あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

売れない柿

2008-12-31 21:00:34 | くらし

 大きな道路からよく見えるところに、まだ収穫されてない柿畑があります。 もう熟して柔らかくなっているのではないかと思える赤さです。



 買い物に行ったとあるお店で、ご主人とお客とが雑談をしていました。 聞くとはなしに、つい聞いてしまったのですが・・・ それが柿の話題だったもので。


 主人「ほうかい、あこの畑、柿がいつまでも残っとる思うたら、お爺はん、具合が悪かったんかい。」


 どうも高齢の柿農家の人が健康を害して、今年は柿が収穫できないと言う話でした。 息子さんがいるけれど、他の仕事に就いており、跡継ぎをせよとは言えないご時世だと言っているのでした。


  主人「今頃の若いもんは、皮をむいでまで柿を食べんけんのう。 柿は売れんじゃろう。」
  客 「柿では食えんけんのう。」


 その話を聞いて数日後、


 お墓掃除をしようと空き地に車を止めたところで、見知らぬお兄さんにつかまってしまいました。 柿を買ってくれと言うのです。 柿はあるからと断ったのですが、なおも熱心に話しかけてきます。


 渋抜きの柿は、愛宕柿より甘い横野柿だということ。
 毎日道ばたに立って売っていたら風邪を引いたこと。(そういえばここ1週間くらい、歩道にコンテナを積み上げて売ってる人がいた) 
 卵酒を飲んだので運転できなくなって、歩いてだれか買ってくれる人を探していたこと。 
 今日はまだ千円しか売れてないこと。
 今年は柿が豊作で値がやすいこと。
 返ってくるのは2万円くらいだろう(出荷して諸費用を除いたもうけのことか?確かに暮らしていけそうもない)
 


 なんとか断ろうとしたのですが、見るだけ見てくれという。 すぐ近くの家だからと。 
 値段は安そうです。 1個からでも売りますというので、少しくらいならお正月用に買ってもいいかなという気になりました。


 1個からというには、こんなふうに個別に真空パックされているのでしょう。



 以前は、10キロの柿をひとつの大きな袋にいれて渋抜きし、そのまま箱に入れて売られていました。 しかし、ドライアイスを入れ空気を抜いて真空にした袋の柿は、いったん開くと傷みが早いのです。 大袋で売ってもあまり売れないということで、最近は1個又は2個ずつパックにして売っていることが多いです。 この方が、小人数の家族には都合がいいらしいです。 もっともですね。


 さて、お兄さんは走って道案内してくれました。 そして行き着いた家には、柿の入った段ボールが軽四トラックいっぱい積んでありました。 
 中を見てみると



 大きな袋にいっぱい詰まった柿。 以前から売られている大袋入りの柿でした。 お兄さん、これじゃ1個2個では買えないじゃないの。 大規模な農家では自分の家で個別の真空パックもできるようですが、このおうちではできないのでしょう。 
 10キロ入りと5キロ入りがあって、5キロのは1月4日にならないと渋が抜けないと言いましたが、結局5キロ入りを買ってしまいました。 少しおまけしてくれました。 多分1個30~50円くらいにつくだろうと思いますが、安いです。 


 家からお兄さんの母親らしい人が出てきて、わざわざ買いに来てくれたことを大変喜んでくれました。 いえ、ただお兄さんに連れてこられただけなんですけど。


 そして広告の裏に書いた、手書きの説明書をくれました。 コピーではありません、直筆です。



 もう一枚、柿を長持ちさせる方法を書いた鉛筆書きのノートの切れ端もくれました。 


 買ってくれた人全部に手書きのを渡したんでしょうか。 いったい何枚書いたのやら。



 帰り際に、香の花(しきび)をあげるというので、お断りしました。 だってお墓参りのため車に積んでありますから。
 それじゃ、カイロをあげると言います。 ? 意味が分からん。 これもていねいにおことわりしました。
 すると、ちょっと待っといてと納屋に入っていったかと思うと、お餅を持ってきました。 「四方餅」だからと言って4個のお餅をくれました。 お母さんがついたんだそうです。
 どうも買ってくれたお礼のようでしたので、カイロと一緒にありがたくいただくことにしました。


 なんだかねえ 

 説明書と言い、お餅といい、本当に誠実に一生懸命売ろうとしてはいるのですが・・・・・ 切ないですねえ。
 これが零細な農家の現実なのでしょう。 人の良いこの親子に、暖かいお正月は来るのでしょうか。


