あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

冬のお仕事

2012-02-28 09:41:48 | くらし
 農家の冬のお仕事

 イチジクの木の剪定


 柿の木の剪定



 今まで目にしたところでは、切った枝を拾い集めるのは女性の役目みたいです。



 キーウイの蔓の剪定



 伸び放題だった蔓を整理すると、だいたいこんな感じ




なのですが・・・・

 超美しい畑を見つけました。



 はみ出した枝は1本もなく、地面に平行に、水平方向にも枝枝が平行に伸びるように誘引され、
木を支えるために斜めにたてられた太い支柱も、傾きの角度がすべて同じ、しかも等間隔。

 写真でははっきりしませんが、上からも斜め下に何本もの針金が平行に張り巡らされています。



 ちょうど吊り橋のケーブルのような姿なのですが、規則正しい直線と、蔓の曲線とがなんともいい感じ。

 それにしてもこの畑の持ち主はずいぶんと几帳面なようです。

 これらの選定作業は、果樹農家にとっては大切な冬の作業。 どんなに寒い日でも必ずどこかで作業をしているのを見かけました。

 いや果樹農家だけではありません。多分、家庭菜園だと思うのですが、



 見事に手入れされて、草1本生えていません。
 春菊の上には霜よけのすのこがかけてあります。 右の方のビニールのトンネルの中には、エンドウが育っていました。

 寒くなると、変温動物のように動きが鈍くなってしまう私。 几帳面で働き者の農家の皆さんには脱帽です。



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三寒四温

2012-02-22 01:47:53 | くらし
 
 椿さんが終わったらぬくく(暖かく)なる
というのが愛媛では通説ですが・・・・

 椿さんというのは、松山市にある伊豫豆比古命神社の祭礼で、旧暦の1月7,8,9日に行われます。「伊予路に春を呼ぶ祭り」として知られ、大勢の人がお参りします。

 その椿さんが、今年は1月の末に終わってしまいました。

 めちゃくちゃ早い

 ということは? 今年は春が早いのかも。 なんて期待は甘かったかも。

 椿さんが終わった直後、暖かい愛媛にしては強烈な寒波がやってきました。 田んぼの水たまりには連日氷が張って、おもしろい模様ができていました。





 しかし、雨が降ると柔らかな春めいた空気が流れていました。やっぱり春は来てるんだわ~
と思ってたらまた寒波。

 三寒四温の言葉通り、寒さと暖かさが交互にやってきて、先週の土曜日、桜三里は横なぐりの雪。



 そして翌日曜日には





 これが最大の寒波だったかもしれません。

 水がちょろちょろ流れている用水路さえ凍っていました。


 田んぼの最低気温は-4度だったそうです。かわいそうに、犬の水入れが凍っていました。お湯をいれてやると、飛びついて飲んでいました。
 そして、大雪の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 椿さんの言い伝えは、今年は当たらないんでしょうか。こどもたちは「根拠がない」と言っていますが、わたしは、そうでもないと思っているんです。 明るい、希望の持てる言い伝えで、信じたくなるじゃないですか。
 
 義母は、旧暦を見ながら「今年は旬が遅れとる」とか「旬が早い」とかよく言っていました。つまり、太陽暦ではなく太陰暦のほうが、本当の季節を表していると信じていたようで、農作業も太陰暦に合わすことの方が多かったように思います。
 そして、最近ではわたしも旧暦を気にするようになりました。たしかに、暑さも寒さも旧暦でみたほうがぴったりすることがあるのです。
 
 三寒四温の寒の時はめちゃめちゃ寒いけど、温の日は確かに春めいています。
 2月14日バレンタインデーの日、ヒバリがさえずるのを聞きました。
 
 冬は短いかもしれませんよ。

 

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こんにゃく作り

2012-02-16 01:05:17 | 野菜・果物・料理など
 夕方近く、ぶじおくんが大きな鍋を持っていそそいとやってきました。今からこんにゃくを作るというのです。

 うわっ、うわっ!
 写真撮らせてね(手伝うといわないのがあた子流。無理に気を遣わないことです。)
 それにしても、なぜにうちで? こぶじ(孫)がじゃまをするからですね。

 材料のこんにゃくいも
 2年ものでこの大きさ。 中くらいのみかんとくらべてみてください。


 にょきっと角が生えたように見えるのはすでに今年の芽が出ているのでは?
 こんにゃくいもは毎年秋に掘り起こしては、春に植え直すのだそうです。すると年々大きくなっていくのだとか。

 そうそう、初夏の頃撮った写真がありました。



 50センチほどの背丈だけど、まるで大木のような貫禄。 木立のような様子がおもしろくて変なアングルでとったので、本当の姿はわかりかねますが、これがこんにゃくになるなんてちょっと想像がつきにくいですよね。

 さて、作り方ですがー
 見てるだけなので分量はわかりません。作り方を知りたくてここへたどり着いた方には申し訳ありません。全く参考にならないと思います。

1 芋の皮をむき、おおきな銀杏切りにします。厚さは2センチくらいかな。 猛烈に手がかゆくなるということで、ゴム手袋をしておりました。


2 これをひたひたの水でゆでます。お湯からではなく水から。


3 箸が通るくらい柔らかくなったらざるにあげ、ミキサーにかけます。
4 炭酸ナトリウムを水に溶かせてまぜます。


 このあたりでわたしは別のことをしていたので見ていません。

 再び台所へ行ったときにはこんな状態でした。



 たった2個の芋で、特大のボール満杯に!!




