あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

山の花

2022-05-31 23:51:29 | 植物
  はや6月、5月中旬からホトトギスがやかましく鳴いています。ホトトギスって昼でも夜中でも、飛びながらでも鳴くんですねえ。いつ寝るんでしょうか。そして3日ほど前にカッコウの声をききました。昔ならばきっぱりと夏の着物に替える時期に春の思い出ばかりというのも・・・・撮りためた写真を思い切って整理しましょう。
 今回は山歩きの際に見つけた花を集めてみました。
 
 今愛媛では、貴重なツガザクラが咲いているようです。が、3年連続で盗掘に会い、一部ごっそりと持ち去られているそうです。ツガザクラは愛らしい花ですが、平地では育てるのが難しいそうです。にもかかわらず取っていくのです。わたしはまだまだ山の植物には疎く、何が貴重なのかもよく分かっていません。なので、今までに、あまり人に知らせたくない場所の花も得意げにアップしていたかもしれないと反省しています。
 
 4月初めこの植物の花を確かめたくて山に行ったのですが、
 
 
 残念ながら花が咲いていませんでした。
 去年同じ場所でこれを見つけ、このときはまだつぼみでしたので確信が持てなかったのですが、ショウジョウバカマではないですかねえ?



 こちらは黒川山へ行ったとき、リフトに乗っていて下に見つけたもの。せっかくの葉が刈り取られていますが、これもショウジョウバカマではないでしょうか。

 
 実際咲いている花も見つけたのですが、写真には撮れませんでした。あっさり刈られているところを見ると、山では、わたしが思うほど珍しい花でもないのかな?
 
 この特徴的な斑文のある葉。これは多分カタクリですね。何本か咲いているのを見ました。残念ながら動いているリフトの上ですから、写真は間に合いませんでした。

 
 これは道ばたに咲いていたツクバネソウ(多分)花の咲いているのを見たのは初めてです。



 そしてー
 なんとまあ可憐な花なんでしょう。

 
 フデリンドウ? ハルリンドウ? どちらにせよ、名前だけ知っていて見たことのなかった花です。

 
 とにかく見られてうれしかったです。想像以上に小さくてかわいかったです。
 
 これは雲辺寺山頂公園のスキー場だったところにまばらに生えていたユリ。きれいに草刈りされたところにユリだけがぽつぽつと残っていましたから、あえて刈り残したのか、草刈りの後から生えてきたのか。どんな花が咲くのか見てみたいです。



 これがねぇ
 どこで写したか思い出せない・・・困ったものです。山じゃなかったかもしれません。キュウリ草かも。ただあの小さい花をスマホでここまではっきり写せたことがなかったので自慢げに載せておきます。
 
 
 これも小さな花です。ヤマハコべ? さすがのiPhone12でしょう? これに代えてからもう1年がたつのに、マクロ撮影ができることを知ったのは最近なんです。それも偶然に。
 
 
 
 
 小さいと言えば、4月30日に黒川山に登ったとき、まだ桜が咲いていたのです。とっくに咲き終わったソメイヨシノ等に比べると花が小さくて、わたしは単純に山桜かあ、ずいぶん遅くまで咲いているなあと、とりあえず1枚だけ写真を撮っておいたのですが、先日の草木染め体験の際、石鎚にだけに生えている「石鎚桜」というのがあって、花は遅く小さいそうなのです。もしかしてこれって「石鎚桜」だった? もちろん確信はありません。普通の山桜かもしれません。間違っていたらごめんなさい。
 
 
 
 白いウツギが今花盛りですが、赤いウツギも咲いていました。
 あ、白いウツギとこれとは多分違う仲間なんですよね。
 
 
 興味深かったのはこの、実。ずいぶん大きい実です。
 
 
 おまけ
花ではありません。多分きのこです。風船ガムをふくらませているような姿がおもしろかったので。
 
 
 崩れかけや斜面に生えていました。
 
 
 以前四国カルストで見たクチベニタケかしら。ただ、口紅のように赤いところがないので何とも言えません。生えている環境は同じような場所でした。
 
 とにかく平地で見られない花に出会えるのは山歩きの魅力。娘などは、山頂に登るのが楽しいそうでさっさと登っていきますが、ぶらぶら歩きのわたしはついつい寄り道をしては山頂へ到達しないで下りることもしばしばです。
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紐のような花

2022-05-29 23:24:12 | 植物
 草木染めの合間にその辺を歩いてお話を聞けるのも楽しみの一つです。5月のこの日は河原に沿った道沿いを歩きました。
 説明を聞くために止まった、その足元に
 
