よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

大晦日。

2022年12月31日 | Weblog


今年は区切りの満50歳の年でした。

先輩方が言ってたのは本当で、年々、一日も一週間も、一年もあっという間。



喪中とはいえ掃除はせねばと思いつつも気持ちが入らず、、正月含めてやろうかと。

今季二度目の白菜40キロが生漬けで水があがったので漬け返し。

正月なので松前風に漬けてみました。楽しみです。

前回乳酸発酵で「これからうまいぞ!」というところで食べきってしまった。

白菜って一個は大きいし重いけれど、食べつけるとあっという間な野菜だなと思う。




余裕のない年でした。

おかげさまでお客さん、そして取引先にも恵まれ、

仕事も忙しく充実してたし走りきった感は満々にありますが、

気持ちの余裕が作れない一年になったなぁ〜というのが正直なところ。

来年は限られた時間で、という言い方は正しくないけど割り切っていきたい。


自営業をはじめて20年もとっくに経過。

最初はなんとか食べるために必死で、

食べれるようになってきたら地域を見渡す余裕が生まれ、

自分は一番は変わらないけれども、

ちょっとは何か地元に貢献したいと思うように。

それは今でもまったく変わらず。

けれども、考え方の中身というのか方法は、この2,3年でだいぶ変わりました。

変えてきました。

昔から、群れるというのか皆で一緒に、というのが苦手。

年齢も考え方も違う人達の中で、たとえば、、

昔のものが素直に「いいね」と思えども、だからこのままで、とは思わないし、

同調意識のなかで寄り添ったふりも努力したフリしてとどまるのは、

素直に、つまらないと思う。

合わなくてもぶつかったり話ができるならまだいいが、

そうでないところで訳知り顔で役割りこなしたりお金もらったり時間潰すのも、やっぱり性に合わない。



その点、全部あけすけにして始めた竹細工。

80歳超えた師匠とは、言いたいことを言い合えるので、気持ちよく付き合えてるし、

気持ちよく伝統工芸の竹細工を学べる時間を作れています。

それは彼自身がどこかに組みして「竹細工はいいね」と言ってるのではなく、

苦労し長い時代を見てきた中で、手仕事の普遍性を感じているのが一つの要因だと思ってます。

これもありがたいご縁です。



このところの夜なべの大豆選別しながら観直しているONE-PIECE(ワンピース)

ドフラミンゴを先日倒したところです。

その後、仲間がルフィに「これからは付いていくぜ親分!」と酒坏を交わしたいと一同並んだ時の、ルフィの返した言葉が、

ずっと思っている事と一緒でした。


「お前らが苦しいときは俺を呼べ! 俺は一目散に駆けつける!

  俺が苦しい時は声を上げるから助けてくれ! それでいいじゃないか!!

   だから俺、親分子分の酒坏はかわさねぇー!」

ブログを書き始めた時から「ブツブツ交換の世の中でいいんじゃない!」と綴ってるのもこの気持ち。

北の国から・黒板五郎に感じるのもおんなじモノ。

自営業を始めようと思うキッカケをくれた恩師の言葉も重なります。

「会社人間になるな。社会人であれ。」


20年ちょっとすると、お客様も取引先も仲間も「そういう気持ちのいい人」しか残らないなぁ〜というのが結論。

それは地域の内も外も、年も関係ないもの。

そういう人たちに支えられ、叱られ、励まされ、生きています。



なので、来年もより、自分らしく過ごしていきたい。

カミさんと親父と、よっちゃん農場を作っていきたいと思います。

新しいことはもうやりませんが、充実した暮らしをつくっていきたいと思います。



来年もどうぞお付き合いください。

今年もありがとうございました。



甥っ子が来年受験の為、祈願に神社へ。(喪中でも49日過ぎたら神社OKらしく)

