あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

三つのコンサート(楽と浸)

2025-01-29 01:18:06 | くらし
 三つのコンサート二つ目は
 楽」
 
 
 
  これはヨウコ一家と行きました。この日も午前中は知人の出店している古物市に顔を出して、ちょっと挨拶しておいて、色々見て回ってー
 まだ新しい額縁(アマチュアだと思われる人の花の絵入り3000円と絵具用の梅皿300円ゲット。超お買い得。
「そんなん、どこにあったの~?」と友人に驚かれました。わたしもう一つ8000円のビスクドールをしばらく抱いていたのですけど・・・やめました。私に骨董の知識があればお買い得だったかもしれない品物でした。
 で、昼過ぎに家を出て、会場は城山公園内の松山市民会館です。
  もう、コンサートと駐車場探しとはセットのようになっています。
 最近はどのコンサートも開場が1時間前になっており、それに合わせて1時間以上前に行かなければ駐車場は満車になってしまいます。
 もうー 隣のイベントスペースが空いているのに、開放することはできないのかしら。
 公園付近のコインパーキングはどこも満車で、結局はギリギリになってしまいました。
 
 ジブリ音楽のコンサートには、5年前に来たことがあります。その時、まだ赤ちゃんと言えるくらい幼かったケイタが最後まで大人しく聞いていたのに感心したものです。大人の音楽なのにねえ。わかりやすく楽しかったのだと思います。
 再び愛媛にやってきた楽団。成長した孫たちは前回よりももっと楽しむに違いない、ど思いました。
 定番の隣のトトロとか君をのせてとかは同じですが、「となりの山田くん」って?
 「猫の恩返し」って? 今浦島の気分
 


 コンサート自体も前回と多少趣が変わっていて、前は、ボーカルは女性二人だったのが男性も交えた5人、MC[が声優さんだったのが今回はボーカルの人たちが兼務。途中で踊り(観客の)あり、クイズあり、客席からの登場あり、とまるで「おかあさんといっしょ」(NHKの幼児番組)の世界でした。
 もちろん小さなお客さんたちは大喜び。トトロのクイズでは大人も知らないマニアックな答えを言っていました。うちの孫たちと同じ、繰り返し見ているんでしょうね。トトロって時代を超えて愛される名作なのでしょう。 大人も子どももしめるコンサートでした。
 でも、拍手の音が小さいなあと思って会場を見渡したら、満員ではなかったのです。先の読響のコンサートを聞いた一週間後ではやっぱり物足りなかったというのが本音です。

 最後に「」のコンサート。



 この日は所属する合唱団の練習日と重なりました。毎回何らかの行事と重なって忙しい思いをしたのですが、わたし、すっかり生の演奏にハマってしまいましてー忙しさをものとももせず練習場を飛び出して、コンサートとセットの駐車場探しも要領よくなって、20分前には椅子に座ることができました。
けど、またしても端っこ、それも左端から3番目という、
自分で選べるなら絶対行かない席です。
 

 
 指揮台が花で飾られていました。わたしはあまり見たことなかったです。ちょっとショーのような雰囲気でした。

 
 