 
 一瞬ドキットしますね。苦手な人なら悲鳴を上げていたかも。
 


 これは、サワグルミの花だそうです。あれ? オニグルミかも? あああ~、少し時間がたっただけで忘れてしまうなんて・・・ 来月行ったときにもう一度聞いてみます。
追記 わかりました。オニグルミでした。
どちらにせよ、クルミの花がこんな花だったとは。 早くも小さな実がついていました。
 


 これも奇数羽状複葉。ハゼやヌルデとよく似た葉です。ハゼなどは触れるとかぶれますから、正体のわからない葉は触らない方がいいですよ、と、先生。
 
 どうも、葉と実と花との姿がわたしの想像していたものと全く違うんですけど。
 
 ね?


  
 そばに栗の木もあって、こちらは栗の実をぽいと捨てておいたら芽が出て大きくなったのだとか。栗は落ちたらすぐに拾わなければ虫が食ってしまうし、自然の中では食べられる実はなかなか手に入りにくそうです。もっと大きくなったら今度は猿との競争でしょう、ということでした。
 
 栗の花(写真に撮ってなかったので、家の近所のを写しました)
 
 
 で、この長い紐の根元に雌花があって、それから先のは全部雄花だそうです。どれどれ

 
 う~ん、どれも同じに見えるんだけど。まだいがぐりができてないのかも。


 これかな? と思ったら小さな緑のクモで



 なんか黒いものがついているなと思ったら
 


 アリが忙しそうに歩いていました。

 この頃に紐状の花が咲くのは他にもあって、家のウバメガシの花もそうですし、シイの木などは盛大に花をつけています。


 4月、草木染め体験に行ったとき
 
 
 クリーム色のもこもこがあちこちに見られて
 
 
 ああ、こんなにもたくさんのシイの木が生えているのか、といつも思います。
 そして1ヶ月たっても
 
 
 色がクリーム色からベージュ色に変わってきましたが、相変わらずもこもこです。ずいぶん花期が長いので違う木なんじゃないかとついつい疑ってしまいますが・・・シイですよね? 
 ここで訂正 花ではなく花の後新芽が出てきたのかもしれません。
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草木染め2種

2022-05-26 00:08:45 | くらし
 たまには最近のことを書くことにしましょう。といっても、四月、五月2ヶ月分をまとめますので少し長くなりますがおつきあいください。
 
 今年度からの草木染め教室に友人と参加しています。植物から色を抽出しスカーフに染めるという作業もさることながら、山道の清々しいドライブと、作業の前にちょこっと説明される植物のお話が楽しくて、毎回 へぇ~~ ふう~ん なるほど~ の連続です。
 
 講師は「西条自然学校」の法橋先生。おかげでその存在は新聞などでもよく目にするのにイマイチ活動内容をよく知らなかった自然学校の大切な仕事も分かってきました。そのことについてはいずれ詳しく書くことにして・・・
 
 四月の染めの材料は「カラスノエンドウなど」。というのもカラスノエンドウは寄りかかり植物といって、他の植物に巻き付いて伸びていくので、カラスノエンドウだけを刈り取ることが難しいのだそうです。(そのとおり、2日前に刈ったのでよくわかります)
 
 そのカラスノエンドウですが、正式にはヤハズエンドウ 名前の由来は、葉の先がくぼんでおり、矢の、弓の弦を当てる部分(矢筈)に似ているからだそうです。
 
 
 カラスノエンドウの下にちょこっと見えている白い花がスズメのエンドウ。ずいぶん小さいですが、その違いは大きさだけではありませんでした。
 
 
 カラスノエンドウは、鞘が茎から直接出て、種が多い。スズメのエンドウは茎から柄が伸びてその先に鞘を2個つけます。中の種は4個。もう一つカスマエグサというのがあって、かすまとは、カラスとスズメの間という意味だそうです。けっこう安易なネーミング。
 
 ここで衝撃的なことを言われました。カラスノエンドウとは、「烏の、豌豆」ではなく「烏野豌豆」だと言うことです。
 
 ええ~! この歳になるまでずっと間違えてたのか。もう、死ぬまで忘れません。

 染液に浸している時間を利用して、周辺の自然観察に出かけます。そこでカスマグサを見つけました。葉の形も実の付き方もスズメのエンドウに似ていますが、大きさはカラスノエンドウに近い。
 テントウムシの幼虫がくっついていました。カラスノエンドウって、アブラムシが重なり合ってくっつくんですよね。うまくいけば幼虫からさなぎ、成虫まで全部一カ所で見られます。

