あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

枯れ野の彩り

2012-12-31 00:09:56 | 植物
 車を運転しながらちらっと見たときは、葉が枯れてしまったミカンかと思いました。でも、みかんとはちがう。実が宙ぶらりんになっているわ~



 車を停めてよくよく見たら、葉も枯れてか細い蔓にぶらさがっているカラスウリだったのです。



 それにしてもよく実をつけていること。
 これは黄カラスウリで、赤いカラスウリよりはうんと大きいです。ちょうどミカンくらいの大きさです。 

 そういえばうちにも



 一瞬、ここに柿の木があったかしら、と思ってしまいました。グミの葉が落ちてしまい、今まで隠れていた実が突然現れたのです。 
 ああ、ちょっと油断してましたねえ。黄カラスウリはとても元気なので、大きくなる前に引きずり下ろさないと、木を占領されてしまうのです。
 わたしは昔からカラスウリが好きで、このブログを始めたころは、わざわざカラスウリを探してとってきてリースなどにしたものです。
 若いときはもっと好きで、この大きな黄カラスウリでさえ引き抜かないで実が成るのを楽しんでいました。というのも、回りが田んぼだらけの実家には、カラスウリがなかったからです。
 それが今では、私の心の中の希少価値もだいぶ薄れてきたようです。だって、探さなくてもあちこちに見られるんですから。

 枯れ野の中で赤いカラスウリは簡単にみつけられます。

 
 
 四,五年前まではほんの二,三個ぶらさがっているだけだったんですけどねえ。ほんのちょっとの間にすごいこと増えました。



 もうリースにしようとかそんな気にはなりません。第一、この藪の中に入っていったら、全身センダングサの実だらけになっちゃう。
 でも、赤いからすうりはやっぱり好き。



 寒々とした冬に暖かみを添えてくれる朱赤です。まだ柿のみが残っている今は鳥もつつきませんから、今しばらくは楽しめそうです。

 11月半ばに風邪を引いてからぐだぐだと過ごすうちにはや大晦日です。前の風邪が治りきらないうちにまた新しい風邪を引いてしまい、ついに病院に行きました。肺炎とか気管支炎の心配はなくてただ風邪が長引いているだけのようです。
 優しいと評判の先生が、
「こんなに風邪が長引くと言うことは、休養が足りてないんでしょうね。年末で忙しいでしょうが、冷静に考えたらしなくてもいいこともあるので、ちょっとでも安静にする時間をとってください。」とにこにこしながら言われました。

 それって、手を抜けってことよね!

 と、都合よく解釈して、ろくに掃除もしないまま新年を迎えます。この一年間つたないブログにおつきあいくださってありがとうございました。来年もこの調子でマイペースの更新になりますが、よろしくお願いいたします。 

 それでは、皆様よいお年をお迎えください。
 
  
 
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冬のはじめの花

2012-12-21 22:52:22 | 植物
 いつもの散歩道、とあるおうちの庭にこんな花が咲いているのを見つけました。


 そっとお庭に入らせていただきました。
 もう盛りを過ぎていますので、アップはこのくらいで。というのはうそ。実はどれもぼけていたので、これしかありません。う~ん、白い小さな花はむずかしい。



 この葉でおわかりだと思いますが、柊の花です。ほのかによい香りが漂っています。が、強い香りではないので、近くに寄らないとわかりません。12月になっても暖かい日には、まだはちが飛んでいます。木いっぱいに咲く柊の花は、貴重な蜜源になっているようです。
 もう20年近くこの道を通っているのに、柊の花が咲いているのを初めて見た! 今まで何を見てたんでしょうね。

 もう一つ、これも見ているようで見てなかった花。冬の花とは言えないかもしれませんが、12月半ばまで咲いていましたので。



 あるおうちの桜の木は、毎年秋になると花が咲いているのですが、わたしはてっきり帰り花だと思っていました。 ここの家の桜は帰り花がたくさん咲くなあなんて、なんて寝ぼけたことを。。
 今年、別の家の畑にふゆざくらが咲いているのを見て、はっと気づいたのです。あのうちに咲いているのは帰り花ではなく、ふゆざくらではないかと。