  曲は全て映画音楽です。
 オープニングは、ニューシネマパラダイス。
 これだけで、若い頃馴染んできた洋画の世界に引き込まれました。
 


  オードリーヘプバーンの世界
では、在りし日のヘプバーンの魅力的な姿がスクリーンに映し出され、有名なシーンとともに音楽が演奏されるのです。 
ところが!
 左右に設置された背の高い投影機がじゃまでスクリーンの3分の1くらいがチラチラとしかみえないという残念な状況。
 またしても
 もう (怒)! 前のほう(多分S席にしてはよくないところ)がひとかたまり空席になっていて、そこへこっそり移動すればよかったと思いました。
 けれど次々映し出されるチャップリンの世界やなつかしの名作集の一場面。音楽と映像とが醸し出す魅力にいつしかどっぷりとかっておりました。
 わたし、中学生のころから洋画が好きで、こっそりと松山まで見に行っていました。もちろん校則違反です。が、松山で仕事帰りの父と合流して映画館へ行ったのです。やがて日曜洋画劇場が始まり、チャップリン以外の映画はほぼ見ているなあと思いました。あ、トップガンは見てないです。
 珠玉の名歌集では、ビリーキングさんと加藤登紀子さんの歌。円熟した歌声で素敵でした。加藤さん、我々世代ですが、真っ白なドレスアンコールには赤と黒のドレス、と、若々しくてすてき。
 最後の「風とともに去りぬ」に映し出された南北戦争後の焼け野原。そこに佇むスカーレット。不屈の精神で立ちあがろうとしているシーンのあの感動がよみがえりました。むしろ50年の年月を経て、さらに深まったというか…今まだ戦争の絶えない世界を思い起こすと、あのタラのテーマが若い頃とは違った意味に思えるのです。
 
 
 帰りに松山城がライトアップされているのが見えました。
 


 最近のコンサート、土日は始まりが早いのは助かります。若いときは勤務時間終了とともに職場を飛び出し、開演時刻にもぎりぎりか遅刻。それでも会場の駐車場には停められる時代でした。そして夜中に桜三里を走って帰ったものです。今はとてもとてもそんなことはできません。
 







 
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コンサート三つ

2025-01-25 10:06:22 | くらし
 昨年12月から三つのコンサートに行ってきました。それも同じ日に何かしらのイベントとセットで、気ぜわしくしかし心豊かなな時間を過ごしました。
 三つのコンサートを一文字でいうなら
 1つめは 動
 2つ目は 楽
 3つ目は 浸
 
 一つ目「動」は感動
 
 
 この日午前中は県展を見に行きました。
 会場は城山公園内にある県立美術館。
すてきな作品をたくさん見た感動に浸る間もなく、お昼ご飯に公園のキッチンカーでベトナムのサンドイッチを買って車の中でかじりながら移動しました。コンサートの会場は道後にあります。もう駐車場はないだろうと見越して、電停近くのコインパーキングに車を停め電車に乗りました。が、これは途中で別方向へ行くので、そこから徒歩で県民文化会館へ。何とかぎりぎりに間に合いました。
 
 今回のコンサート、実は一年前の清塚信也&藤岡幸夫のコンサートの時にチラシが配られまして、楽しみに待つこと1年。歳をとってからの1年は早いですけどね。
 
 まあ、上までぎっしりね。という声が聞こえたので振り返ってみたら、ほんとに! 
 写真はコンサートが終わって出がけに撮ったものです。5階まであります。
 電灯が星のように輝いていました。

 
 さて、演奏ですが
 モーツアルトの「後宮からの誘拐」で始まりました。
 わたし、めちゃくちゃクラシックのファンというわけではなく、楽曲にも詳しくありません。わざわざCD買って聞くわけでもなく、演奏者の聴き比べなどできるわけもなくー 要するにミーハー。
テレビなどでよく知っている演奏者を追っかけているだけなんです。
 モーツアルトは、好きかと聞かれたら、まあ、もっと後の時代の人の方がいいかなあ。でも生の演奏会では聞く機会は多く、それも私の知らない曲ばっかり。音楽の多彩なこと、演奏者に多様な解釈が許される幅広さ、そこが魅力なのかなあと、ちょっと見直してきました。
 読売交響楽団は結構ゲストに人気者をそろえてくるのです。(昨年 清塚信也&藤岡幸夫 今年 角野隼人&大井剛史 来年 HIMARI&原田慶太朗 指揮者もテレビで見たことのある人ばかり)しかもお値段が比較的安い。年金生活者にはとっても助かります。地元の銀行が特別協賛しているからかなあ。
 