 
 
 どんな風に染まったかは後にして
 
 五月の材料は野バラでした。正式にはノイバラですね。この日は図鑑に記述されていることの説明でした。そして言われたのは、
「図鑑は見るものではなく、読むものだ」
 

 図鑑に書かれていることの意味を分かりやすく説明してくれました。
 ノイバラの葉は奇数羽状複葉。驚いたことにこのタイプの葉は、葉柄の根元から全部蛾一枚の葉で、秋になると羽状のまま落ちるんだそうです。葉の鋸歯(のこぎり状のぎざぎざ)の切れ込みが深くなったものと考えてくださいーだそうです。
 さらに今回も衝撃的な事実
 
 ノイバラは切れば切るほど元気になる
 
 どおりで・・・・先日草刈りをしてノイバラがとてもきれいに咲いていたのにびっくりしたのです。去年はノイバラなんてあったっけ? あるにはあったけど花は咲いてなかった・・・去年初めて草刈りをした場所で、ノイバラはそれに元気づけられたらしいです。何も手を加えないとだんだん元気がなくなってくるんだとか。
 
 わたしは帰って、去年草刈りをした別の場所のノイバラを見に行きました。
 
 ひゃあ!去年の倍くらい背が伸びていました。
 
 
 ノイバラの学名は Rosa  multihurora 花の多いバラ属
 
 
 本当にそうですね。我が家にノイバラに似たピンクのバラがありますが、花は少ないです。
 
 さて、同じように緑の葉っぱで染めても、植物によっても、布によっても、媒染液(染料を浸透させる金属)によってもできばえが違います。そこが草木染めのおもしろいところ
 
 植物を煮出して作った染液
 カラスノエンドウ わずかに黄色がかっています。

 
 ノイバラ
 
 
 布を浸したところ
 
 カラスノエンドウに、コットン70%のダブルスカーフ
 シルクのほうが染まりやすい。
 
 
 ノイバラ シルク100% 横縞
 
 
 
 染液から取りだし洗って、媒染液に浸します。
 カラスノエンドウ
 
 ノイバラ
 
 
 こんなにも違いがあります。染液ー媒染液を3回ほど繰り返して,最後に水洗いして干します。
 
 カラスノエンドウ
 
 
わたしのは右から三番目。コットンの混じったのを染めたのはわたしだけでした。乾くと濁りのないきれいな黄色になりました。
 
ノイバラ
 

 ベージュがかった黄色というか、黄色がかったベージュというか。横縞の布を選んだ人が3人もいてまるで虎柄を干しているようでおもしろかったです。
 
 五月は友人と予定が合わず、わたしが一足先に体験しました。そして、六月の予約をして帰りました。
 次の日、友人からラインが来ました。「六月、予約しました。そして七月はこの日にご一緒しませんか?」
 
 わたしの上手を行ったか! 2ヶ月先まで。
 
 はい、行きますとも。その日は他の予定を入れず空けておきます。


 




 
 


 


 
 
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4月の記録から すみれ

2022-05-23 08:16:31 | 植物

 スミレの種類が多いことは聞いていましたが、身近にもこんなにいろいろなスミレがみられるとは。

 数が多いので小さい写真にしました。

 

 野に咲くスミレ

 といえばこれかな。 

 
 
 子どもの頃から好きだった花。結婚してから住むようになったこちらではあまり見かけなくて、見つけると必ず写真を撮ったものです。
 
 シロバナタンポポと一緒に

 
 このスミレは、草丈の低い日当たりのよい場所が好きなのかもしれません。
 
 こちらはアスファルトの隙間から生えていたもの
 
 
 濃い紫のスミレと同じような長い葉です。同じ仲間かも。
 
 四月始め登った世田山にはスミレがたくさん咲いていました。
 
 ほとんどが道ばたで見つけたものですが

 
 これは奥の院のうっそうとした木々の下に群れていたもの。
 葉っぱがずいぶん丸いです。

 
 残念ながらここだけはまだ咲いていませんでしたつぼみを見ると白い花かなと思うのですが。花が咲いたところを見たかった。けれどその頃にはつつじの咲く永納山に行っていました。
 
 
 
 
 これも奥の院付近の、平らな場所に群れていました。ここは比較的日当たりがよさそうでした。

 
 
 群れで見ると、この一枚だけ白い、しずく型の花びらが点々と散らばってとてもかわいいかったです。初めて見るスミレでした。
 
 スミレの花って下を向いた1枚の花びらに違いがあるんですね。
こちらは濃い紫の縞が入っています。中心部の蘂(かな?)がオレンジがかった黄色
全体はピンクっぽい
 
 
 同じようなんだけど花色白っぽい

 
 花は同じなんだけど葉っぱが
 シクラメンのような模様入り
 これは4月13日塩が森で見つけました。以下、しずくのついた写真は塩が森で見つけたものです。

 
 こちらは淡い赤紫と言っていいかな? 