 大晦日だというのに景気の悪い話題で申し訳ありません。 どうやら日本は暗いトンネルの入り口にいるようですが、その先にある出口はー? 近いことを願うばかりです。
 あの親子にも、職をなくした人々にも、早く春が訪れますように。 そして皆様にとって平成21年が良いお年でありますように。


 お正月も、予約配信で更新しています。
 
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もう一つの帰省土産

2008-12-30 22:21:34 | くらし

 そうそう、帰省土産で忘れてはいけないものがありました。

 ぶじおくんが育てた野菜の数々。
 すぐに持って帰れるように、収穫しておきました。


 


 レタスは寒さで傷んでよいものがありません。
 ブロッコリーは今が最盛期。赤ちゃんの顔ほどのような大きなものがあります。 ちょっと黄緑がかったのはアスパラブロッコリーと言って、茎まで食べられる種類です。 その茎が甘くてとてもおいしいのです。


 白菜もだいぶかたく巻いてきました。 


 


 ちらっと写っている包丁で分かると思いますが、かなり大きくてゴージャス。 何とか姉妹のようにグラマラスで美しい白菜姉妹。


 キャベツ。 まだまだ小さいけれど、食べられると思います。 これも甘くておいしいです。



 そのほか、小松菜、青梗菜。 これらはもう硬くなり始めていますが、「できましたよ」という証拠品として。
 それと大根。 これがまた甘くておいしいのです。 実家にも持って行きましたら、母が、甘いと驚いていました。 肥料がいいのだと言っても母は信用しません。 でも、大根は肥料によっては苦みや辛みが強いようです。 うちは有機肥料を使っています。 


 どっしりと重くて一度では運べませんでした。
 よく見るとキャベツにも白菜にも虫食い穴が。 ぶじこの家では、2階にまで青虫が這ってきたそうです。 もしかしたら和歌山まで青虫を連れて行くかもしれません。 暖かい車の中で、のそのそ這い出てきたりして~


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帰省みやげは愛媛ブランドにしたいけど

2008-12-30 02:01:01 | くらし

 年末年始、ぶじこは出勤のためぶじおくん一人が実家の和歌山へ帰ります。


 帰省でいつも頭を悩ますのがおみやげ


 和歌山の産物っておもいっきり愛媛とかぶってるのよね~


 みかんは常に首位を争っているし、梅もこちらには評判のいい梅干しがあって和歌山と張り合っています。 おまけに和歌山は柿の生産も多いんですって。 新鮮な魚介類も双方が豊富でー


 う~ん、何にしよ?


 向こうからはお歳暮においしい地酒が届きました。 やはり、全国版ではない、その土地でしか買えないブランドがいいですね。 

 というわけで、この間テレビのローカル番組で紹介された、ここへ行ってきました。



 山のふもとのさびしい所にありました。 


 近くに農場があってそこで育てた自家製の豚肉(ももくり豚)を使ったお食事のできるレストランです。 ここに同じく自家製のハムソーセージが売っているのです。


 ソーセージはハーブ入り、チーズ入り、激辛、いろいろあります。 ハム、ベーコンも。 



 ソーセージは普通のとチーズ入りを。 小さい丸いのは、ハムではなくてなんとか・・・ 食べたことないけどおいしいと信じて。 右端のがロースハムです。 かたまり肉がそのままハムになっています。 試食をしましたが、しっかりとした歯ごたえでおいしかったです。 


 我が家用に、チーズ入りソーセージと、冷凍の生ソーセージを買って帰りました。


 たまたまうちに大手メーカーのソーセージが買ってありましたので、食べ比べてみました。


 まずは添加物
 ももくり豚のほうが少ないです。
 共通して入っているのは、発色剤、酸化防止剤、リン酸塩
 大手メーカー製にはさらに保存料とPH調整剤が加わっています。 


 つぎに原材料
 ももくり豚の生ソーセージは、豚肉、天然塩、ハーブ、香辛料のみ
 チーズ入りはチーズと砂糖が加わります。
 大手メーカーのは、豚肉、豚脂肪、結着剤としてデンプン、大豆蛋白、さらに水飴、食塩、香辛料、ベジタブルブイヨン、蛋白加水分解物、チキンエキス、ポークエキス、ラード、調味料 


 最もシンプルな生ソーセージに比べると大手メーカーのソーセージの方がおいしく感じます。たくさんの材料をうまく組み合わせて、肉本来のおいしさではない、別のおいしさを作り上げているのですね。 さすがです。 結着剤と呼ばれるまぜもののせいか、歯触りは柔らかく、子どもからお年寄りまで万人向きでしょう。 でも、
 これでいいのか?
 