 モーツアルトの演奏は素人耳の私には普通に良かった。圧巻だったのはそのつぎのラプソディーインブルーです。
 ユーチューブで人気の角野さん(かてぃん)の実力を最大限に発揮できる選曲だったのかなと思います。オーケストラとの掛け合いは変な言い方ですが暖かい・・・つまり息ぴったり。そして、かてぃん渾身のソロパート。即興や、鍵盤ハーモニカの素朴な音色も織り込んで、その演奏に知人の言葉によると「心が震え」ました。同感!
 私の席は大分前(階段ではなくフロア部分)だったのですが残念なことに右端のほう。目の前にかてぃんの左足が見えました。顔は見上げる位置にあって半分隠れていました。なのでわたしは激しく床を打つ足だけを見ておりました。(ふだんは見えないものね)それだけ熱がこもっていたというわけです。
 ここでアンコール。スワニーを演奏してくれました。
 次はラベルの「ボレロ」これ、中学校の音楽の時間に鑑賞教材で聞いて以来ずっと好きな曲。でも生で聞いたことはありませんでした。そしてこれがまた魂が震えるくらい良かったのです。
同じ旋律が繰り返し繰り返し流れるだけですが、初めのクラリネット?だけの演奏から次第に金管が加わり最後に全楽器による猛獣の咆哮のような激しい盛り上がりがぷつっと終わるその瞬間まで息をのんで聞きました。いつもなら途中で中だるみが来てふと気を抜いてしまうわたしですが、気を抜く間がなかったーそして一つ一つの楽器の音色の美しいこと。それぞれの楽器奏者の腕の見せ所があるって演奏者も聞き手にも幸せなことだなあと思いました。
 これも残念なことにあまりにも席が前すぎて楽器が見えなかったのです。まあだいたいの音はわかるものの生演奏では演奏者のパフォーマンスを見るのも好きなので、(特にバイオリンンの弓が揃って揺れるところなんか)とても残念でした。
 いつも松山の聴衆はおとなしいのです。きっと演奏者からすれば物足りないのではないかといつも思います。でも精いっぱいの気持ちを込めて拍手していることがわかりました。何度も何度も舞台によびもどされてアンコールはクリスマスに近いからと、くるみ割り人形のなかから「金平糖のおどり」なぜかというと指揮者曰く「今日は優秀なチェレスタ奏者がいるので」、とそこでひょこっと立ち上がったのが角野さんでした。
 え?いつからそこにいたの? 
 思いがけずチェレスタの音色まで聞けて本当に「感動」の演奏会でした。
 
 帰りは余韻に浸りながら駐車場まで歩きました。
 平和通りのイチョウが散り始める頃でした。
 


 もうだいぶ前のことです。
 長くなりましたのであと二つは次回に。
 
 







 
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シルエットの冬景色

2025-01-19 23:47:14 | くらし
 夕暮れの散歩道。 柿の実も、みかんも取り入れが終わり、あたりは暖かい色のない世界になっています。
 
 
 柿の枝が空に伸びる姿は好きなんです。
 
 
 イチジクは先の方に小さい実が残るんですね。 
 
 
 この小さな実が木になったまま干からびて来て乾燥イチジクみたいになっているのですが、はなこが大好物なのです。イチジク畑まで来ると、落ちた実を探して前へ進まなくなります。
 色の少ないシルエットをだけの世界を見ているとなかなか面白いものです。
 
 コセンダングサ
 私の頭上にあります。
 


 センダンの木





 これは昼間撮ったものですが、逆光でシルエットだけになってしまいました。とまっている鳥はシジュウカラかしら。わずかに頬のところが白いのが見てとれました。




 冬至を過ぎてから少しずつ日没が遅くなりました。12月頃は懐中電灯を持って歩いていたのですが、今私が散歩するのはこんな時間です。


 
下の方の青は防風ネットの青、上の方は空の青です。木々のシルエットがきれいでついつい立ち止まります。
 




 
 今日は実家に行って義妹たちと長話。向こうを出るときは大きな夕日が沈もうとしていました。あんな大きな夕日はこちらでは見られません。帰ってすぐはなこと散歩に出かけたのですが、うちのほうは燃えるように赤い夕焼けでした。