 淡い青紫



 
 これは? 葉が違う。 ゲンノショウコみたいなのと一緒に生えているので分かりづらいですが、下の方、ハート型の葉。花びらもやや幅広。ちょっとピンクがかった

 植物を見分けるのに葉っぱは大事、と知ってからは、葉っぱもきちんと写そうとはがんばっているのですが、スミレって花も葉も撮すのが難しい。足元の小さな小さな花がうつむいて咲いているんですもの。
 
 これはくずれた斜面の(それでも下の方)にあったので全身が写せましたけど。
 
 
 この丸い葉が奥の院で見た群れと似ているけど、どうなのかな?
 
 そして、背の低いのだけではなかった
 


 一つだけ真っ直ぐに立ち上がったスミレがありました。花はまだ咲いていませんでした。
 
 ところでー
 こんなにたくさんの種類(同じものも載せているかもしれません)全部名前があるんですよね。名前を知っていて判別できる方ってすごい。わたしはタチツボスミレの名前しか知りません。姿も知っていたつもりでいたけど、今ではどれがどれやら・・・・
 
 ああ~~ もうどうでもいいや。
 わたしには、スミレは全部スミレだ。
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四月の記録から 青い蝶

2022-05-20 11:09:00 | いろいろ
 四月の写真記録2です。 前回のツツジはオンツツジですが、今度はミツバツツジのトンネル。
 
 桜が終わった頃の永納山
 
 
 ミツバツツジがきれいだというので行ってみました。   





 
 盛りをほんの少し過ぎた感じではありましたが、きれいでした。
 正月に登って以来3ヶ月ぶりの永納山。季節が違うせいでもありますが、ずいぶん様相が変わっていました。どんどん木が切られ、工事中だったところに見晴台が完成し、多分今度は近くに駐車場ができるのではないかと思える場所が広がっていました。
 
 今後、史跡として整備され、老若男女誰でもがハイキングを楽しめる場所として整備しているのだろうと思いますが・・・ 今でもさほど苦労をせずに登ってこられる山(丘)が、これ以上人の手が加わるのは、元気に歩けるものとしては複雑な気持ちです。
 
 ツツジのトンネルだけは多分残してくれるのでしょうが。いや、そのまわりの植物も含めて絶対残して欲しいです。こんな蝶に出会えるのも、まだまだ自然が残っているからこそ、なのですから。


 
 最初に見たのはひらひらと飛んでいるとき。黒っぽい羽根に青く輝く一筋のライン。 アオスジアゲハのような、でももう少し小さくて、羽根の輪郭がごつごつしている・・・・なんてきれいな蝶なんだろう、と、写真を撮るのも忘れて見ていました。わりと長い間わたしたちのまわりを飛んでいましたので、やっと写真を撮ることを思い出しました。そうなると、なかなかじっとしてくれないんですね。とまると枯れた下草に紛れるようなじみな蝶。何の蝶だろう、ルリシジミ? いやそんなに小さくはないし、イチモンジチョウのようなラインが気になる・・・そのとき不意にルリタテハという名前が浮かびました。本物は見たことないけど、名前だけはおぼえています。
 娘がすぐに検索して、「ルリタテハ、まちがいない。」と言いました。
 ああ、本物はこんなにきれいだったのねえ。
 
 山で見た蝶の関連でもう一つ。これも青い蝶です。
 
 春の県展に出品した革ろうけつ染めの作品です。
「山を越えてーアサギマダラの旅
 




 これ、鏡なのです。写真を撮ろうとするとどうしても自分が写ってしまうので、カレンダーの女性に入ってもらいました。(小磯良平 「西洋婦人B」大型のカレンダーはバッグの型紙を作るとき便利なので古いカレンダーも残しています。)
 
 一昨年、石鎚登山の時ヒヨドリバナに群れていたアサギマダラ。これも名前だけ知っていて実物を見たことがなかったので感動しました。しばらくは登山よりも蝶を追っかけていたのです。小さな体で山を越え、海を渡って旅をする蝶に、今の困難を乗り越えなければならない人々の姿を重ねました。
 
