい日本の町並みが美しい静かな街でした。

訪ねたのは和蝋燭の三島屋さん。



休憩中のところを出てきてくださり、仕事を見せていただきながら

和ろうそく を学ぶ時間でした。

今はもう全国に20件あまりしか残らないという和ろうそく。

親父より2つ下の7代目の話は奥深かった。





「和ろうそくの基本は白と赤。どう使い分けるか分かりますか?」

節目となった一つは戦争。

仏教の教えと共に歩んできた日本文化としての和ろうそく。

戦争で一変し、ハゼの実を原料としたものは使われなくなり、

いつのまにか原料は扱いやすい原油由来のものに変わり、

弔いの式には欠かせぬその意味もだんだんと薄れてきてしまった。

今も取り残された遺物という見られ方もある一方、

進みきった、進みすぎた今の時代のジレンマから新しい視野も生まれつつあるそうです。

最初に対応くださった若者が和ろうそく職人として跡をついでいかれるそうです。






静かで、とても濃厚な時間でした。


メイン日最後は、またまた朝倉さん繋がり。

うちの商品を扱ってるという よしま農園さんへ。

実は、前日名古屋を出発して途中寄ったPAで地元漬物を品定めしてました。

私も作る側の端くれなので商品をクルッと裏返して見る癖があり、

名産の赤カブ漬けがズラッとならんでる中で気になっていたのがよしま農園さんでした。

昔ながらの乳酸発酵で作られており、添加物も無しで、PAに置いてるなんてすごいなぁ〜と。

なので朝倉さんに聞いた時は2度びっくりでした。



閉店ギリギリ。


ちょうど畑から帰ったという同世代のご主人がおられて話せました。

想像以上。しっかりショップです。

規模は田んぼも畑もうちと同じくらいで、オールオーガニック。

農園や考えてることを直接伝える場として庭先、ショップを作り、

自分のところの野菜、漬物や味噌の加工品、

そして地元にオーガニックが買える店が無いということで、

仕入れて販売してるそう。

で、なぜうちの商品があるかといえばもちろんGAIAを通じてのご縁でした。

うちもいずれは庭先で、庭先に、という思いはあるもので、

色々と参考になるお話ができました。

お疲れのところありがたかったです。



充実仕切った最後は下呂温泉。






泉質は鳴子のほうがいいですが、平日にも関わらずものすごく混んでたのに驚きました。



宿の夕食は無しにして、周辺の居酒屋へ。

巡ってもいいかなと思ってましたが混んでて面倒になりやめました。

親父が「啓ちゃん」なので気になった「鶏ちゃん焼き」。





漬物ステーキが良かった。

ホントの地元食はもっとすっかい(酸っぱい)のだろうけど、これはいいアイデアだなと。

ここでも食べ切れず酸っぱくなった春先の白菜漬けを、

鮭のアラと煮て食べる「なっぱぬ(菜っ葉煮)」というのがあったそうです。

私はまったく食べたことないですが。

なっぱぬ も、漬物ステーキも、

とにかく食べるものが無い時代、

選択肢が無い中どうにか美味しくして・・・という必死の工夫の産物。

どっちも初見なら、やっぱり卵でとじた方に惹かれますね。。。。


研修ラストは帰途計画半分なので時間勝負。

美濃焼を、とあちこち車を飛ばして求め、





ラストは誕生月のカミさんの引き。

楽しく下道を通ればやっぱり道の駅で止まる。


何個か道の駅を冷やかしつつ過ぎて、山深いところの小さな道の駅隣接の直売所。

先に入ったカミさんが誰かと話して笑ってるので行ってみたら、


みちこちゃん(という方)と楽しそうに。

布ぞうりを探していたら、進化版の「スリッパ型」が。

それを見てたら、納品に来たのが製作者のみちこさん。

布の下地には藁を使ってるので冬暖かく、夏は涼しいとのことで、数個ゲットしたら、

(楽しかったから一個あげるからぁ〜)

と言われ、それは駄目だと断っても言ってくれるのでよっちゃんなんばんと交換。

これまたいい出会いでした。


予定では夕方名古屋を発つ予定でしたが急遽繰り上げ出発。

旅の出発前日に知り、急遽の変更でした。


東京駅でこれを見るために。「東北へのまなざし」

岩手、福島と見逃して、この旅のタイミングは幸運でした。

図録もゲットして新幹線へ。



手仕事の意味を問い、

人の生きる意味を考え、

その時代を過ごす。

うまくは書けませんが、なにか導きをもらったような今年の旅でした。

濃厚でした。




今日から日常。竹之芯、天日干し開始です。



ダブルよっちゃん、で、そうめん。

2022年07月01日 | 農家ブランド





フルにコンロ稼働すると加工場は朝から猛暑。

終わって昼に外に出たら「す、すずしい・・・」と感じるくらい。


ありがたいことに、テレビの影響のプチバブルはまだ継続中です。


私がよっちゃん作ろうとしたキッカケもそうですが、

材料がシンプルな分、まずは好きに使ってみてよ!という気持ちがあるので

あまりレシピは書かないのですが、猛暑においしい素麺でおすすめを一つ・・。


材料は

★よっちゃんなんばん

★よっちゃん生ラー油

★豆乳

★すりごま(擦りたてだとなおよろし)