 最後に冬の山の姿を。雪をかぶった瓶ヶ森です。
 




 
 
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寒波が来た

2025-01-12 00:17:56 | くらし

 この程度で寒波なんて言っていたら豪雪に苦しんでいらっしゃる地方の皆さんには申し訳ないのですけどー 

 1月7日七草の日 天気予報で寒波が来るとは言っていましたが、空は晴れ。

 例年の如く昼にお粥を炊こうと草を探しに出ました。ナズナとハコベはその辺にいくらでもあります。コギョウ(ハハコグサ)も家の周りにあったはず。はて?どこだったか。
セリは田んぼの広がる遠くまでいかないとありません。ホトケノザ?セリの近くにあったかなあ。
 しかし、外に出てわたしはあえなくギブアップ。
 
 寒かったんです。
 
 風がビュービュー吹いて、しかも冷たいこと。
 お隣の畑にハコベとナズナがいかにも美味しそうに茂っていました。年末年始は、まあまあ良い天気だったので、草も元気だったのでしょうか。
 
 ハコベ


 ナズナは花盛り


 こうなると茎が堅いので美味しくないかも。


 本当はナズナの方が好きなんですけど。
 ハルノゲシも、柔らかくて美味しそう。


 多分食べられるんだろうけど、苦いでしょうね。これは食べません。
 

 結局、両手一杯のハコベを引っこ抜いて帰りました。それを茹でて麺つゆやカツオをかけて、あいにくゴマを切らしていたので、今年の七草はこれでおしまい。
 ハコベは、ナズナに比べると少し青臭く、これだけで食べるのは嫌な人も多いかと思います。
 
 夕方の柿畑は寒々としていました。

  
 強風で散歩道に転がってきたものがあります。

 
 多分きのこでしようが、こんなに大きいの。触るとふわふわと柔らかく、マシュマロのようでした。



 1月8日、太極拳に行くと、みんなが山道は大丈夫だったかと心配してくれました。大寒波との予報だったからです。この日松山市で初雪を観測しました。例年より20日も遅いんですって! それにしても肌に感じる寒さは例年に増して寒いようだけど。
 天気予報ではますます寒くなるとのこと。
 
1月9日 昼間っから雪が舞っていましたが、積もることはありませんでした。
次の日、朝起きてみると銀世界



 でもたいしたことはないんです。車でごみ捨てに行けましたから。車道に雪はなく、ところどころ凍っていました。
 
 はなこの足跡かな? 

 
 水たまりは凍っていました。この日メダカの鉢の氷は一日中融けませんでした。

 
 ハウスの屋根がレースカーテンみたい。



 リコリスの葉

 
 ビワの花
 サザンカの葉
 
 同じくサザンカ
 
 星形の葉 何だったかな?
 
十字架
 
 
 
 へたのなかった柿を剥いて小鳥のために石の上に置いておいたのですが、砂糖を振りかけたようになっていました。
 


 上げた柿を干し柿にした友人の話

 食べごろになったのだけどもう少し固くしたかったのでそのまま干していたら鳥がつついたと。
 これはいかんとネットをかけたそうです。ところが次の日見たらまたつつかれている。それならばと厳重に網をかけたのに次の日見たら網をかいくぐってまたつついている。ついに家の中に干すことにした、ということです。
 
 雪が降るとねえ、鳥が食べに来るんよ。山に餌がなくなるんじゃないかしら。と、わたし。
 早く取り込んでよかったねえ。
 
 古い記事で写真が劣化していますが、こんなことがあったのです。
 
干し柿どろぼう - あた子の柿畑日記

干し柿どろぼう - あた子の柿畑日記

今日もまだ雪が残っています。ビワの木にめじろやらひよどりやらがやってきているのでしばらく見ていました。それから近くに干してある干し柿を食べようと見たら、何個か鳥...