 
 
 
 実際にはこんなにたくさんのヒヨドリバナは咲いておらず、(まるでフジバカマの花畑みたい)と一人自分につっこんでいましたが。
 
 もう一つうれしかったのは、この花の名前がようやく分かったことです。石鎚への山道でたった一カ所咲いていて、どうしても名前が分かりませんでした。なんか花の特徴がつかみにくいなあ・・・似た植物も思いつかないし、検索の手がかりがありませんでした。



 この作品に取りかかりだして間もなく、白猪の滝行きでいろいろ教えてもらったKちゃんに会ったので聞いてみたら・・・・
 
 なんと!
 花ではなかった!
 
 クロヅルという植物の実なんですって。
 単に全体の色合いのバランスからデザインに採用した植物なので、大慌てで形や色を修正して、なんとかそれらしくなりました。この色のグラデーショすてきでしょう? 色だけはかなりうまく再現できたと、自画自賛。
ただ、この鏡の作成にあたっては、ちょっとした実験的な試みをしてみたのですが、それは失敗。本当は革の裏にも違う絵を描いて、山道の奥行きを出したかったんですけど。それに山も、鏡をのぞいたときにだけ見えるようにしたかったけど、鏡部分を切りすぎて、山がなくなってしまいました。仕方なく外側に山をかきましたが・・・・
山が大きすぎた。 空へ向かって飛んで行く蝶の躍動感が好きだったのですが、山をかくと蝶の勢いが消えてしまいました。 う~~ん、むずかしいねえ。
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4月の記録から 楽しい出会いーツツジのトンネルの向こうに

2022-05-15 00:24:29 | 生き物
 すでに5月もなかば、今更ではありますが、しばらくの間、4月の心に残った出来事をいくつか記事に残しておきたいと思います。お断りしておきますが、時間軸はばらばらです。
 
 4月16日
 つつじが丘と呼ばれる高知八幡神社のつつじを見に行きました。
 神社の裏側が一番見ごたえがあるのですが、まだ満開ではありませんでした。けどこのツツジのトンネルはいつ来てもすごいなあと思います。
 
 
 この日私は鳥居のそばの広場に車を置いてぐるっと歩いて山の上まで来ました。そして再びトンネルをくぐって山を下り、
 
 
 
 ため池の横の道を歩いていきました。

 
 すると花の中になにか動くものが
 


 なんと、目の前に小鳥がいたのです。

 
 至近距離ですよ。あまり遠くへ行かないところを見ると、巣立ちしたばかりのひなだったのかもしれません。この眠たげな目がかわいい~~ その場ですぐ検索して、たぶんエナガだろうと・・・・うれしくて長い間カメラで追いかけましたがやがて木立の中に隠れてしまいました。
 
 そして視線をため池の中に移したら

 
 こちらでは「ずがに」というのですが、モズクガニが、ゆらゆらと何匹も歩いていました。いやあ、こんな姿初めて見ました。水の中でもやっぱり横歩きでした。モズクガニの狙いはたぶんこれです。
 


 大きなウシガエルのおたまじゃくし。だけどなかなか捕まらないのです。のんびりした追いかけっこを眺めていたら時間がたつのを忘れそうでした。
 歩いてきたからこその楽しい出会い。よかった。一緒に来なかったトラオが、「行けばよかった。」と悔しがっていました。
 
 歩いてきたからこそと言えば、神社を挟んで反対側のため池の土手で



 
 なんとなくいつも見ている西洋タンポポと違うなあと思ったのです。
 全体が華奢な感じ。舌状花の数も少ないような・・・・

 
 裏側を見てみました。たくさんの舌状花を包む総苞片が反り返っていません。これって日本タンポポ?
   
 
 こちらはどこにでも見かける西洋タンポポ
 総苞片が反り返っています。花全体も豪華。
 


 
 私は、このあたりにあるタンポポのうち在来種は白花タンポポだけだと思っていました。実際、今まで見た黄色いたんぽぽはどれも西洋種でした。ただ黄色いタンポポの中にカンサイタンポポというのがあって、それがここに咲いているという可能性はあるわけです。
 だとしたらすごい発見じゃない?(わたし的には)
 正確にはDNAを調べてみないと分からないんですって(西洋タンポポとの交雑種もあるらしい)また、種の大きさとか数とかも違うらしいです。
 そこで後日、綿毛になったところを見てみようと行ってみたらー
 
