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若い人にもお勧めの本「実践・快老生活」渡部昇一著(PHP新書)

2017年03月21日 | 本と雑誌
 若い人にもお勧めの本「実践・快老生活

 「実践・快老生活」は、86歳になった渡部昇一先生が老いてからの実感を書かれた本です。

 飾らず、率直に老いてから実感したことを書いています。

 この本は、老いる前に予習するために読みました。

 赤線を引いた箇所が100カ所くらいになりました。

 例えば、・・・。



 「散歩好きだった私が存分に歩けなくなった」p.16


 「食事も変わってきた。私の年になると1日に1食や2食で十分なのである。」p.18

 
 「私小説的な読み物は年寄りには馬鹿馬鹿しい」p.25


 「年をとっても楽しめる小説は、子供が呼んでも楽しいと感じるような小説」p.31

 「マーク・トウェインの『王子と乞食』」p.31

 


 「『もう一度、若くなりたいですか』と聞かれることがあったら、『若くなりたくはありません』と答えたい。

 自分の一生を振り返ると、日本に生まれたことから始まり、いろいろな偶然の重なりで、きわめて幸運な男であった。

 私はもう、この人生で十分に結構である。そして、そう思えることは、とても幸せなことだと思う。」p.57



 「大きな幸福感を覚えるのは、自分たちの子供の家族に誘われて、孫達とも一緒に近所のファミリーレストランなどに行くことである。それが、この年まで生きてきた私の、まごうことなき魂の実感なのである。」p.63



「『金婚式』は、『結婚式』よりもさらに素晴らしい」p.87



 読んでいくと、「年をとるのも悪くないな。」と勇気が湧いてきます。

 間違いなく、私にとっては、これからも繰り返し読みたくなる本、つまり「私にとっての古典」となる本です。

 読み終えて感じたのは、自分も渡部昇一先生のように、年をとった後には、若い人たちに何らかの役に立つ本を書きたいなあと言うことです。

 80歳を超えて、初めて見えることがあるようです。


コメント
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