大晦日のおみくじは「大吉」だったのに、その後の鳴子温泉でブロックに車をぶつけてしまう(ちょっとだけど凹みます)。

明くる年は良い当たり年でありますように・・・。








ご縁。

2022年12月29日 | 自営業



先日年内最後のお弁当も終了。

今年も楽しく作らせて頂きました。ありがとうございます。

新しい発展型の企画にも参画させてもらい、

また来年も精一杯楽しんでのぞみたいと思います。



先日お餅の配達がてら一年ぶりに青い虹へ。

親父と同い年の純子さんは師匠のような人。

いつも大きな包容力であたたかさと厳しさを教えてくれます。

いろんな付き合いありますが、数少ない、無防備で話ができる方です。

パン屋さんからカフェスタイルに変わり、

久しぶりに行ったらすっかり定着し地元に愛されるお店として完成度が上がってました。

ランチの完成度もすばらしい。来年はもっと頻繁に行かなないと。






あくる日は鳴子でキムチ漬を初体験。





日本の漬物とはまた製法が違う新鮮さもありいい体験。(かなり寒かったですが)

昨年、旅館大沼に暮らすスイスから移住のレイコさんに招かれた集まりで、

福岡から湯治に来てるというマコちゃんと知り合いました。

キムチが好きで韓国に通い詰め農家のお母さんから直接教わり歩くほど。

呑んでる席で「地元の素材でまるっとやってみよう」という話になり、

今年はうちで韓国唐辛子を10年以上ぶりに昨付けし、定植、収穫もしっかりやってもらいました。

出来た唐辛子はもりたびの会斎藤くんの温泉熱で乾燥して粉にひき(30株で3キロできました)、

うちの白菜、セリ、大根、沿岸部の魚介もふんだんに使い漬けました。

酒の席から始まった話が一年越しに形に。

そういえば、と、以前セリ農家の三浦くんから

「キムチ屋さんが店をたたむのですが、壺が大量にあるそうで、、いりません?」

と声をかけられ張り切ってもらったものの、10年以上保管してるだけだったことを思い出し。。。。


この会で使うことに。大きさもちょうどよい。

マイ壺に年一回キムチを漬けて持ち帰る輪、、こういうご縁もまた面白い。

食べるのが楽しみです。



毎日二束(抱えられるくらいが一束)のくるみ豆脱穀中。

味見すると、やっぱりうまい。豆っていいですね。

若干昨年より甘みは控えめかな。



作業場片付けていたら宝物を発見。

震災後立ち上げた復興プロジェクトで倉本聰さんとご縁が出来、

ワークショップで富良野、倉本先生のアトリエへ行きました。

岩出山に演劇も呼びました。

倉本先生といえば北の国から。

薪ストーブへの着火に五郎さんが使っていたのがこの雁皮(がんぴ)。

白樺の皮です。

富良野からの道すがら、倒れた白樺からリュックいっぱいもらってきた?のを少しずつ使っていて、もう使い果たしたと思っていたら出てきた。


これを超える着火材はない、というくらいの火付の良さ。

今年は田中邦衛さんもなくなってしまい、

「高橋さん!五郎さんのお墓参りしないと!来ないと!」

と富良野の谷山さんに言われ続けるも行けず。

来年は久しぶりに行きたいなぁ〜。

久しぶりに北の国からを観ようと思います。










玄米もち。

2022年12月25日 | 農家の風景。

あと数日で今年も終わり。




こんな時期に寒いけど晴れ上がったので、

2回目の仕込み準備で白菜干し。

1回目はあっという間に食べてしまったので前回より多め。

味付けも飽きないように何種類かやってみます。






餅つきも終盤。

ご予約頂いてた分もお届け、発送あらかた終わり、

自宅分含めてペースダウンして続けます。


地味につき続けてきた玄米もち。

年々少しずつ広まって嬉しいです。




ラベルも一新。

久しぶりに消しゴムハンコ彫りました。

なかなか気に入ってます。




くるみ豆、今年はほんと紫斑病虫食いなく楽しい手仕事。

毎日少しずつ竹で叩いて脱穀し、

夜眠たくなるまでAmazonでONE PIECE見返しながら手選別、

がこのところの日課。

やっぱり名作。

時々涙で豆が見えなくなります。。








今年は喪中なのでしめ飾りもお休みで寂しいですが、

しっかり年をしめたいと思います。















今年のくるみ豆。

2022年12月19日 | 自営業

すっかり冬の寒さ。




凍れます。