 土手の草はきれいに刈り取られて、タンポポは切れ端さえ見つかりませんでした。
 
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ゴールデンウィークはSNS映えスポットへ 2

2022-05-13 00:04:30 | お出かけ
 雲辺寺から次に向かった先は
 
 
 今度は海です。
 
 ここはフラワーパーク浦島。浦島太郎の伝説の残るところらしいです。
 
 一面のマーガレット畑はテレビでも紹介されていましたね。香川県にこんなところがあるなんてー 今年になって初めて知りました。行ってみたいなあと思っていたところにトラオパパに誘われたものですから二つ返事でOKしたのです。彼が以前来たときはとても道がこんでいたそうですが、今年は駐車場が予約制でした。それも、1時間ごとに停める場所が違っていて、出入りの混雑も全くなし。とてもいいシステムだと思いました。
 
 白とピンクのマーガレットがじゅうたんのように咲いています。

 
 キンセンカも

 
 海辺にはオートキャンプ場
 
 真っ白もいいけど
 
 
 
 赤が混じるのもいいですね。ウマオはこの赤いポピーが気に入って摘んで帰ろうとしたのですけど(一握り摘ませてもらえます)すぐ花びらが散ってしまうのが残念。家に帰り着いたとき、花びらは1枚もありませんでした。
 
 
 愛らしいピンク。ちょうどきれいな時に来ました。

 
 
 実際には写真で見るほど広くはないのですが、写しようによっては広大な土地一面に花が咲いているように見えます。で、映え写真を撮ろうとしてみんな押し寄せるのです。けどわたしは写真より、実物の花。そして子どもたちは花よりだんご。
 
 
 海岸に行ってみました。
 穏やかな瀬戸内の海。島々の影も美しい。



 花を摘んで一通り見て回りましたが、1時間もたっていませんでした。
 
 帰り道、駐車場で車の誘導をしていたおじさんに教えてもらった「たこばん」なるものを買いました。
 
 
 ハンバーグくらいのたこ焼きの生地のなかは刻んだキャベツやタコ、その上に目玉焼きがのっていました。なかなか食べ応えがあって、ソースもおいしかったのですが、具の入ってない生地だけの部分が大きくてそこが物足りなかったかな? 
 
 このたこばんは父母が浜(ちちぶがはま)で食べました。最初その予定はなかったのですが、まだ日は高かったし、うまい具合に駐車場も空いていたし、最近「日本のウユニ塩湖」として人気急上昇してきたところですから、まあ、話の種に。 すみません、絶景写真はご自分で検索なさってください。
 現実を見るとがっかりしますかね。 豆粒のように見えるのは全部人です。駐車場はバスなどをのぞいて400台停められるそうですから、千人以上の人がいるのでしょうが、その割には少なく見えました。
 
 
 こんなに人がいても、ウユニ塩湖のような写真が撮れるのでしょうか。トラオパパは息子たちをモデルに撮りたかったようですが、そうそう簡単に言うことを聞いてくれるはずはなく・・・・
 
 よその人の舞台裏を撮る方がおもしろいんじゃない?
 
 顔が分からないように加工してあります。
 




 かさなどもちゃんと用意されていて、お願いすれば写真を撮ってもらえるようなのです。待つ人の長蛇の列ができていました。
 ポーズも指示されていて、皆さん、飛び上がったり足上げたり、ひょろついたりワンテンポずれたりー
 
 この日は絶好の撮影日和だったのではないでしょうか。
 
 無風で、潮だまりは鏡のよう。この潮だまりができるというのがミソで、相当の遠浅じゃないと潮だまりはできないと思いますね。そしてきれいな砂と水とは、ボランティアの皆さんが掃除をしてくれているからなんだそうです。



 干潮は20時。日没は19時前。潮だまりが鏡のように輝いてきました。 もう少し遅くまでいたら、夕日のきれいな写真が撮れたことでしょう。
 
 
 が、わたしたちはこれから1時間以上かけて帰らなければなりません。明日は学校だし。このあたりには紫雲出山という花の名所があり、天空の鳥居と呼ばれる髙屋神社があり、絶景スポットが集中しています。ゆっくりできないのが残念でした。
 
 
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ゴールデンウィークはSNS映えスポットへ 1

2022-05-10 23:18:59 | お出かけ
 うわーん、書きかけた記事が消えてしまいました。ただでさえ時期遅れの記事を書こうとしているのに、ますます遅くなっちゃう。
 