 この味になれてしまうと、肉本来のおいしさがわからなくなってしまいそうです。
 
 ももくり豚のほうはよけいなまぜものがない分、しこしこと固めの歯触りで、特にチーズ入りは大手メーカーに負けないおいしさです。 ハーブ入りの方は砂糖が入っていない分、あっさりとしています。 


 お値段
  大手メーカーの製品の方が安いです。 でも、安全・安心を買うと思えばももくり豚のほうも妥当なお値段だと思います。 うちのような小人数の家族なら、ソーセージ2回買うところを1回に減らして、ここのを買うのもいいかな、と思いました。 

 わたし、リピーターになりそうです。 ぶじおくんのご家族にも喜んでいただけるといいなあ。
 


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お正月の買い物

2008-12-29 00:52:12 | くらし

 今日はお正月用品を買いにでかけました。


 まず、お墓に立てるしきびと神棚用のさかき


 それからしめ飾り


 産直市場に行くとこんな大きなしめ飾りが売っていました。 



 アップロードしようと思ったら突然色が青に。 元に戻りません。 どこをどうしちゃったのでしょうね。  
 4000円のお値段がついておりました。 すごい。 以前、子どもたちにしめなわの作り方を教えてくださったおじいさんが、学校用にとこのタイプのしめなわを下さったことがあります。 こんなに高価なものだったとは!


 これがこの辺で飾るしめ飾りです。 熨斗の形をしています。
 


  右端の大きいのは玄関用、小さいのは、勝手口や納屋などの出入り口にかざります。 玄関用はうらじろ、だいだい、ユズリハをつけます。 もうセットして売っているのもありますが、わたしは自分でつけるつもりでうらじろと橙を別に買ってきました。



 中四国一円に支店を持つスーパーのチラシを見ていましたら、「お正月用しめ飾り大特価!」とあって、なんと14種類ものしめ飾りが写真入りででておりました。


 愛媛県だけでも
  松山 東予 今治 新居浜 大洲の5種類
 他県では
  近畿 岡山 香川 徳島 広島 倉吉 鳥取 米子 出雲
 これら全部形が違っていました。 おもしろ~い。 中には素人では作れそうもないような複雑なのもありました。 

 お正月の祝い方も、しめ飾りの数だけちがっているのでしょうね。


 次に、頼んでいた餅をとりに行きました。 もう10年くらい、うちでは餅をついておりません。 結婚した手の頃は、夫の兄姉の家の分まで、4,5軒分の餅をついておりました。 1日がかりです。 フルタイムで働くヨメのわたしは、御用納めが終わってからやっと掃除やおせちの準備にかかるのですが、もちつきで1日とられるのはつらいものがありました。 姉たちが手伝いに来てくれるものの、それぞれ2,3人の子ども連れとあって、12,3人もの昼ご飯を用意しなければならず、返って忙しい目をしなければなりませんでした。 だからもちつきはあまり・・・ 
 10キロの餅をついてもらうのは決してお安くはありませんが、「時は金なり」です。


 雑煮用の餅は1回分ずつ袋に入れて冷凍します。



 一袋に8個ずつ入れて26袋できました。 延々と雑煮を食べなければいけませんね。  


 餅をついてくれるのは教え子の家のお菓子屋さんです。 すっかり立派な若者になって(イケメンです)お父さんの手伝いをするようになったと思ったら、かわいいお嫁さんが加わって、 お嫁さんが赤ちゃんをおんぶしながら家と作業場を行ったり来たりするようになって、お菓子屋さんの代表者の名前が、彼の名前に変わって・・・・・・と、年末になると頼もしい成長を見ることができるのも楽しみなのです。


 しめ飾りと餅については去年もブログに書いています。 
  お正月支度ー丸い餅
  お正月支度ーしめ飾り


 いよいよ押し迫ってきましたね。 皆様、新年を迎える準備でお忙しいことでしょう。 わたしも明日あたりでブログ納めをしようかと思っています。


 が、


 どうも予約配信というのができるらしいので、やってみようかなと。 タイムリーな話題ではありませんが、撮りためた写真とエピソードで構成できると思います。 うまくいけば年末年始、お休みせずにUPできるはず。 お時間の取れる方は覗いてみてください。 
 


