ばあちゃん孝行で昨年から行ってる秋田山菜採り。
昨年もちょうど今の時期に行って、ちょっと遅めだったが
今年は天候不順でちょうどいい頃合いかもと思って計画。
このところ、布団イン、即爆睡!なほど忙しいが、母亡き今
年一度くらい孝行孫に!と日にちを決めて準備。
加えて、意を決し親戚の縁を通じて何年か前にご一緒した事が
ある地元の山菜神Yさん(77才!)を訪ね、タケノコをお土産に良い場所を
聞きに伺ったら
「よし、俺も一緒に行ってやる!俺が行けば空手で帰る事は無し。
一人カゴひと担ぎ保証してやる!」
という頼もしい助っ人も参戦し、総勢5名で出発。
4時に家を出て、秋田の現場に7時過ぎに到着。
山菜神Yさん曰く、
「とりあえず、こごみ、ウド、いわだら、しどけ…
出る場所はあるから一つづつ廻っていぐべ~。」
と、一カ所目。
一度連れてきてもらって こごみ、ウドを大量に採ったとある山へ。
もう今日は大量収穫間違い無しで、一同テンションもマックス。
が、
ここで最大の大トラブルが!!
山道を登っていくと、途中が地滑りしていて工事中になっており、
とりあえずの仮道路っぽいのがあったけれど、ぬかるんでいて
ボコボコ、留める予定地まであと200メートルの地点。
今回は5人だし、荷物を考えるとと仕事用の愛車スーパーボンゴで
行ったのだが2輪駆動。しかも天気は雨。
ちょっとやばいよなぁ~と、一旦停止すると
「大丈夫、登れっから行がいん!!大丈夫大ジョブ!」
と、山菜神Yさんが助手席で叫ぶ。
んでは!と意を決してアクセルを踏むと…
10メートルを過ぎたあたりで怪しくなり…
ごらんの通り…
一気にテンションダウンです。。
ウワ~と、30代2人、70代後半3人でその後、1時間以上
持てる知恵と、体力の限りを尽くしてなんとかぬかるみ脱出を計るも
力及ばず。。
(くそジジィ!!テメエのせいで!!)
と、ホンのちょっぴり「イケナイスーパーサイヤ人」パワーを出すも
写真前方の、砕石敷いた地帯まで行けばなんとかなる!と気力ふり絞る
もとうとう断念。
朝一でこんな事態は想像外で、みんなお葬式のような雰囲気。。。
が、せっかく来たのだからと、
「俺、手配で電話かけしながら車番すっから、みんなで採ってございん!
ま~、これも良い思い出だっちゃ! 大丈夫大丈夫!」
と満面の笑みでみんなを山へ送り出す。
一人残り、はじめに車の保険のロードサービスへ電話。
あれやこれやと状況を説明するも、無料の対象外、有料でも来れる業者が
居ないと一時間以上やりとりして、怒り沸騰で電話を切る。
やっぱりJAFかと、こっちも1時間以上やりとりしてようやく来てくれるメドが
たち一息ついたものの、あとそっから更に1時間、山ん中で一人、雨の音を聞きながら寂しい時間を過ごす。
( あ~… これで山へ入った部隊も不作だったらがっかりだー…
時間的に他には行げねべなー…)
と思いつつ、不安と共にど~っと疲れが来てぐったり。
…が、悪いことばっかりではなくってこっから事態は好転へ。
皆と別れてから2時間をすぎた頃、一台のライトバンが来る。
この道路工事の業者で、雪がやっと融けたので、再開するのに下見に
来たという中年2人組。
工事は何社かの共同なので、向こうも私を工事関係者だと思ったらしい。
んでこれこれと事情を話すと
「あいやぁ~、なんだや~あんちゃん、無謀すぎるべやぁ~」
と笑われてしまうも、この二人がとても良いおんちゃんで、
「よすっ!!どれ、JAFは高けぇ~べ、俺らで上げられっかも!
やってみるべ!」
と作業着に着替えスコップを持ち出して、本職のありとあらゆる
技を駆使してもらって1時間近く。
が、やっぱりぬかるみがキツく断念。
雨さえなければ、現場に重機の一つもあればと悔やむもしょうがない。。。
んでもこの二人、
「いやぁ~こいずはJAFのおぼっちゃん作業では上げられね~がも知んねぇ~。
俺ら工事現場の下見してっからJAF来たら手伝ってやっから!」
と残ってくれることに。
ほどなくJAFの若い兄ちゃんが来るも、やっぱり想定外の作業に苦闘。
そこにさっきの土木プロのおんちゃん達の助けも多いに活きて、30分
以上かかってや~~っと脱出出来ました。
ほんとに、このおんちゃん達がいなかったら多分車は上がらなかった。
おそらくJAFの兄ちゃんは「応援呼びますから~」と、さらに長時間の
待機を余儀なくされたと思う。
車が脱出した時にはホロリと来そうなくらい、うれしくもあり、
秋田県人のあったかさに感動しました!
そんな経緯もあってか、最大の恐怖だったJAFの作業金額も想定より
大分安くしてくれて、ひと安心。
ちょうどその頃、山へ入った山菜神Yさん一行も、まさに公約通り
一人ひと担ぎ以上のコゴミを背負って下山してきました。。
車の無事と大量収穫もあって、山菜神Yさんの即席みそ汁と、ばあちゃんの
手料理で一息。
「俺の知った風なひと言でや、すまねがった」
と山菜神Yさんが、疲れてるであろうに
せっかく山に来たのに私ばかり収穫楽しんでないからと、食後にお供して
もう一度山へ入ってくれたのもありがたかった。。。
77才なのに、本当に。。。
こごみも全部一斉というわけではなく、何段階かに分けて出てきます。
3日早かったら端からガブガブ採り放題だったろうに、ちょっと伸びてきて
ました。
が、その株にはまだまだ「採り頃」の太くて美味しそうなのが隠れてるので
その短いのを探しながら。。。
数年ぶりだったけれど、やっぱりここのコゴミはすげ~。
地元では決して採れないっす、こんな立派なのは。
もうひとつ、ウド。
こっちの方がより楽しみだったけれども、
こっちは逆で、まだちょっと早かった。。残念。
車でばあちゃん達を待たせても悪いと
ほどよく切り上げて車に戻った。。
出る時、
「あいやぁ~、ひろゆき、いっぺ採って来いなぁ。
おらら、疲れだし、コゴミはもう沢山だがら車で寝でっからやぁ~~。」
と行ってたので、余計に体力も使ったし、
やっぱり寝てるかなぁ~と思っていたら。。。
この通り!!
「いやぁ~、ついつい。見てるともう要らねーと思うんだげっと、
やっぱり採りがた面白くてやぁ~」
…と、今年も変らない、元気で何よりなばば様達でした。
終わりよければすべて良し。。
これはこれで良い思い出になりました。。。
あ~疲れだ。。。。
大変助けられた土木プロの人たちには、
せっかくなのでよっちゃん商品を送ろうかと思います。。