 ゴールデンウィークはどこにも出かけない、混むからー
 もう何年もお出かけしたことがありませんでした。唯一出かけたのは、岩国の米軍基地に航空ショーを見に行ったことくらいですかね。しかし、去年横峰さんに行ったのを皮切りに、今年は黒川山へ、そして香川県へと、出かけるようになってきました。
 石鎚ロープウエイの駐車場は8割方が県外ナンバーだし、四国カルストは、れいの姫鶴平への道が渋滞で大変だったと言うし、地元民は人気の場所へは出かけません。その代わり香川県のSNS映えすると人気の場所へ。なんのことはない、近隣の県民たちが行き先をシャッフルしているようなものです。混雑を心配しましたが・・・ 
 
 昼食はちょっとはやめにうどんを。香川県に行ったらうどんでしょう。
「有名どころは長蛇の列ができてるんじゃないですかねぇ。」トラオパパ
「大丈夫、有名どころでなくても香川のうどんはどこのもおいしい。そこそこの列ができている店に行こう」とわたし。
 11時30分、早くも人は並んでいましたが、回転の速いうどんのこと、さほど待たずに食べることができました。
 
 続いて向かったのは
 
 
  四国88カ所霊場の中で一番高い場所にある、66番札所雲辺寺。ふもとから登る遍路道もありますが、ロープウエイで7分で上れます。
  ロープウエイを降りて少し歩くと分かれ道になります。
 
 
 不信心者のわたしたちは、お参りを後回しにして山頂公園を目指しました。というのも後の予定が詰んでいて、1時40分のロープウエイに乗って降りなければならなかったのです。
 
 左、雲辺寺は徳島県、山頂公園は香川県




 毘沙門天というのはあれですね。横目で見ながら通り過ぎました。



 山頂には、多分昔のリフト乗り場だった建物があって、そこを抜けると
 


 なんだか、大地が空に浮かんでいるような場所に出ました。
 まん中の白いさいころみたいなのは、雲辺寺コーヒーを販売するところ。地元のお茶や果物を使ったジュースやラテなどもありました。その向こうに、かつてスキー場のリフトだった支柱が残っています。そのすぐ右に「天空のフォトフレーム」という大きな木枠があるのですがちょっと写真ではわかりませんね。そして右端にあるのが「天空のブランコ」
頂上から斜面にせり出して作られているものですから、写真に撮ると大空でブランコを漕いでいるように写るらしいです。画面左端からブランコまで順番待ちの人が並んでいます。
 


 音符の背もたれのついたベンチだとか、かわいらしい三輪車だとか、カラフルな傘だとか、小道具もそこかしこにおいてあって、映える写真が撮れると人気なんだそうです。
 
 並んでいたら帰りのロープウエイに間に合わない!というわけで、トラオとウマオはリフト側にあるちいさなブランコに。
 


 
 いろいろなものがじゃまになって「天空」らしくないですね。
 パパが上から写していましたが、うまく「天空写真」になったかな?

 ジュースを飲みながら下りることにしました。 ふと見上げると、毘沙門天の上に人が。ああ、展望所って、あそこまで行けるんだ、というわけで上って見ることにしました。

 
 見上げると大迫力の毘沙門天様。中が螺旋階段になっていて、上にいくと360度見渡せました。が、あいにくこの日はかすんでいていい写真も撮れませんでした。
 それから大急ぎで下りてきて、雲辺寺の方へ。

 若葉が本当にきれい。
 向こうに見える羅漢様が一人一人表情が違っておもしろかったのですが、ゆっくり見る間もなく息せき切ってロープウエイ乗り場に駆け込みました。




 係の人がわたしたち一行が着くのを待っていてくれました。申し訳ない。
                                      ー続くー

 
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再開

2022-05-07 23:48:46 | 山登り・里山歩き
 ようやくブログ再開です。記事を書きかけでほったらかしにすること1ヶ月以上。書きかけの記事にはトサミズキの画像が残っていました。