 誤配の年賀状のようなことになるやらもしれません 


 それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。

 ついにベスト10入りです。 応援ありがとうございます 日記@BlogRanking

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冬なのに輝く緑

2008-12-28 00:17:09 | 植物

 


もしも宇宙のどこかに、地球以外の緑の惑星があったなら、そこの森はこんな不思議な木々で覆われているかもしれない・・・・・





 へへへ・・・・ 草引きをしているうちに、庭にはいつくばって苔の世界に浸っておりました。


 冬の日差しに照らされて輝く緑。 


 その苔の中に点々と草が生えてきて、これが問題なのですね。



 鍬で苔ごと削り取ってしまえば簡単なんだけど、そうするには惜しいような緑のじゅうたん。 あるおうちでは、おばあさんがせっせせっせと手で抜き取っているんだとか。 そうするにはとてもとても時間がかかるし~


 ちょっと鍬で削ってみたり、一本一本抜いてみたりー、 そんなことより苔の面白さに惹かれて写真撮影ばかり。 


 こんなことだから仕事はちっとも片付かなくて・・・・・ 年賀状、やっと半分書きました。


 あと半分、 年賀状 ああ年賀状 年賀状  これもデザインはどうするか、誰に出して誰はやめにするか、迷いの多い仕事です。


 


 桑畑さん  がわたしのブログを紹介してくださったためでしょうか、ランクが急上昇。 ご訪問下さった皆様、ありがとうございます。 ベストテン入りまであとわずかです。 よろしくお願いします。 


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ひそやかに

2008-12-27 01:07:26 | 植物

 四方八方に枝を伸ばしていた雪柳を半分ほど切ってしまいました。


 一月ほど前の雪柳。 塀からあふれんばかりに伸びています。



 切った雪柳の下からでてきた不思議な植物。 夏の間中、茂った雪柳の陰でひっそりと生きてきた植物です。



 葉っぱの上に、なにやらゴミのような物が見えるでしょう?


 近づいてみるとそれは・・・・・



 葉っぱの上に花が咲いているのでした。 
 


 4年ほど前、クラブ活動で茶道を教えに来てくださっていたお茶の先生のお宅へ指導のお礼にうかがったとき、いただいたものです。 
 「花いかだ」ということでしたが、調べてみるとそれとは違うみたいです。 むしろ「なぎいかだ」かなと思いますが、葉がちょっと違うみたいな気もするし・・・・どうも名前が分かりません。 そのときのお庭のこの植物には、赤い実が葉っぱの上にちょこんと乗っていて、とてもかわいかったのです。
 植えっぱなしでろくに世話もせず、そのうちはびこってきた雪柳の下に隠れてしまって、すっかり忘れていました。  


 しみじみと花を見たことがなかったけれど、よく見るととてもかわいい。
 赤ちゃんがハイハイしているようでもあり、



 アリクイの顔のようでもあり。


 


 横から見ると、本当に葉っぱから花がでているのが分かります。 これが「なぎいかだ」なら、葉っぱに見えるのは、本当は枝の変化したもので、枝から花がでていることになります。


  先生は、そのころすでに高齢で、母よりも少し年上でした。 古い広いおうちにこれまた高齢のお兄さんとたった二人で、この花のようにひっそりと暮らしていらっしゃいました。 月に1回、学校へ来て子どもたちとふれあうのが唯一の楽しみと言って、とても熱心に教えてくださいました。


 お庭を案内してくださりながら、もうたくさんの植物は世話もできないし、増えすぎているからと言って、紅白のつばきや寒アヤメなど、わたしが興味を示した物をすべてほりおこして分けてくださいました。 残念ながらその中には枯れてしまったものもありますが、これはしっかりと自分の世界を広げていたのですね。 


 先生は、子どもたちに教えるとき、自分でやって見せながら
 「ここは、こう、おして・・・・」 
 「つぎに、こう、おして・・・・」
 と、やわらかい伊予弁で言われるのです。 「押して」というのではありません。 「こうやって」という意味ですが、「なさって」というような尊敬のニュアンスがあります。 
 とっくの昔に亡くなった祖母の世代が、こんな優しい言葉を使っていました。
 「お行きんか(行きましょう)」 「お食べんか(おあがりください)」「そう、おしんか(しましょう)」 といったように。 
 伊予弁は非常にゆったりした話し方です。 江戸っ子の夏目漱石などは、さぞかし歯がゆかったことでしょう。