goo blog

 

 

 
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あけましておめでとうございます

2025-01-02 00:39:02 | くらし



 雲一つない穏やかな新年を迎えました。
 
 
 かすみの中の石鎚山です。
 
 燧灘にも雲はありません。
 



 
 能登大地震で開けた辰年の昨年。今年はこの穏やかさがずっと続きますように。
 私自身は相変わらずちまちまと日常を綴っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 



 
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秋から冬へー空の色

2024-12-13 12:43:00 | くらし
 多忙につき長文の記事が書き上がりません。今日は簡単に写真中心で
 
9月11日
まだまだ夏の空
 
 
9月12日
 
 異形の生き物の世界で、激しい戦いが繰り広げられているようです。



9月14日
秋の夕焼け鎌を研げと言いますが…あまり良い天気の予感がしません。

 
 
同じ日



同じ日
虹の夕焼け?
 


 
9月30日 虹の始まりと終わりとを追いかけて

電柱が邪魔


 今頃になって消す機能がついていることに気がつきました。



 10月10日 道端に車を止めて、車中から
 
 ずぼらをしたら車体の一部が写ってしまいました。 同じ景色を撮ている男性がいました。もちろん車の外で、です。いい写真が撮れたでしょうね。
 

 
10月23日 秋らしい雲
 
 
 
 
 
11月9日 さらに雄大なうろこ雲

 
 
 11月19日 日が短くなりました。とある事情により日没頃に外に出られなくなって、壮大な夕焼けを見られなくなりました。はなこの散歩も懐中電灯を持って。
(昼間ちゃんと夫が行ってるんですよ。でも、はなこは日暮の散歩がそれはそれは楽しみのようで、わたしが帰ると地団駄踏んで迎えてくれます。)
 





11月22日 帰宅途中、太陽が隠れているところが金色に輝いていました。
 






 山火事!?
 

 12月11日 まあるいイチョウがかわいくて撮ってみたら、上はどんよりと重たい雲が。



 この日の朝、桜三里の温度計は0度。ちなみに先週の同じ時間は2度、先々週は4度でした。
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クロモジオイルの抽出体験

2024-05-24 00:35:00 | くらし
 和の香水と言われるクロモジオイルを抽出する体験をしてきました。
 もうすっかりおなじみになった石鎚ふれあいの里。行ってみると、去年、草木染めをした調理室の前に、葉っぱのついた枝がブルーシートいっぱいに積まれていました。



 天狗のうちわのような広がり方をしているクロモジです。


 正確に言うと、四国にはクロモジはほとんど自生しておらず、ここにあるのは石鎚山系に生えるケクロモジという、クロモジの仲間の木です。
 クロモジはツヤツヤですが、ケクロモジには、裏に毛が生えていて、触るとふわっとした感じがしました。



 高い木の下に生えるということで、少ない日の光を精一杯受け止めるために葉が重ならないように広がっています。
 人工林の下にも生えており、手入れのためにケクロモジを切るのだそうです。それを有効活用するために始まったのがアロマオイル作りなんだとか。
 辺りには早くも良い匂いが漂っていました。


 この葉っぱの形、広がりーシロモジによく似ています。シロモジは何度も見たことがありますが、比較的標高の低い場所に、ケクロモジは標高の高いところにあって、ちょうどロープウェイで上がった成就社あたりに両方が見られるそうです。

 まずは枝切り。剪定鋏で、葉っぱごと4.5センチの長さに切ります。細かいほど、オイルがたくさん取れるそうです。
 参加者は8人。わたしと義妹とは締め切り寸前に入れてもらえました。みんな黙々と、ハサミを動かしました。
 蟹食い状態ですねー、と講師の先生。
 
 これなんだかわかりますか?
 ぜつめ!
 え? 都会育ちの先生には意表をつく答えだったようです。
 なんでぜつめと言うんだろう?どんな字書くんだろう?しばらく頭から離れないようでした。