 しゃもじですくい取るとこんなになります。柔らかいけれど崩れない固さ。 でもしばらくおくとまたはじめのようなつるつるの表面に戻ります。う~ん、粘りのある豆腐って感じかしら。

5 丸めて沸騰したお湯でゆでます。


 芋どうしがくっつくと一つになってしまうので、ときどき箸でかきまぜながら、15分くらい茹でたかな。

6 冷水で冷やしてできあがり



 形が悪いのは、ぶじおくんが丸めるのを手抜きしたからですよ。 なにしろ大量にありましたから。我が家の一番大きな鍋と、ぶじお家の一番大きな鍋二つを動員して延べ6回くらい茹でました。
 夕飯の時間になってぶじおくんはこんにゃくの素を残したまま帰宅。 残りは夕飯を食べながらわたしがのんびりと茹でました(はは・・・ほんのちょっとお手伝いね)

 さっそく刺身にして食べてみました。
 う~ん、やっぱりちょっと柔らかいなあ。 市販のこんにゃくに比べると粘りがないというか・・・ ぶじおくんは炭酸ナトリウムを溶かす水が多すぎたかもしれないと言っていました。(おいおい、そんな適当なことでいいんかい? まあ、できてるからいいんでしょうね。) 

 この手作りこんにゃく、ほんとうにおいしいのは煮物にしたときです。柔らかかったのがしゃんと締まって、味がよく染みこみます。たっぷりおでんにしておいしくいただきました。
 

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冬木立

2012-02-11 09:49:31 | 植物
ウォーキングしてたらこんなものを見つけました。



上を見上げるとー



小さな毛糸のボンボンがぶら下がっているようでかわいい。
これはアメリカフウの実でしょうか。これに金や銀の塗料をスプレーすると、クリスマスツリーやリースの飾りになりそうです。



とっても大きな木です。大きすぎて家庭に植えるのはちょっと・・・ 
秋の紅葉がきれいな木ですが、こうしてみると冬空にそびえ立つ姿もきれいです。

秋にはたくさんの実をつけていた栴檀の木



だいぶ実が少なくなってきましたが、まだ残っています。今年は冬鳥が少ないとか。そういえばギャング鳥のヒヨもあまり見かけません。



栴檀の実は、下から見ると花火みたいで、これも冬も楽しめる木です。



寒さを忘れるようなたくましい姿。

繊細に枝を伸ばしているのは



楓かな? 

冬木立を見上げるのは好きです。天高く枝を伸ばして春を招いているように見えます。
そういえば、写真を取り損ねましたが、桜の木の芽がふくらんでいました。



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梅一輪

2012-02-05 09:17:21 | 植物
咲きました。



 もう10日も前のことです。たった一輪咲いているのを見つけました。あいにくカメラを持っていなかったので携帯で写したのですがうまく撮れず、4日後に改めて取りに行ったら、



 仲間が増えていました。
 赤いつぼみが愛らしい紅梅です。



 最も寒さの厳しいこの時期に咲く梅や水仙の花を、若い頃は、特に好もしいとも思いませんでしたが、年を重ねるほどに好きになってきました。

 その帰り、
 回り道して、毎年見に行っている梅林のそばを走ってみました。

 ええ~


 こんなになっていました。
 切られた幹の太さは20センチ以上あるでしょうか。 立派な木です。たくさんのメジロやヒヨドリが集まってくる畑でした。 
 
 作る人が年を取ったりなくなったりして放棄されていく畑はたくさんあります。そして長い間放置された末に木を切られ整地されて広々とした畑に生まれ変わることもあります。でも、そういう畑は、こんなになる前の前兆があるというか、見ているとわかるのです。 まず下草が生い茂り、次第につる性のからすうりやらくずやらが木に這い上ってきて荒れていきます。でもここは、去年の梅雨時まで収穫されて手入れされていたのです。
 
 作り手が亡くなったにしては整地するのがあまりにも早い。
何かほかの作物に転換するのでしょうか。農家の事情やら計画やらがあるのでしょうから、とやかく言う筋合いのものではありませんが、ちょっと悲しい・・・・
 ただ咲くだけでいつまでも大切にされる梅もあるのに、おいしい実を提供しつづけて、不要になれば簡単に引き抜かれてしまう梅もある。なんだか理不尽な思いでした。
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