よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

あらためて『よっちゃんなんばん』

2022年06月25日 | 農家ブランド





昨日のTVの反響たくさん頂きまして、

久しぶりに猛暑の加工場でワサワサしております。


番組で紹介いただいた、長いお付き合いのお店からなるべく早く補充致します。

加え、明日はイトーチェーン、

泉、閖上、マルコ、玉浦店向けも納品しますので週明けまでお待ちくださいませ。

なにしろ手仕事なもので、こんな事態ですとなかなか負けてしまいますがご容赦を。


TVの影響とはいえ、せっかくの機会ですので新たに興味を持って下さったのならばぜひとも食べて欲しいです。






売っていながらあんまりよっちゃんなんばん書いてないなーと思ったので。

20年ほど前、実家に戻り就農した時、

耕作面積もなかったのですが出来るのなら専業でやれる形を模索し、

唐辛子を育て、加工して商品として販売する、

農産加工を軸にしようと決め今に至ります。

よっちゃんなんばんが中心ではありますが、

初めは青唐辛子の一本漬けのみそ、醤油から始まり、3つ目の商品がよっちゃんでした。


味噌、醤油漬けもそうなのですが、地元の唐辛子、食文化がベースになっています。

岩出山では特に畑の片隅に数本唐辛子を植え、青いのは、収穫して炙って食す。という地域の文化がありました。

昔は肉体労働が多かった。

唐辛子=辛い

というイメージが先行してしまいますが、辛いという他、熱くなった身体の熱を冷ましてくれる隂野菜という考え方が東洋にあり、

まさに地元に残る、岩出山流の暑い夏を乗り切る知恵だったのです。

そういうの、いいな〜と、最初の商品に。

次に生まれたよっちゃんなんばんも、東北以北に色濃く残る食文化をもとに。

麹、醤油と唐辛子を合わせて寝かせる発酵調味料が、農家各々で作られており、調味料のなかった昔はそれこそ、さまざまに活用された調味料だったようです。


こと寒い地域では色濃く残ってるところから考えると、辛味で得られる火照りは冬、大事だったのかもしれません。

そういうの、いいなーと。

それを我が家流にアレンジしたものがよっちゃんなんばんです。



うちなりに農家として生きる。

キラッとした見栄えのする商品も作れませんし、

使い勝手の良い今風の要素もありません。


ただ、

暮らしの中心である食卓の片隅に、

脈々と食べ継がれて来たもの、

それはきっと意味があると思うのです。

それに感動し、時には遊び心も加えつつ、

地味に作り続けていくこと。

それがうちの考え方です。



これからも細々も続けていきます。

テレビで一時的なモッコリタイミングではありますが、

何にしろ知っていただく貴重な機会。


ぜひ、お試し頂けると嬉しいです。



と、いいつつ、

長年なかなか一緒にお出かけすることがなかったので、

親父と五木ひろしのコンサートへ。





いや〜、生バンドで熱唱20曲オーバー。

サイコーでした。親父も大喜び。

思わずノセられて買ってしまった。

思い起こせば、昔初めて教わった歌は五木ひろしと北島三郎。。

日本人は演歌に心落ち着くのがわかる歳になってきました。。。







林業。

2022年06月20日 | 農家の風景。


たけのこ後半、国産メンマ・竹之芯作業からずっと来てくれた阿部さん夫妻、とりあえず今日が最終日。

明日からは佐藤農場で梅作業に入ります。引く手数多の人気です。

たけのこが終わってからは林業に移行。


竹に負けて枯れてしまったり、ナラ枯れでだめになった楢などの雑木を間伐。

ちょっと風が吹いた日に、枯れ木から、腕くらいの太さの枝が落ちてグッサリと地上に刺さっているのを見ると、こりゃぁ〜切らないとおっかない!と、

薪はゆっくり集めりゃいいかと思ってたけれど、阿部さん達が居るうちにと3人で徹底的にやりました。


買ってから2年、ほぼ使ってなかったウインチが大活躍。

これがないと駄目でした。

竹と違って重さが一本トンレベルなので、一本倒す緊張感たるやすさまじく、

一本倒すごとに3人で「よっしゃぁ〜!」とホッとするほどピリピリやってました。

迫力は伝わらないですが・・・


切るも切ったり30本ほど倒しました。

ひとまず安心。数年分の薪になりそう。

薪割り助っ人お待ちしてます。心が無になり、気持ちいい汗もかけますよ。

遠慮なく割りに来てください。教えます。


昨年よりちょっと遅く、今年も無事にくるみ豆も撒きました。

私はほぼやれず阿部チームにおまかせ。

園児に食べさせたくて、初めて小豆も白小豆も一畝ずつ撒きました。

昨年はホントにうまい大豆で量も取れたので、今年も更に取れるよう管理管理。



間あいだに休みを取るものの、なかなか身体の疲労が取れずですが、

そんな時は炭火に限ります。

今年は半年になってしまった山仕事もひと段落で、やっと息が抜けそう。


1500円コースのお弁当です。

蕗が煮たら美味しい太さのが多くなってきたので、もう一回くらい採りたい。



猫たちは、元気です。337拍子。

メンマ収穫作業終わり。

2022年06月06日 | 農家の風景。



メンマ収穫作業も先週末で終わりました。

太いのから収穫しはじめ、

ギリギリまでやりましたが痩せたのしかなくなってきたので切り上げ。

4月末から続いて来た収穫作業もシメ。一区切りです。

同じく表年の一昨年と比べると、ちょっと少ないストックですが、

無理やり取りまくるよりも、食べていい塩梅のをと選別したので納得。

まだ山仕事は終わらず、細いやつを間伐したり、薪材の切り出しなど続きます。


プリッとした穂先は正月販売用に塩蔵。

しかしながら、この時期の穂先、

食べてる人は「おお!」とわかる違いがあるので、

ゆくゆくはすぐ販売する方法を考えたいです。

どうしても、南から旬がのぼってきて地元の旬だと食べ始めると、

「まだ たけのこ?」

と、空気が食傷気味になってしまうので見落とされがちですが、この時期の穂先を待ってるひともいるくらいの違いがあるので、そのあたりをしっかりと

ハシリ さかり なごり

ひとつの食材での違いを伝えたい。

まだそのあたりはいろんな場面でコミュニケーションも必要。焦らずやります。



メンマの塩蔵、発酵作業は続きます。

これまでの形に加えて試験的に数種類作ってるのでそれも含めてどっかで試食会でもやれたら。

張り詰めてきたものが一つほぐれた気がしてます。


みやぎ竹やぶ会議仲間の丹野さんもメンマ研修に来てくれました。

あいにくの雨でしたが収穫から加工、塩蔵、発酵、釜茹で工程も見て頂き、

少しでもお役に立ったらうれしい。


おみやげに頂いた よっちゃんパイ。




最後の最後にたけのこピクルス試作。



畑の定植これからが本番ですが、仲間の和田さんから苗頂いたスティックセニョールが

早くも食べれるように。これはマヨッっちゃんで無限にイケるでしょう。




お弁当も順調に予約が入ってきてます。

今のごはんは旬のフキめしです。




先週はテレビの収録。放映は下旬の予定です。





なんだかんだと遊んであげれる時間が少なく、怒り気味です。