 押切と言うんですよね。子どもの頃、稲藁を切るのを見ていました。大人たちは「ぜつめ」と言っていました。
 何故と言われると⁇ 帰って調べましたが、それらしき言葉も漢字も見つかりませんでした。でも、確かに「ぜつめ」と言っていたのですよ。

 やつてみますか?と聞かれて、はい!と名乗りを上げたのは、わたしと義妹だけでした。
 手前の方に枝を差し込んで切ろうとしてもなかなか切れません。


 奥まで差し込んで、体重手をかけて押さえると
 このくらいの大きい枝でも切れます。それでも力がいるから、これは男性でないと。



 チョンチョンに切ったケクロモジ。



 これをぎゅうぎゅうと、釜に押し込みます。

 
 全体がわかりにくきですが、蒸留装置。
 張り切って詰め込んだら多すぎたようで、結局三分の一くらい出しました。ぎゅうぎゅうすぎると、蒸気が通らなくなるそうです。


 蒸気を冷やして、香り成分の強いエッセンシャルオイル(中段、雫💧を逆さにしたようなのビン)と、香りを含んだ水ーフローラウォーター(下の大きなビーカー)とに分けて受け止めます。




 これがエッセンシャルオイルを受け止めるビン。溜まっているの全部オイルではなくて、上数ミリ黄色がかっているのがオイルで、あとは水だそうです。


 抽出には時間がかかります。その間に、クロモジの葉でスカーフを染めました。
 私たちが行くまでに染液は煮出されて、スカーフもミョウバンち浸してくれていました。
 80度ほどの染液でかき混ぜながら煮たら


 
 取り出して水洗い。
 再びミョウバン液につけること20分、


 もう一度染液で煮て、ミョウバンにつけてしばらくおきます。
 その間に配られたお弁当を食べました。(食堂の山菜料理がよかったのになあ)

 午後、いよいよオイルを取り出します。参加者みんな中高年女性、つまりほとんどがおばあさん、固唾を飲んで見守る中、

 まず、オイルの入れ物の水を抜いてオイルだけを残します。




 取れたのはたったこれだけ。

左 フローラルウォーター 右 エッセンシャルオイル。ビーカーのそこに1センチほど。




 これを等分にビンに入れます。

 
 繊細な作業です。



 フローラルウォーターはスプレー瓶に



 お土産として持ち帰りました。販売もしていて、2mlビン一本3000円ですって!
 体験して納得のいく値段でした。クロモジIキロからたったImlしか取れないのですから。
 効能は色々あって、鎮静、強壮作用。抗菌抗ウィルス作用。お風呂に入れると血行がよくなるそうです。書ききれないので省略。
 作りたてより
しばらく時間がたつたほうが香りがまろやかになるそう。しばらく使わずに置いておきます。
 


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今日の一枚

2023-08-24 10:12:00 | くらし
 旅行記を中断して、
 通りがかりに見つけました。



 半円の虹
 今まで生きてきて1.2回しか見たことがありません。何かいいことありそうな。

 



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愛おしい日々

2023-08-06 14:24:45 | くらし
 ポチが死んで一月経ちました。去年あたり?いやもっと前かな? 食欲のない日がボツボツありました。何かお腹に病気を抱えていたのかも。
 ポチは今年になって急激に痩せたようです。
 去年 イノシシの足跡を探索中


