先日、恵那峡へ散歩に出かけた時の写真の中にウワミズザクラの花の写真が含まれていて、この写真どうしようかな?と思いながらみていました。
そういえば昨年から、私の周囲でウワミズザクラのことが話題となることが何回かあったなと思い出しました。
こうなったらブログネタにしてしまえ!と思いウワミズザクラについて書くことにします。
芽吹き直後に試験管を洗うブラシのように見える花が、一度見たら忘れられないほど特徴的で奇麗だと思っていて森歩きを一緒にする方々と、花の季節に会話するときに話題の一つとなります。
観察会で案内する時にウワミズザクラがあると歩を止めて話をしたりするのですが、あまり反応が良くなく一般的な知名度は今一のように感じています。
私が以前高山に住んでいたころ原木市場の出品目録に目を通す機会があり、その中の一つに「ホエビソ」という文字が目に留まります。
これ何だ?と思い、その場に居た人に聞いたが答えがでてきません。
気になってしかたがなかったので知っていそうな年配の方に聞いてみると「ホエビソはホエビソに決まっているだろう!」という答えが返ってきます。
う~ん、これは一体全体何なのだ?と頭を抱えていたところ、山歩き仲間が集まる機会があり話題としたところ「ホエビソはウワミズザクラのこと」と言われホエビソが飛騨地方の方言であることを知りました。
もう少し掘り下げるとイヌザクラとウワミズザクラは区別されておらず双方の方言であること、ホエビソ意外にもホエブトと言われることもあることをしりました。
そんなことがあってしばらくして高山市清見町にある大倉の滝へ続く歩道を歩いている時にホエビソと書かれた樹名板に出くわしました!これはすごいぞ!方言で堂々と書かれる樹名板なんてめったにお目にできないので何だか嬉しくなりました。
何度もブログでも書いていますが、私も含めてですが大半の人は図鑑から植物名を覚え現地で伝承で覚えることが無くなり植物名を方言でいわれる人が少なくなりました。
こういった記録を残しておく作業も今後は重要になってくるのではないだろうか?と思います。
原木市場の出品目録にホエビソと書かれているぐらいですから木材としての利用もあり木工の材料として使われることがあるとのことです。
いつかホエビソでできた木工品を手にしたいと思っていますが未だ私の手元にはありません・・・
それ以外の利用としては今から10年ほど前に新潟県の最北端の村上市を散策した時にウワミズザクラの枝を作られた工芸品を見かけました。しっかりと記録しなかったので用途は何だか分からなくなってしまいましたが「いしみ」のような形状をした写真だけが私のパソコンの中に残されていました。
更に掘り下げ調べると今回記載した以外にも様々な利用が出てきそうな気がします。
木材の利用より果実を食用とする利用するほうが一般的に知られていて
有名な利用は未完熟な果実を塩漬けにした杏仁子(あんにんご)です。
これは書籍等にも書かれ多くの人が知っていると思われますが、新潟県を中心とした食文化の一つとして知られているものです。
その存在を知ってから、いつか食べてみたいと思っているのですが、既に4半世紀が経ってしまいました・・・。
お味のほうがどうなのだろう、美味しいだろうか?
調べてみると色々と面白いことがあるだろうと思いますが、やはり新緑の季節に花が奇麗だなと楽しむのが一番だなと、これだけ書いておいて思いました。(管理人)
頚城鉾ヶ岳山麓(新潟県糸魚川市能生)のウワミズザクラ、大きく樹形も奇麗です
蕾の写真(頚城鉾ヶ岳山麓)
花(下呂市萩原町四美)
花(長野県木曽郡南木曽町柿其)
果実、杏仁子はここまで熟してはダメだそうです。(白山平瀬道沿い)
新潟県村上市で見かけた工芸品、確かイヨボヤ会館の展示の一つだったような?記憶が曖昧です。流石に10年たつと忘れます
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