よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

オン・ザ・デスクと肉体労働・・・

2007年03月29日 | Weblog
新年度を目前に控え、頭の中はごちゃごちゃに。
魚柄先生より、よっちゃん通信創刊号の原稿が
届き、早く校正の段階までもっていかねばと、
気ばかり焦る(>O< )!!!

いざ、あらゆる要素をPC上でまとめてみるも、
これが中々ウマい事収まらない。難しいもんだ。


午前中、そんな作業で頭を悩ませ、雨が上がったところ
で、近所の椎茸の原木切りのスペシャリスト小野さん宅
へ、昨年切ったという、ホダ木(菌床)にはもう使えない
雑木をもらいに行く。
裏山の木は切っているものの、お世話になっている先輩
から水田などの水質改良に、木炭クズを使いたいという
話があり、小野さんから古いのがある!と声がかかって
いたのを思い出して。
結構量も使うんだけれど、新しい材料ではもったいない
ので大助かり。

カミさんと軽トラ山盛り5往復の積み降ろし作業は結構
応えたσ(TεT;)


夜、再びこれからPCとともに。


新容器へ・・・

2007年03月27日 | 自営業
今回のハガキはわざわざ東京から。
よっちゃんなんばん、とても美味しく感動した!!
という内容とともに、現容器のフタ部分にタレが
溜まって使いにくい、別なものに変更出来ないか、
というもの。

今の容器を使って三年程になる。
その間、容器の課題はず~っと付いて廻っていた。
電話、催亊等の直接販売の際、今回のようにお便り、
色んな形で容器への不満を聞いてきた。

聞き流して来た訳ではなく、今付き合いのある容器屋
さんにはことあるごとに探してもらい、ネットでも隅々
まで検索し、解決したいと思って来た。
今の容器も手首の使い方次第では変に液だまりもせずに
済むが、テクニックを必要とするものはやはり面倒くさい。

今の容器のフタ部分を受注製造してくれる会社も見つかっ
たが、ロットが30万個ではとても我が家のような小規模
事業では無理な話σ(TεT;)・・・

なぜ変更出来なかったか・・・
 その1
ビン型容器としては今の量目が最小の
部類に入り、同量レベルでは品数が少ない。
量目をあげる、すなわち価格も上げざるを得ない訳で、
その部分で迷いがあった。
 その2
よくマヨネーズのようなチューブ型に出来ないの?
という声も結構頂いた。安いペットボトルは?とも。
よっちゃんなんばんは麹が入る発酵食品。
充填前に加熱してその動きを止めてはいるものの、
保存条件によってはやはり発酵が進み、パンパンに
ふくれてしまう。クスリで止めるのはやりたくない。

販売初めはペット容器だったのだが、その際一件
大失敗し、買ったお客さんが封を開けるとシャンパン
のように中身がフキだしご迷惑を掛けた事が教訓と
なり、今ビックボトルはペット容器だが、管理が出来る
直接販売時しか持ち歩かないし、卸でも然り。そういう
条件に合うところしか置かないようにしている。


前置きが長くなってしまったけれど、そんなこんなで
探していた新容器見つかりました!
量目も同程度で、今度は使用後の分別も可能なものです。
現在庫無くなり次第順次販売開始します!!


この新容器、いつものパック屋、M上君が持ち込んだ時
「これだ!」と決定しました。
どうぞ今後ともよろしくお願いします!

以上、お知らせでした。



花粉症、疑似体験・・・

2007年03月27日 | Weblog
振り返れば中二からお付き合いの花粉症。
いつも「気持ちが分からない、そんなに酷いの?」
というカミさんも、似たような体験。

朝から加工場。
朝いちで仕込み作業、傍らでカミさんラー油作りの準備。

昨秋から陰干ししていた唐辛子をミキサーで粗挽きに。
根っこから抜いて赤くなったもの、青いもの、黄色の
もの、色鮮やか。時間をかけたせいか香りも凄くいい。

が、砕き始めると間もなくカミさんのくしゃみが連続発生。
粗挽き程度におさえるものの、粉になったヤツが機械の隙き間
から宙に舞うと、その辛みで目からは涙、そしてくしゃみが
止まらない(T_T) 端から見ていると「花粉症?」、同じに見える。
マスクを付けていたのだが、効果は薄いようだった。



カラカラに乾燥した2,5キロの唐辛子。
砕いてもやはり色鮮やかでキレイなものだ。
試しに舐めてみると、下が抜ける程の辛さだった!Σ(→o←;;;


午後は再び加工場でボトル詰め。
通常は油を熱し、そこに唐辛子を入れて冷ませば完成。
が、我が家のものはこのままゴマ油と合わせて寝かせて作る。

今回使っているゴマ油は玉締め絞りというもの。
大抵の店で売っているのは、ゴマを機械でこれでもかっ!!
と絞って絞ってこれ以上な~んも出ません!という、いいところも
わるいところも全部一緒になっているもの(ざっくり解説)。

ところが玉締め絞りは、ゴマを蒸した後、玉締め石というもの
を乗せ、時間をかけてゆっくり一滴づつ抽出されていて、それ
で終わり。まさにいいトコ取りで、風味、香りが全然違う!
今は割りに合わないのでこの製法自体日本でも数カ所しか無いはず。
これを味わったら使わない手は無いという事で採用!