 そめいよしのよりも少し小ぶりで、花付もまばらですが、寒さの中で咲く桜はいちだんと可憐に見えます。
 私が知っている限り、個人の家でふゆざくらを植えているのは、この2軒だけです。

 これとは反対に、田舎ではどこの家にでもある木の花。



 びわの花です。



 つぼみが葉と同じような茶色い産毛に覆われています。アップで見るとなかなかの迫力ですよね。今から半年かけておいしいびわのみになるのです。
 いつも思うのですが、びわの花は、何を好きこのんでこの寒い季節に咲くのか、果物の中でもひどく変わり者じゃないかしら。虫も少なく、十分受粉できているとも思えないのにちゃんとたくさんの実がなるのも不思議です。

 もう一つ地味な花。これは秋の花だと思うのですが、近年我が家の庭にいっぱい咲くようになりました。そして冬になって、ほかの草がつぎつぎと枯れていくのに、まだ咲いています。



 名をハキダメギクと言うんだそうです。なんとも気の毒な・・・帰化植物で、発見されたとき掃き溜めに咲いていたからだとか。直径5ミリメートルくらいの小さな小さな花がいっぱい咲いて、これはこれでかわいいのです。

 白い花ばかりが続きましたので、最後に元気の出る色の花を


 
 
 その名も「フユシラズ」
 冬の間も元気いっぱい咲き続けます。ほんとは、「サムサシラズ」と名付けたいところです。でも、きれいに咲くのはやはり春になってから。 がんばっているけど寒いのは好きじゃないかもしれません。
 
 
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今年の柿は

2012-12-15 23:46:11 | 野菜・果物・料理など
 今年の柿はー

 表年(実がたくさん成る年 反対に実の少ない年を裏年という)みたいです。
 荒れ果てた畑に1本だけ残っている愛宕柿の木にも



 枝が折れそうなほど実がなっています。本来なら柿は、夏の間に何回か花を落とし混み合った実を落として、ゆったりと大きく育てるので、毎年同じ作柄のように見えてしまうのですが、こうして世話をしていない柿を見ると、豊作の年とそうでない年とがはっきりとわかります。



 この木には、去年はほんとうに1個も実がなっていなかったのです。



 同じく去年は実がならなかった我が家の柿も、今年は



 かなりたくさん実がなりました。しかし、例年9月末に収穫期を迎える早生柿は、いつも採る時期を失してほとんど食べずに終わります。今年もしかり。今年はドライアイスでの渋抜きを試してみたんですけどねぇ。渋は抜けたものの、柿が柔らかくなってしまいました。本当はもっと青いうちに採らないとだめなんです。

 さて、先週の真冬の寒さの頃が愛宕柿の収穫の最盛期だったようです。が、畑の中の道を走ってみると、まだまだたくさん残っているのに気がつきます。



 今はやりのイルミネーションみたいに華やかな畑。でも、これは富有柿で、本当ならとっくに収穫を終えてないといけない柿です。この色合いでは、柔らかくなりかけているでしょうね。もう商品価値はありません。このままで冬を迎えると思います。

 こうして取り残された柿は、鳥たちのよいごちそう。
 この畑にはからすが群がっていました。 また、ここ数日は、ヒヨドリのやかましい声が響くようになりました。



 (カメラが違うとこんなにも色が違うんですけど・・・・)

 せっかくたくさんの実をつけても全く収穫されないまま放置される柿が、年々増えているように思います。世話をする人が高齢になって、後継者もいない、そんな農家が増えているのです。
 去年まで収穫されていた畑が、今年は収穫されてない、そんな様子を見ると心が痛みます。

 ある農家では、後継者の若い人が急な病気で亡くなったとか。年老いた両親はどんなに気落ちされていることか。人ごとながらそのおうちの柿畑が気になっておりましたが、よそより少し遅れて収穫を終えていました。
 律儀に木守りの柿を残して 