まだ続きますが今月の山場の大きなスペシャル弁当が無事に終わりホッとしています。




一ノ蔵、寒梅酒造のお酒を楽しみながら鳴子温泉に向かう列車企画。










いつものお弁当よりはおつまみ寄り、酒の肴というテーマを頂きました。





東松島の仲間阿部さんの和がきを酒蒸し。

この牡蠣が実に美味い。





ビブグルマンの週末そば屋 愉多工房芳賀さん、

冬は鴨猟やるのでお願いして鴨を仕入れ、低温調理。

さっと焼いて、ソースはその脂とよっちゃんなんばん。

これも美味かった。





いつもは卵焼きのふるさと地鶏の会の卵も今回は酒粕に漬け込み。

なんばん醤油がもう少し出ると思ったけど、酒粕に負けちゃったかな。

でもいい味。

稲藁スモーク、今せり仕事に来てもらってる阿部さんが漁したイカなどから地元の野菜もしっかりと彩りもよくやれた。

2人では間に合わないので助っ人ヒトミちゃんにも助けられました。










もうお届け乗車した時から空気が良くて、

お弁当も楽しんで頂けて良かった。

ゆっくりまったり混ざって呑みたかった。

良いツアー。

発端は大崎が世界農業遺産になった事が大きいですが、

一ノ蔵社長もお話してましたが各参加事業者はノリノリなので来年以降もぜひ継続して欲しい試みです。



お弁当も年内はあと数回。

気を引き締めて地元の彩を届けます。


今日から今年産の大粒大豆くるみ豆脱穀。

竹でパタパタ手仕事脱穀。




手選別前。

お試し程度でしたが、今年は虫食い、紫斑病(食べれるが豆が紫になる)が少ない・・・

というか、ほぼ無い!

まだまだこれからですが、テンション上がります。

まずは注文頂いてる分から、年内やれるだけやります。








毎晩決定的瞬間を撮ろうとしてます。


今夜はまあまあかな。








師走。

2022年12月09日 | Weblog

早いもので今年も師走。

後半もパタパタと慌ただしい中、先月義父が亡くなってしまったのはショックでした。

明日四十九日法要。



今冬の間伐に向け、昨シーズン酷使しまくった粉砕機をメンテナンスに。

年明けに本格的に動き始めるべく色々と妄想中です。



塩蔵しておいた冬商品、たけのこ穂先のうまいところも出荷が終わる。

ありがたいことに「もう無いの!?」という声を頂くも、

シーズン中には目一杯のつもりだったけれど、足りないなぁ・・・。

塩蔵、昔は嫌いだったけれど、今はまた独特の味わいがくせになる。

旬の中でも味が変わり、保存でも水煮、塩蔵、発酵でまた違う。

食材ってとことん深い。

年々目が開かされている気がしてます。

来年以降もフルパワーでやるしかない。まずは間伐で環境を整えよう。


年末ということで餅つきも開始。今年はカミさんも腰の調子いいので助かります。

GAIA清水さんに食べさせてもらってからは基本は玄米もちのみ。

抜群に美味しいと自画自賛しつつ、毎回食べまくってもいます。

予約も結構頂いている他、道の駅にも出したいと思いつつなかなかたまりません。

週明けからは松井美緒さんのお店tsudoiにも並びます!(たけのこ水煮びんもあります)

年内にポケマルもちゃんと立ち上げてそちらでもと思ってましたが、、、、どうでしょう。。。間に合わないかも。





お弁当も冬のメイン、岩出山名産の凍みっぱなしを使った「凍みカツ」に変わってます。

来週はスペシャル企画のスペシャル弁当。今から緊張してます。



そのために鴨猟もやってる週末そば芳賀さんからサンプルと低温調理器借りて試作。

親父が頑張ってるセリと合わせようと思ってます。

よっちゃんなんばんも合いそうだなと思いつつ、いろいろ考えてます。

緊張もするけど楽しみです。






3年めに入った竹細工。やっぱり面白く、やるほど基本の大事さが身にしみてます。

それなりの形をそれなりに作れるようになってきました。

トータルで10個は越したかな。

短時間でも、ぐっと入り込んでもっと向き合えれる時間が作れれば、

もっと納得できるものがやれるのは間違いないけど

それは今の暮らしの優先順位的に仕方なし。

先日締めの公開編み教室も道の駅を借りてやりました。

気に入っていたのがけっこういい値段で売れたのでごきげんです。

基本は大事に、ちょっと自己流もやっていこうと思います。






障子を破壊しつつ毎晩ハッスルのゴン。



つられるようにウーもテンションあがり、遊ぶ時間、、2倍に増えました。