 この、一年で1番美しい季節にお休みなんてねえ・・・アップしようと思って撮りためた写真がおそらく1000枚ちかくあるのではないでしょうか。
 
 ちょうど春の県展の搬入日が迫っていて、相当焦っていたのです。肩こりからくるのどの腫れと痛みと、鼻の奥のできものと、耳の、びりっびりっと何かで突き刺されるような痛みと、おなじく後頭部の痛みとーここまでひどい状況になるのは久しぶりでした。が、制作をやめるわけにはいかず、かなり無理をしてしまいました。
 悪いことはいくつも重なって、ウインドウズ11にアップデートしてついでにセキュリティを強化したところ、パソコンが動かなくなってしまいました。いえ、動きはするのですけど、何かをクリックしておいて他で一仕事してまたパソコンに向かうというくらい遅くて・・・そして運の悪いことに、ついに画像の容量がいっぱいになってしまいました。
 さて、容量が満タンなのは前からわかっていて、ここ数ヶ月、無駄にアップロードしていた写真をいちいち調べて削除して・・・と手間暇かかることをしていたのですが、それも限界。有料ブログに切り替えるか、新しく柿畑を立ち上げるかになってしまいました。
 おまけにいい季節で遊ぶのも忙しいし、草との戦いも忙しい。昼間くたくたになると、夜は寝るだけです。ひとたびパソコンから遠ざかると、それもなかなか気楽でね。やっと思い腰を上げました。
 それからがまたややこしくて、いえ、わたしがとろくさいだけなんですけど、結論から言えばどちらも実現しておりません。相変わらず、無駄な写真を削除して、書いています。もうだいぶマンネリ化してきた柿畑日記、やめてもいいかなあ、なんて思ったことも。
 
 でもやっぱりね、ブログを書くというのは、わたしにとって大切な作業であることを再認識したのです。読んでくださる方がいて、その方たちにどうしたらわかりやすく伝えられるだろうかと考えて、独りよがりではない文章を書くというのは相当な脳トレです。書くために証拠写真を撮りためて、小さな変化や発見にも心躍らせて、喜び探しの日々を過ごせるのもブログのおかげだとつくづく思うのです。
 
 さて、何から書きましょうかねえ。
 
 まずはこの日から
 
 


 4月30日、ハロ現象が見られましたね。この日わたしとトラオたちとは石鎚ロープウエイに乗りました。そこからさらにリフトに乗ってピクニック広場へ。リフトを降りたりたところで子どもたちが空を見上げて騒いでいるのを見て、わたしは思わず抱えていたリュックを放り捨ててスマホを構えましたよ。
 なんていい日に山に来たんでしょう。飛行機が太陽に突っ込んでいくように飛んでいました。
 
 乗り場に行くまでの道々も、新緑の山、また山。初夏の石鎚山のふもとは緑のスケールがちがいました。下界では早くも濃い緑一色になろうとしていたのですが、ここではまだこんなにいろいろなみどり・・・ついつい運転はのろのろに。
 




 
 
 猛スピードで走る県外車が三台も追い抜いていきました。この新緑は今日しか見られないのにもったいない。道をゆずりながらわたしは思いました。
 それも仕方のないことではあったのです。ロープウエイの運行時刻は限られているし、一便遅れれば登山にも影響が出るでしょうし。
 駐車場はびっくりするくらい車が多かったです。わたし無作為に20台車を数えたのですが、そのうちの18台が県外車でした。
 
 わたしたちは石鎚登山をしに来たのではありません。石鎚神社の成就社近くにある黒川山のアケボノツツジがきれいだと聞いてハイキングに来たのです。リフトをおりてほんの数分歩いたところまでリフトの係員の人が案内してくれました。



 真っ白な雲海と、濃いピンクのミツバツツジ、そして石鎚山。
 わたしたち、なんて運がいいんでしょう。
 ただ、肝心のアケボノツツジは、2,3日前の強風で散ってしまったそうです。でも、少しは残っていました。
 


 アップダウンのある道をたどり着いた先に見える風景です。 ここから少し上ると黒川山の山頂らしいのですが、わたしと孫たちは頂上へ行かずに降りることにしました。というのも久しぶりの山だったせいか、それとも空気がうすかったせいか、さほどきつい山でもないのに息が上がってしんどかったからです。
 
 帰りはリフトに乗らず、歩いて成就社経由でロープウエイ乗り場まで下りる計画でした。
 


 この階段を上ればすぐ成就社なんですが、この日のわたしはあまり階段を上りたくなかったので、ぐるっと遊歩道を回って行きました。途中、わたしを追い抜いていった娘から電話が。遅いので心配したらしいです。大丈夫、神社からホラ貝も太鼓も聞こえてきたから、すぐ着くよ。どうもこの日は何かのお祀りがあったようでした。
 


 石鎚神社は、ふもとと、この成就にある成就社と、土小屋遙拝殿と、山頂社と、お参りするところがいくつにも分かれています。成就は地名です。石鎚登山ルートのうち成就社ルートの起点でもあります。
 ここで持って来たおにぎりを食べ、ロープウエイまでのんびりと歩きました。
 
 
 下に見えるのは西条の町並みでしょうか。いい汗をかいて楽しい一日でした。
 
コメント (2)
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