作り方は簡単です。

豆乳によっちゃんなんばんをお好み量入れる。

そうめん食べてる途中で薄くなるので、濃いめが良いです。

そこにゴマを擦り、最後によっちゃん生ラー油を。

ちょっと辛いかな、というくらい入れると旨いです。

冬のスープ、鍋でも同じ材料でうまいです。

やってみてください。

友達の美智子さまが作ってくれたクックパッドページもあります!


ご参考にどーぞ!




暑いけれども無事出揃った、無農薬で育てる大粒地大豆・くるみちゃん、

一回目の土寄せ開始です。


管理機が今ひとつなので鍬で。サクッと終わるかと思ったのですがあと三列で力尽きました。。


今年はさらに質よく多収を目指します。



日中はいいとして、夜寝づらいのがしんどいですね。




あらためて『よっちゃんなんばん』

2022年06月25日 | 農家ブランド





昨日のTVの反響たくさん頂きまして、

久しぶりに猛暑の加工場でワサワサしております。


番組で紹介いただいた、長いお付き合いのお店からなるべく早く補充致します。

加え、明日はイトーチェーン、

泉、閖上、マルコ、玉浦店向けも納品しますので週明けまでお待ちくださいませ。

なにしろ手仕事なもので、こんな事態ですとなかなか負けてしまいますがご容赦を。


TVの影響とはいえ、せっかくの機会ですので新たに興味を持って下さったのならばぜひとも食べて欲しいです。






売っていながらあんまりよっちゃんなんばん書いてないなーと思ったので。

20年ほど前、実家に戻り就農した時、

耕作面積もなかったのですが出来るのなら専業でやれる形を模索し、

唐辛子を育て、加工して商品として販売する、

農産加工を軸にしようと決め今に至ります。

よっちゃんなんばんが中心ではありますが、

初めは青唐辛子の一本漬けのみそ、醤油から始まり、3つ目の商品がよっちゃんでした。


味噌、醤油漬けもそうなのですが、地元の唐辛子、食文化がベースになっています。

岩出山では特に畑の片隅に数本唐辛子を植え、青いのは、収穫して炙って食す。という地域の文化がありました。

昔は肉体労働が多かった。

唐辛子=辛い

というイメージが先行してしまいますが、辛いという他、熱くなった身体の熱を冷ましてくれる隂野菜という考え方が東洋にあり、

まさに地元に残る、岩出山流の暑い夏を乗り切る知恵だったのです。

そういうの、いいな〜と、最初の商品に。

次に生まれたよっちゃんなんばんも、東北以北に色濃く残る食文化をもとに。

麹、醤油と唐辛子を合わせて寝かせる発酵調味料が、農家各々で作られており、調味料のなかった昔はそれこそ、さまざまに活用された調味料だったようです。


こと寒い地域では色濃く残ってるところから考えると、辛味で得られる火照りは冬、大事だったのかもしれません。

そういうの、いいなーと。

それを我が家流にアレンジしたものがよっちゃんなんばんです。



うちなりに農家として生きる。

キラッとした見栄えのする商品も作れませんし、

使い勝手の良い今風の要素もありません。


ただ、

暮らしの中心である食卓の片隅に、

脈々と食べ継がれて来たもの、

それはきっと意味があると思うのです。

それに感動し、時には遊び心も加えつつ、

地味に作り続けていくこと。

それがうちの考え方です。



これからも細々も続けていきます。

テレビで一時的なモッコリタイミングではありますが、

何にしろ知っていただく貴重な機会。


ぜひ、お試し頂けると嬉しいです。



と、いいつつ、

長年なかなか一緒にお出かけすることがなかったので、

親父と五木ひろしのコンサートへ。





いや〜、生バンドで熱唱20曲オーバー。

サイコーでした。親父も大喜び。

思わずノセられて買ってしまった。

思い起こせば、昔初めて教わった歌は五木ひろしと北島三郎。。

日本人は演歌に心落ち着くのがわかる歳になってきました。。。