 今年
 やはりイノシシの足跡を


 2枚を比べてみてわかりました。本当に具合が悪かったんだね、ごめんね、歳のせいだと呑気に思ってた。
 
 6月初め、いきなり食べなくなってヒョロヒョロしだした時、明日は絶対病院へ行こうと思ったのです。けど、大好きなササミの水煮をトッピングしたらバクバク食べ出して、ずっと食欲もありました。食事の時、まて、をすることを初めて躾けられたポチです。
 今、後悔しているのは、小さい頃から車に乗せてなかったこと。だから病院嫌いは半端なくて。初めてのドライブが避妊手術だつたこともあるでしょう。ちょっと食欲がなくなったとき、暴れるポチを車に乗せるのはそれは大変でした。車の中と待合室と、2回もお漏らしをしました。診断はただの風邪。以来少々のことでは病院に行かないことにしました。
 もう一つの後悔は、洋服を着せなかったこと。くびわ以外の一切身につけるのを拒むので、大雨の日の散歩はずぶ濡れになり、タオルで拭くことさえ嫌がったのです。寒い日も敷物の下にカイロを入れて凌ぎました。おまけに、自分の小屋以外の場所も拒否。涼しい場所に連れていっても座ろうともしません。冷え冷えグッズには近寄ろうともせず、台風で納屋に避難させた翌日の惨状ときたら・・・恐怖で暴れ回ったらしい。
 
 そんなポチでしたので、7月の土曜日、再び食べなくなったとき病院に連れて行くのをためらいました。コロナ禍以来、待合室へは入れず、車の中で待機しなければなりません。駐車場は土曜日でもいつもいっぱいで、ポチを怖い思いをしながら車中に長時間閉じ込めておくにはしのびませんでした。日曜日
 知らせを聞いてヨウコの家族がお見舞いに来てくれました。そしてケイタとヨウコが絵を描きました。
 ケイタは、ポチが遊園地で遊んでいるところ、
 ヨウコは
 お花ばたけに座るポチ。
 


 虹の橋まで?!
 ヨウコはもう死ぬと思ったのかしら。でも、ポチつてこんな白い顔だった?
 たぶんね。トラオ母のお友達が寂しがっているわたしのために作ってくれた刺繍のポチもこんな顔。
 
 
 
 元になった写真も白い顔でした。


 よくにているでしよう?革のケースを作って、バックアクセサリーにするつもりです。
 
 しかし、わたしは、ポチは黒顔と思い込んでいたんです。
 うちに来た頃のポチ。黒顔に白いソックス。
 


 いつのまにか白髪になっていたということ?
 
 月曜日、ポチは手ですくった水さえも受け付けず、車の下に潜り込んで息を引き取りました。苦しむふうでもなく呼吸が静かに静かになっていっただけでした。
 なくなる5日ほど前久々に弟が来てくれて、ポチと遊んでくれました。よかった、ポチは弟と遊ぶのが大好きだったのです。
  
 ポチが来て12年、もう最後の犬かもしれないから精一杯大切に飼おうと思っていたのに、探してみるとポチの写真はろくにありません。ブログでさえ、1ヶ月、2ヶ月と休んだり、週一程度の更新だったり・・・
 忙しい12年間でした。
 
  初孫のトラオは0歳。夫の両親は既に亡くなっていましたが、わたしの両親も弱ってきて、旅行どころではなくなりました。
 それでも花の季節にはよく出かけましたが、
 
 両親一度に面倒を見るのは難しくなっていました。
 
 トラオだけがひいじいちゃん、ばあちゃんとの記憶を持っています。葬儀の時、大泣きしたのもトラオだけでした。

 
 そして母の死、父の死。孫が次々と生まれて、わたしはお守りと疲れとから腰を痛め、ポチに引っ張られて背骨を骨折しました。
 
 ウマオ



 ヨウコ 。昔は雪も降ったよね。

 
 気候の変動も感じる一枚です。
 
 自分より大きくなポチを平気で撫でたりしがみついたりしたのはケイタだけです。
 


 他の子供達は、大人たちが近寄らせませんでした。その頃のポチは元気が余って何でもかじるし、力は強いし。
 
 孫たちはみんな親の入院とか、兄弟の入院とかを経験して寂しい思いをしたことがあります。まだ赤ちゃんだったケイタはお母さんを恋しがってなかなか寝ないので困りました。
 そんなこんなでぽちのことはいつも後回し。
 家の新築やらリフォームやらで出入りする職人さんたちが、家族の代わりにポチをかわいがってくれました。
 