 先生のことをなつかしく思い出しました。


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したたかに

2008-12-26 01:05:58 | 植物

 昨日までとはうって変わった荒れ模様の天気。 朝から強風が吹いていました。


 し慣れないことにすす払いなどやったのがいけなかったかしらねえ。 普段やってないことをすると雨が降るって言うでしょ。 わたしのしたことは雨くらいでは足りなかったのでしょう。


 掃除の最中に、冬眠中のヤモリを起こしてしまったしー。 サッシとサッシの間の5ミリくらいの隙間で眠っておりました。 もみじの葉っぱほどの小さい赤ちゃんヤモリです。 ごめんね・・・・



 ところで


 木守りの柿があるところは、うちのワンちゃんたちの大好きなところ。 草むらを歩いて行かなくてはならないので、わたしはできるだけ近寄らないようにしているのですが、この間は柿の木の写真を撮るためにしかたなく行きました。


   こ、これは    



 おびただしい数のセンダングサの種


 センダングサだけは、残しておいてはいけません。 全部退治したつもりでもいつのまにか生えてきますから。 



 見事なとげとげ。 かわいい形をして、誰かくっつく相手はこないかと手ぐすね引いて待っています。 



 うちの犬がときどき毛につけていたのは、夫と散歩したときここへもぐり込んだのかもしれません。 


 これを全部抜いて始末をしようとしたら、全身ひっつき虫だらけになること間違いなし。 おそらく衣服は捨てないといけないでしょう。 2,3本のセンダングサを片付けただけで、ズボンやセーターについた種を取るのに30分かかったことがあります。


  それにしても、去年まではこんなにひどくはなかったはず。 だれも立ち入らず、引き抜きもしなかったので、のうのうと勢力範囲をひろげたのでしょう。 このたくましさ、したたかさ・・・・・脱帽です。 


 おまけの画像


  


 柿の木の近くに、貯水タンクがあります。中をのぞき込んだら、水が驚くほど澄んでいて、中に生えた藻がはっきりと見えました。 そして水面に映った雲にとけ込んで不思議な光景が生まれていました。 


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クリスマスのごちそうは手抜き

2008-12-25 02:03:44 | くらし

 今日はクリスマスイブですがー


 特にパーティーも何もするつもりはなかったのですが、ぶじこがご飯を食べに来るというので、急きょスーパーに買いに行きました。


 お総菜売り場は大にぎわいで、手頃な大きさの、手頃なお値段の物は既に売り切れていました。 


 オードブルの小さなパックを二つと、お寿司を買ってきました。
 畑からサラダ菜とレタスを採ってきて皿に敷き詰め、パックの物を温めて並べました。 淋しかったので、家にあったりんごでうさぎを作って、サラダにはオリーブの残っていたのをありったけ散らしました。 さらに冷凍のボタン海老を添えてできあがり。 


 思いっきり手抜きです。



 同じお金をかけるならやっぱり手作りした方が豪華にできましたね。 


 娘たちも大人になって、「キリスト教徒でもないのに大騒ぎしてー」と、クリスマスを冷ややかな目で見ています。 もうサンタも来ません。 でも、おいしいケーキだけは絶対食べたい。


 わたしは、子どもたちの誕生日にはどんなに忙しくても自分でケーキを焼いていました。 しかし、クリスマスケーキはー

 夫が勤めている時は、仕事の関係で、とあるパン屋さんのケーキ
 子どもたちが高校生の時は、同級生やら先輩やらにケーキ屋さんの息子がいて、そちらのケーキ
 下の子のお友だちがお菓子屋さんに勤めだしてからは、そのお菓子屋さん(どちらかというと和菓子が得意)のケーキ
 どこもノルマが大変なようでした。 おつきあいで選ぶ余地もなく買わざるをえませんでした。


 その子がお菓子屋さんをやめてから、うちは自由にケーキを選択できるようになったのです。


 今年のケーキは、このあいだぶじこが注文しておいてくれました。 山のふもとの隠れ家的なフレンチレストランのシェフが作ったケーキです。 そのお店、1日に2組の客しかとらないのです。 
一度食べに行きたい・・・


