我が家の富有柿がようやく赤くなりだしました。
子どもの頃、柿の初物は運動会に食べると決まっていました。 まだちょっと渋みの残る柿を、母は必ずお弁当に入れてくれました。 そのせいか、わたしは運動会の頃になると柿が熟れると思いこんでいたのですが、 富有の熟するのはお祭り過ぎてからだそうです。 今は9月に運動会をしますが、昔の運動会は、お祭り頃だったのでしょう。
ところで、もうだいぶ前になりますが、お隣の柿畑の持ち主Mさんから、「大秋」(たいしゅうと読みます)という柿をいただきました。 ニュースで「大秋の取り入れが始まりました。」なんて報じられるくらいですから、ここ2,3年で売り出された新しい品種だと思います。 去年、産直市場では試食品をおいたりして売り出しに懸命のようでした。
見てのとおり、大きな柿です。
左が「大秋」 右は「富有」
色がまだ青いように見えますが、これでもう十分おいしいのです。
二つに割ってみるとこんな感じです。
見た目よりも中は赤く、種がありません。全く種がないのかどうかはわかりませんが、少ないことは確かです。 そのお味は?
一口食べたぶじこが叫びました。
おいし~い! 柿じゃない!
その歯触りは梨のようで、富有よりもみずみずしく、しゃきしゃきとした噛み心地です。 そして富有よりもはるかに甘みがありました。
ところで、お隣の柿畑は、てっきり「大秋」が実ってるんだとばかり思っていました。 その大切な「大秋」の木を、昨日、あろうことか5,6本ばっさりと切ってしまったのです。 新しい枝を出して、また違う品種を接ぎ木するんだろうかと思ってたら、今日はなんと根こそぎ引き倒してしまいました。
次々と変わった試みをするMさんですから、何か考えがあるのでしょうけれど、もったいない。
そんなことを言っていたら、夫が、あれは「大秋」ではないと言います。 なんでもうちと同じ「西村」だとか。 (自分のうちの柿の名前は知らなくて、なんでよその柿は知ってるのか?)
でも、やっぱりもったいない。