 孫に手がかからないようになってから、ポチと向き合う時間が増えたのです。
 ポチと歩く畑道は今まで気づかなかった植物や虫がたくさん。カラスウリの神秘的な花をじっくりと観察したのも、ガガイモの素敵な実を見つけたもの散歩道でした。一緒に過ごす時間が増えると、ポチは思った以上に優しく賢かったです。
 振り返ってみれば、大変だった思いは消えて、懐かしい、愛おしい日々の記憶だけが残っています。
 もう二度と帰ってこない日々。そしてポチ。
 
 亡くなったポチは、ペット斎場で火葬してもらいました。スタッフのお兄さんはポチの骨が思ったより細く、その割にしっかりしていることをほめてくれました。大事にしすぎて骨が残らないほどぼろぼろの体の犬もいるんだとか。今風の飼い方ではなかったことを肯定してくれているようで、心が軽くなりました。
 土に返したいというわたしたちの願いを聞いて、お兄さんは骨壺の中に白布を敷き、白布ごと骨を取り出せるようにしてくれました。それから半月ばかり、わたしは土に埋める気にもなれなかったのですが、ようやくウマオに穴を掘ってもらい、ハナミズキの木と一緒に埋めました。
 
 
では、
ケイタの遠慮のないいじりに耐えるポチをみてやってください。
 


 わたしの写真にはこんな不機嫌なポチしか写っていません。






しっぽぶんぶん 振る子だったね 梅雨の星   
 空子
 
 ラインでお悔やみの句が届きました。
 
 
 
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蓮根掘り

2023-05-22 09:26:00 | くらし
4月の話題ですが
孫たちを連れてレンコン掘りに行きました。弟の蓮根畑です。
蓮根畑と言っても、よくテレビで見るように腰まで水があって泥に埋まってしまうような沼田ではありません。すでに水はなく、表面の土はパワーショベルで取り除いてありました。あとはレンコンを痛めないようにくわと手でじっくりと掘っていきます。

 水を抜いただけの畑にはジャンボタニシの殻がいっぱい。


すでに新しい芽が出かけていました。


これから出ようとする芽
これを見つけて、蓮根に沿って泥を掘っていきます。


が、節の細くなったら部分から脇芽も出ていることがありますから、掘り進める方向を見極めることが必要です。

 芽の部分が折れました。
 おや?穴のようなものがー


きれいに切ってみました。



 すでに蓮根。おもしろいねー
 実はわたし、今まで蓮根を掘ったことがなかったのです。弟の説明を聞いて、こりゃなかなか難しいわ、子供に掘れるかしら、と心配になりました。
 しかも土が固く、結構力仕事でした。ウマオは思いの外頑張りました。毎年さつまいも堀りやらジャガイモ掘りをやってますから。うちの地域では、子どもたちに体験させてくれる機会がいっぱい。ありがたいことです。

 なが〜く連なった蓮根。途中で折らずに上手に掘れました。


 もっとも、長く掘る必要はないですが。一節一節ずつ採れればいいのですから。
 写真はあまりありません。手が泥だらけなもんで、撮れません。それよりも何よりも掘るのに夢中で写真どころではななかったのです。

1時間ほどでこれだけ。




 わたしとウマオは昼から予定があったので先に帰りました。残念。もっともやりたかった。ヨウコとケイタはしまいには泥団子作りに夢中だったそうです。
 
 けれど、あまりたくさん掘っても困るのですよ。蓮根は痛みやすくてー

 いろいろ料理しましたが写真なし。薄くスライスして、薄く片栗粉をまぶして揚げた蓮根チップスが美味しかったです。これは細いレンコンでもOK。それとこれも薄くスライスしたのを干してみたのですが、娘にあげてしまいました。どうだったな?


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