油を熱して作らないのも、この風味、香りを消さないため。
火を通してしまうと酸化が早く、旨味も辛味も最後には無くな
って、ただの油では意味もないだろう。
熱した香ばしさは確かに食欲をそそるし、捨てがたいけれどもね。

自然乾燥の唐辛子の風味とのマッチングも楽しみだ。


せっかく多色のものが出来たので、一本づつそのままのものを
入れながら。



夕方、慌てて山へ行く。
暗くなる前に一仕事、と思って急いたのが原因か、
風も出て向きが読めずに何度もチェンソーを木に挟んで
しまい、破損してしまう。
結局その修理に費やし一日が終了。



続・よっちゃん通信創刊準備・・

2007年03月23日 | Weblog
午前中、魚柄先生に電話。

企画中の「よっちゃん通信」。
販売力強化の為、というはもちろんあるがσ(^_^;)
卸先も増えて来ると中々我々の顔が見えづらくなる
し、それはお客さんも寂しいだろう(~_~;。

先日GAIA清水社長と話していて、再び「縁」を感じる。
いつだかここでも書いた気がするが、自分が目指すのは
「物物交換の世の中」
そんな事は出来ないだろうが、今ではすっかり無くなった
コミュニケーションが常に介在するのが素敵だなと思う。
東京のど真ん中で店舗展開している清水さんの目指すとこ
ろも、大きな店には無い「会話」の存在する店。

思い続ければ必ず叶うではないけれど、今自分の周りに
いる人は、自分が欲して来た来た人が沢山。縁だ。

商売を始めるに当たっても、ずっと意識して来たのは
売った、買った、だけではない形だ。
だからこそ、我が家の商品を買い、我々や唐辛子畑の
風景に想いを馳せてもらえたら、との想いもあって、
よっちゃん通信を出そうと思っている。

魚柄先生には、その紙面構成その他諸々相談にのって
頂き、肉付けの為にと考えていた先生の紙面登場も
快諾してもらった(*^o^*)
食生活研究家として、我々よりもずっと台所に詳しい
先生にはよっちゃんなんばんを使った「逸品紹介」
「おもしろレシピ」等も月代わりでお願いする予定。

だんだん形が見えて来た。

秋田へ視察・・・

2007年03月21日 | 自営業
(今度一部使用を検討している「国産丸大豆使用」
 の醤油『百寿』)


東京からGAIA社長清水さん、取材担当佐々木女史がやって来る。
今度よっちゃんなんばんで一部国産丸大豆醤油を使う事にし、
その製造所である秋田県湯沢石孫本店へ挨拶へ。

私の幼かった頃の記憶に、毎年ある時期になると、
耕耘機に荷車を引かせたおじいさんがやって来て、
庭に大釜をセットし、味噌や醤油を仕込んでいた
風景がある。
よっちゃん農場として、将来的には地元の味噌、
醤油を使いたい。そんな想いがある。
今でも地元のものを成る可く使うようにはして
いるが、今年唐辛子でチャレンジするように、
近所の知っている顔に大豆を作ってもらい、
それを地元の味噌屋さんに仕込んでもらう。
そんなホントの地域生産型の農場にしたい。


が、現実はちょっと先、なのでGAIAに紹介して
もらった石孫さんのを使う事にした。



着いてみて一発で気に入った。
創業150年になる、昔から変わらない佇まいのお店。
中にある蔵は国の文化財にもなっていて、今の近代的な
設備も雰囲気も一切無し!老舗の香りがプンプンだ。
昭和天皇も皇太子時代にお買い上げにもなったという。
何より強く感じたのは長年、色んな時代を経て守り
続けられて来た威厳。それは凄かった。



社長さんの案内で仕事場も見学させて頂いたが、
今では滅多に見かける事の無いひと樽30石(容量なんと
5400リットル!)の木ダルが何個も並ぶ熟成蔵の
風景は圧巻だった。これがステンレスだったらな
んの感慨も無かっただろう。

社長さんのお話では、時代も変わり、設備も作業も
機械化全盛の今はとても大変だと言う。建物も木材。
見る方はすばらしいと思ってしまうが、塩の影響で
劣化が激しく、毎年直しが必要。その費用もかかる。
だけれどそんな時代だからこそ「人の手が造るもの」
を守りたい、
5代目として背負う使命感は、とても想像出来ない
ものだった。


代々続く老舗というのも、いい面もあれば、それが
チャレンジする際の足かせにもなりうるんだろう。
今の自分と比較すると、そういう点も正直すごく
気になった。

そんな老舗とよっちゃん農場のコラボ。
お互いいい刺激を与え合えたら、それはとても素敵な事だ!