 愛媛産いちごがぎっしりのタルト


 


 ビスケット生地の上にアーモンド入りのスポンジがあって、その上にカスタードクリームがどっさりのっています。 いちごにはジャムがかかっていました。 おいしいいちごで、甘いジャムがかかっていてもすっぱくありません。



 ずっしりと重たいケーキでした。 生クリームがなかったのがちょっと残念。 わたしは生クリームのケーキが好きなのです。 


 少なめのオードブルとケーキとでちょうどおなかがいっぱいになりました。仕事と、プレゼントの用意と、ごちそう作りとでばたばたしていた昔に比べたら、拍子抜けするくらいあっけないクリスマスでした。 


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木守りの柿

2008-12-24 00:03:37 | 植物

 遠縁の方から渋柿をいただきました。 


 もう一家全員が都会に出てしまい、荒れ果てた田畑だけが取り残されているのですが、一本だけ愛宕柿の木があってたわわに実をつけるのです。 そして、それだけは年末に帰ってきて収穫しています。


 きれいに採ってしまった柿の木。 



 


 ひとつだけぽつんと柿が残されています。 採り忘れたわけではなくて、わざと収穫してしまわないで一つ二つ残しておくのです。 
 木守りの柿です。



 今年の実りに感謝し、来年の豊作を祈る意味で残された実を、「木守り」というのだそうです。
 昔、この言葉を知って改めて周辺の柿畑を見たら、どこの畑も木守りの柿が残されていました。 
 この柿畑にも残っています。



 残された柿は長く木にとどまり、やがて鳥たちのえさになっていきます。


 柿農家の人たちがこの習慣を律儀に守っていることを知ったとき、わたしは感動を覚えました。    
 作物のできが決して人間の思い通りにならず、まさに自然の恩恵によるものであった頃は、人間は自然に対して今よりずっと謙虚であったのだろうと思います。 


 しかし、今はどうでしょうか。


 知り合いから聞いた話ですが、その人が田舎でシジミがたくさんある所を見つけて、町に住む他の人に教えてあげたんだそうです。 教えられた人はさっそくそこへ行ってシジミを捕ったのはいいのですが、小さいシジミも根こそぎ全部捕ってしまったため、翌年からそこにはシジミがいなくなったそうです。 あれからもう、つくしでも何でもありかを教えないようにしていると、その人は話してくれました。


 欲望のままに取り尽くさないで来年の実りのために残しておく、それは食べ物がいつでも豊富に手にはいるとは限らない時代の知恵でもあったのでしょう。 ですから、果実に限らず山菜でもなんでもすべてを取り尽くさないで少しだけ残しておくことは、田舎の人にとっては常識です。
 


 若くして町に出たこの柿の木の持ち主が、木守りの柿を残しているのはすばらしいと思いました。 


 


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赤い実

2008-12-22 23:09:32 | 植物

 我が家のナチュラルクリスマスイルミネーション。



 去年もブログに書いたけど、またUPせずにはいられません、 このにぎやかさ。   



 うちにあるピラカンサは、しっかり数えてみたら5本!でした。 赤いのとオレンジのとがあります。 市販しているピラカンサの鉢は、なぜか赤と黄と2本を絡ませて植えてあるんです。  そのまま放置していたら赤黄入り交じって色の洪水になってしまいました。 あまりありがたくない小細工ですね。


 これを撮影したのは12月4日です。 毎朝、にわとりにえさをやるためにここを通りかかると、鳥たちが一斉に飛び立ちます。 実の間にだいぶ隙間があいてきました。


 


 まゆみは実が割れて中から赤い種が覗いています。 これは鳥が食べた様子はあまり見られません。




 赤が上から降り注いでくる・・・・・ 
 かわいらしい鈴の音が聞こえるような気がする・・・・・


 


 南天



 紅葉した葉もきれいです。



 南天もうちには2カ所群れになって生えています。 こちらも少しずつ実が少なくなってきました。

 小鳥たち、今はまだ柿の実が残っていてそちらのほうがいいらしです。実の減りようは少しずつですが、長い冬の間にすっかり食べ尽くされてしまいます。 


 こんなにもたくさんの食料を提供している我が家は、小鳥たちの楽園だと思います。 だから、ちょっとは感謝して写真のモデルになってほしいんだけど。 


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