裏山に広がる竹やぶを、こんな竹林に、とことあるごとに話していたらまた大きなご縁をいただきました。
寒い中、奥松島からカキ漁師が来てくれました。東松島・長石商店の高橋洋さん。
牡蠣漁師、なので牡蠣も販売するけれど、牡蠣漁師の為の種ガキも手掛けるスペシャリスト。
日本にも数少ないグランドオイスターマイスターでフランスにも牡蠣で出かけるほどのお方。
そんな方が我が家に来てくれました。
9月に参加した
コアトリエのご縁で東北工業大学の大沼さん、阿部さんにご紹介頂きました。
ズバリ、牡蠣の養殖棚に竹を使いたいと見に来て下さいました。
最初は、竹は自然のものだし形も厳密には色々なので、プラスティックや塩ビで規格品のようなものがあり、
それが主流なのだろうなと思い込んでました。。。
が、コストや作業的なもの、何より海の何かあったら海に散らばってしまうものは自然なものが、
という部分でも竹が1番使い勝手がいいと聞きビックリ。
さっそく裏山へ行き竹を見ながらたくさんお話しをしました。
自然のものとはいえやはり棚を組むのは人なので作業的にはまっすぐで太いものをご要望。
うちのはまだ間伐で気持ちのいい地帯は少なく、斜面なので太く長い成牡蠣養殖棚に使うサイズは期待に応えれそうにないですが、
浅瀬に作る「種ガキ養殖棚」用のものを請け負うことになりました。
高橋さんも生産者としてのプロ意識がすごく、話していてビリビリといい圧力を放つ方。
プレッシャーも大きいですがぜひとも関わりたいと思わせる魅力に溢れる方です。
干しタケノコで声をかけて下さった、にしき食品の会長と同様、
「目先ではなく、この関わりが周りにも広がるように考えて付き合ってほしい」という考え方。
竹の必要本数はものスゴイ数で到底、今の私、我が家で足りるものではない。
けれどいいタケノコを生産するため、手を入れて環境を整えたいからこの10年弱毎年奮闘している。
荒れてるから間伐しよう、ではとても続かない作業。
竹の可能性として、なんばんにも他の作物にも波及する素材だし、
よっちゃん農場の核になり得る可能性があると考えているから。
それは「売れる」から採れるものを採ってお金に替える、という「今」だけでなくって、
生産者、農業者としての根っこの部分だと思う。
そういう志を共する仲間を地域に増やし、海の漁師、山の農家で主体的に連携していきたい。
その為の大きな出会いでありました。
向き合う産物は違うけれど、とても刺激を頂けるご縁に育つと思います。
でっかい海のコンテナでどっさりと牡蠣を頂いて、こんなに食ったことがない!というほど食べました。
これまで食べてきた牡蠣が偽物に感じるほどプリプリで美味しい牡蠣。
焼きながら、流通する量販店での裏話や牡蠣をとことん利用する商売の話は面白く、
今後は生産者から直接買わないとうまい牡蠣にはありつけないなーと思わされました。
いやぁ〜すごい方です。
先日は秘密兵器、今日は山に向かう大きなモチベーションを頂きました。