どうも適当な表現が見つからないのですが、まあ、「いいことも悪いことも」という話です。
ことの始まりは、ウマオ、ヨウコ、ケイタ、三人の孫を連れてここへ行ったことから。
冬につららを見に行った滑川です。よかったら
冬の景色と見比べてください。二日目は
こちら
緑がほんとうにきれい。
木と岩と水しかないところですが、子どもたちは嬉々として水の中を歩きました。
川底がすべすべの岩になっており、歩くとひんやりして気持ちよかったです。
すべすべではありますがつるつる滑るわけではありません。 水草や苔がついてないからかしら。
水で削り取られた甌穴
持っていた杖代わりの木を突っ込んでみましたら、底に届きませんでした。おそらく1メートル20センチ以上の深さがあると思われます。
ウマオは冬に行けなかった奥の滝まで行きたかったのですが、ケイタがぐずぐず言うので引き返しました。子どもはサンダル履きだったのですが、こういうときは川遊び専用の靴か、濡れてもいいスニーカーに限ると思いました。サンダルだと、水から上がって地面を歩くとき砂や石が入って気持ち悪いらしいです。
さて、車に乗り込む段になって、ウマオが、タイヤがへこんでいることを見つけました。うわ~、こんな山の中でどうする?
じつは駐車する際にゴツンと大きな衝撃があって、そんなに大きな段差があったかしらと話したのですがそれ以上気に留めることもなく川歩きを楽しんできたのです。
とりあえず4キロメートルほど下ったキャンプ地の「滑川清流の森」まで行くことにしました。そこでトイレをすませ、さて、どうしましょう。タイヤはますますへこんだように見えました。ここから一番近いガソリンスタンドまで来るまで10分。そこまでタイヤが持つかしら。ここからだと30分ほどで弟の家なのですが、空気入れか何かないかしら。電話で聞くと、コンプレッサーはあるけど電源がないとどうにもならん、という返事。じゃあ、やっぱりガソリンスタンドへ、と、いったん発車したもののやっぱりJAFを呼ぼうということになりました。
娘はここの場所を説明するのにずいぶん手間取っているようでした。けっこうわかりやすい場所なのにどうしてわからんの? しまいにグーグルマップで見てくれとお願いしたみたいです。それからパンクの状況を根掘り葉掘り聞かれて、いろいろ調べて、なにか刺さっているようだと報告していました。それからやっと来てくれることになり、それも50分かかると。
さて、来てくれるまでに50分、それから動けるようになるまでに?分。
しかし、「清流の森」という場所が幸いしました。時間的にもまだ4時過ぎで辺りは明るく、昼間遊んでいた人たちは皆帰って静かになった川を独り占め。
川の中にはいろいろな生き物がいました。
お!イサゴムシのよっこちゃん(早船ちよ作)(多分ニンギョウトビケラの幼虫)?
オタマジャクシ
巻き貝
ただ、ここまで下ってくると川の中には小さな藻がはえており、滑りやすかったです。
イサゴムシを集めたり、ダムを造ったり、子どもたちはおまけの川遊びを存分に楽しみました。そうこうするうちに救援のJAFの車が、車幅ぎりぎりの狭い橋を器用に渡ってきました。
「香川ナンバーじゃ。」ウマオは最近県外車の漢字に興味を持っています。
なるほどー 県外の人ではこの場所はわからなかったはずだ。JAFのお兄さん、
「こんないいところで遊べていいですね。ぼくの育ったところはこんなところなかったから」
「香川から来てくれたんですか?」
「出張でこっちに来てるんですよ。ホテル住まいです。今治へ救援に行って終わったところにこちらの電話をもらって・・・」
「50分でよく来られましたね。」 大急ぎで駆けつけてくれたみたいです。
そしてタイヤに刺さっているねじを見つけると早速空気を補充し、ねじを引き抜いて、なにやらチューブみたいなのを穴に差し込みました。その上から接着剤のようなものをまんべんなくスプレーし、最後にまた空気を補充してー 作業完了 必要な道具はすべて揃っており、その手際のよかったこと。事前の根掘り葉掘りの報告でだいたいの手順は決めていたようです。
よかった、その場でパンク修理してもらえて。保険のロードサービスでも、修理場所まで牽引はしてもらえるのですが、あの狭い橋では牽引は無理だろうということでした。
パンクしたのは不運でしたが、JAFを呼んだわたしたちの判断も、手際のよかったAFのお兄さんに出会えたことも、パンクした場所も、時間も、本当に運がよかったと思いました。
ここからはちょっと不快なお話
川に下りる石段に放置されていたもの
どうしてこんなことを平気でできるのか、その心理が解りません。ゴミ一つない川に、食べた包みを袋に入れることさえせずに放置する・・・・せめて袋に入れてあったなら、ほんの少しの良心も感じられたでしょうに。
このゴミはうちのゴミと一緒にわたしが持ち帰りました。
さらに、
鞍瀬川で川遊びをしてきたトラオ母のいうことには、狭い河原にテントをたて、音楽をがんがん流して、上の写真のようにゴミをまき散らしていた家族がいたそうです。音楽がんがんでは清流のせせらぎもカジカの声も聞こえないですよね。何のために自然の中で遊ぶのか。置いていったゴミは誰がしまつするのか。買い物袋を有料にするだけでは海へ流れ出るプラスチックゴミはへりません。
もっと悪いことには、自分たちが出したゴミを地域の皆さんのゴミ収集場所に置いていく人が多いんだそうです。そのゴミは、市指定のゴミ袋に入れてなければ集めてくれません。じゃあ、誰かがゴミを自分の家のゴミと一緒にして片付けてくれていると言うことですよね。
わたし、政治などの大きなことはこのブログでは書きませんが、誰にでもできること、つまり、川遊びをするならできるだけ自然に負荷のかからないように、そこ住む人たちに迷惑をかけないように、ほんのちょっとの気遣いと手間をかけて遊んでくださいと、こんなことは訴えたいと思います。