今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。
「テレビのどこがいけないのか、あれはタダなのが最もいけない、タダは芸人を堕落させると共に、見物人を堕落させる。相撲の取組、転瞬の争いは肉眼では見えない。それをカメラの目で八方から写して、さながら見たと、錯覚させる。ブーアスティンは現代は『幻影の時代』だといった。」
(山本夏彦著「一寸さきはヤミがいい」新潮社刊 所収)
「テレビのどこがいけないのか、あれはタダなのが最もいけない、タダは芸人を堕落させると共に、見物人を堕落させる。相撲の取組、転瞬の争いは肉眼では見えない。それをカメラの目で八方から写して、さながら見たと、錯覚させる。ブーアスティンは現代は『幻影の時代』だといった。」
(山本夏彦著「一寸さきはヤミがいい」新潮社刊 所収)