よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

継ぐ文化。継ぐ仕事。

2019年11月26日 | 農家ブランド


私にとって、藁と竹 は、とても惹かれる素材。ずっとテーマです。

ここ数年冬は藁編みが馴染んで来ましたが、今日は竹。

岩出山は竹細工の盛んな町として栄えてきました。

一時期は量産品におされてきましたが、

一周まわって手仕事の素晴らしさが見直されつつある時代になってきました。


道の駅の工芸部会にも何組か竹細工を出荷する生産者がいます。





Hさんもその1人。齢80に近いですが、元自衛官。バリバリの職人。

同級生のお父さんでもあります。




素晴らしいザルを編み道の駅でも大人気です。

付き合いも長いのですが、竹細工は今のうちに触れておきたいなとずっと思っていたが機会が作れず居ました。

春先だったか部会の集まりの時に

どっかに研修に行くのもいいけど、足元の仲間からみんなで学ぶのもいい。

内輪の内輪でもいいからやってみましょ!と提案して実現。

Hさんも「こんな素晴らしい文化があるんだから、元気なうちに教えたい!」

と乗り気になってくれたので本日が第一回の講習。

蓋開けてみると10人以上の部会員申込があり、大盛況。

ホントは2、3人がお互いじっくりやれていいのだけれど、人気あるなら仕方ない!





Hさんもご機嫌にスタート。

いきなり竹は難しいのでと、梱包で使われるリサイクルPPバンドを使って。





Hさんは材料は買わずに全てリサイクル。こっちは丈夫で手入れも楽なので山菜取りにも使っています。

編み方も自分で工夫を重ね、オリジナルの特許も申請しているのにはおどろきました。






正直「竹じゃないのか・・・」とナメてました。

これが難しいのなんの。久しぶりに悶絶の時間でした。まだ初歩の初歩の第一歩なのに。




段階ごとに丁寧に見本を見せてくれるのですが、

これがさすがは職人で、本気を出すと手の動きが速すぎて追えない!

始めは机上でじっくりやってましたが、熱中して、やりやすい態勢で、と

最後は絨毯に向かい合ってみんな顔真っ赤にして本気になりました。

といってもまだ今日は初歩の初歩の「こんな感じよ〜」というのを感じるだけ。

あっという間に予定時間を1時間オーバーしてしまいました。

自主練しないとついてけなさそうな気がしますが、やっぱり想像通り面白い手仕事。

竹を扱えるようになるまでは粘ります。

部会長黒田さんとも話し、この時間を継続していって来年は部会の核事業にしたい。

こういう時間がないと逆に身が入らない。

それをHさんにも伝えたら

「このメンバーから後継者が出てくれればこんな嬉しいことはない!いいよ」

と言ってくれたのでひと安心。





先生が右。私が左。

そんなに変わらないように見えますが、途中で「なんだコレ!」と放り投げられ、

仲間の部員に修正に修正を重ねてもらって、の出来です。

いや〜久しぶりに、燃える難しさです。









 
 

11/30竹やぶ会議・間伐体験の会やります。

2019年11月22日 | 農家ブランド

雪もとうとう舞い、



先日は直売所の創業祭で先輩と一年ぶりに杵つき餅を。

冬へ。

畑は残すところ【タカのつめ】の収穫を残すばかり。


お弁当も忙しくさせて頂いて、オードブルのご注文も頂いています。




今月末に竹やぶ会議・間伐体験をゆるくやります。

今後いっしょに竹林に育てるメンバーもまだまだ機械の扱いになれないので、

こじんまりとゆったりやって今月の締めにしたい。

10時くらいからやってますので、

見てみたい方、気持ち良い汗かいて温泉浸かりたい方、

粉砕機グリーンシャークのパワーを実感したい方、いらしてください。

夜は鳴子の湯治宿で鍋でもつついて呑み、

竹やぶについて盛りだくさんトークの予定です。

お手伝い頂いた方へのお礼は、かんたんな昼ごはん、湯治宿の宿泊代金と食材費を出そうかと考えています。

年明けにもやる予定です。



竹の城壁

2019年11月12日 | 農家ブランド

今シーズンもイノシシ、そして自然薯泥棒が出没し始めたので、

粉砕機は封印して城壁作り開始。

3ha弱の圃場の広さだが、全部一気には到底無理なので、

痕跡が色濃く残る出入り口付近から。

今年の春に実験で枯れ竹で一部やってみたけれど、半年経って30センチも沈んだので、

重いけれど切り倒しながら青竹を積んでいく。


真北の陽が当たらない地帯なので暗い。

1メートルを高さの目安に、ひたすら、倒しては縄で引っ張り積んでいく、の繰り返し。

ただ積んでも崩れるので、2本の間に挟むように積み上げる。これがフルパワー。

午前は段取りが掴めずぎこちなかったが、午後カミさんも加わり4人になってペースを掴む。

これがもう、、辛いのなんの。



一ヶ月やったら10キロ軽く痩せれるくらいの重労働。青竹は重い。

体験してみたい方、大募集です。

半端なくキツイですが、気持ちのいい汗が滝のように出ます。

ただし竹林でチェンソー持つと、温和な私がかなり厳しい人になります。

まめに休憩しながら無事一日終了。

やはり人が居ると捗ります。300メートル弱の城壁が完成。




竹間伐 今シーズン初陣!

2019年11月07日 | 農家ブランド

いつもは年明けから始める竹間伐。

先日チェンソー講習もやったことだし、とにかくなれてもらうことが大事なので、

今年は年内から。

8年前の始まりの年、初年度は手ノコで一緒に作業してくれた阿部夫妻に来てもらいました。





道具も変わりチェンソーと粉砕機がメインで9シーズンめ。

向こうに見える闇の藪に向き合います。

現場と講習は違うので、今日はとにかく慣れ。

初めに丁寧に説明し、トラブルも最初は対処法を教え、あとは実場面で見守る。

どれを倒すかどっちに倒れるか、自分で身につけていくしかない。

とにかく竹でも一本100キロはあるので安全第一!

初回、3人連携もまだまだですが、それでも50本以上は切ったかもしれない。上出来。

キツイのはカラダ。初回なので午前中で全身がバキバキ。午後は3人動きが悪くなりました。

これも慣れです。 

粉砕機は年内ボチボチの登場予定。

年内はなんといっても【対イノシシ対策 竹の城壁作り】 に費やします。

早くも地中のタケノコ新芽を貪った跡が多数。今年も深刻です。


先月末からはお弁当も忙しくさせてもらっています。



時間の余裕、というよりも、おかずだけではない旬が伝わるように、

という気持ちの余白はもって毎度のぞみたいと思っています。

中旬まで続きます。