 よかった、今はまだお元気のようです。

 
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冬の訪れ

2012-12-09 14:12:46 | レザークラフト
 トホホ・・・よっぽど書き上げた記事が、消えてしまいました。最近調子がよかったので油断してた・・・

 暖かい愛媛にも冬が来ました。だいたいこちらの冬はいつ始まったともわからないくらいだらだらと寒くなっていくのですが、今年は早くも11月末に霜が降りました。





 なんだかきっぱりと冬が来たって感じです。
 
 柿の落ち葉



 こんなにきれいに紅葉するのは一部の品種だけで、たいていはひからびた緑の葉になっておちていきます。 すでに裸木になっているのもあります。



 こんな初冬の風景をろうけつ染めで染めて、県展に出品しました。



 P40号、横幅約100センチの大きさです。
 葉の落ちた柿畑、鮮やかに地面を染める紅葉の落ち葉、地面に張った薄氷、霜柱、群れ飛ぶ小鳥、遠山の雪、冬の月に照らされた冬木立・・・・冬の景色がてんこもり
 それを、ジグソーパズルのように組み合わせました。
 まず、土台となるベニヤ板をハンドジグソーで切り、



 これね、フリーハンドで切るので、下図の通りに切るのは難しいんですよ。なんとかなめらかな曲線に切ることができました。

 部分的に染めた革でくるみます。板の裏に巻き込む部分は、革を薄く削いでおきます。これがなかなか手間のかかる作業で、しかも、貼り合わせたときの絵がずれていたらみっともない。



 ちょっと神経を使った場所です。中央は雪空の、右は晴れた日の、雪をいただいた石鎚連峰のつもり。
 雪は蝋散らしという技法を、左の柿の小枝は蝋にわざと亀裂を入れ、その隙間に染料をすり込む技法を使いました。そのほか、絞り染め(落ち葉の部分)細い線がき(冬木立の部分)など、様々な技法を駆使しました。

 いやぁ、ちょっと欲張りすぎたかな?
 技術的にはともかく、デザイン的にはもう一ひねりしたらよかった。最初のイメージは、もっと抽象化されたものだった。はずなんですが・・・・? 
 ただ、陰鬱な冬ではなくて、南国の明るく清冽な冬の空気感に仕上げることはできたと思います。 

 この作品の下図が決まり、いよいよ制作にかかろうかと言うときに、腹部の激痛に見舞われて緊急入院。嘔吐がひどく血まで吐いたので念のために胃カメラを飲んで、腹部のエコーやら心電図もとって、人間ドックに入ったくらいいろいろ検査して、結果は、尿管結石でした。
 痛み止めの点滴を打ちながらベッドで絵を書き散らしていました。症状が安定したので早々と退院、それからの1ヶ月間、大車輪で染めましたが・・・・
 思うような色が出ずに何度もやり直し。革もだいぶ無駄にして、入院費も要って、大打撃でしたのよ。

 おまけに11月には、転んで目を強打、網膜に穴が空いちゃったし、めがねは作り替えなきゃいけないし、風邪は3週間も抜けないしー

 今年は厄年にちがいありません

 冬の訪れとともに、幸運が訪れますように。

 



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まだ夏の花

2012-12-04 00:35:27 | 植物
 ついに12月。今年は寒さがくるのが早いような気がします。でもまだまだきれいなコスモスの花。



 中に、黄色い花が目立って見えます。



 これはひまわりの花ですね。コスモスは、遅くに植えると初冬まで咲いていますが、さすがにひまわりは枯れてしまいます。普通はね。
 ここは、コスモスの花の前はひまわり畑だったところです。そのひまわりの種が落ちて、次の世代が花を咲かせたものと思われます。 もう冬なのに。



 ちょうどコスモスと同じくらいの背丈で、うまい具合にコスモスたちが風よけになっています。
 いや、風よけがなくても咲いていますよ。



 これは別の場所なのですが、やはり夏にひまわりが植えられていたところです。 ここの二代目は、冬に咲いたとは思えないほど大輪の立派な花でした。

 でもねえ、秋の花であるコスモスはともかく、夏の象徴のようなひまわりを冬に見るというのもどうかしら。
 最近は、花屋へ行けばこれも季節に関係なく年中手に入る花も多いです。でも、春のコスモスや秋の菜の花はやっぱりいや。 それと同じく冬のひまわりも、わたしとしては歓迎しません。寒さの中でがんばっているひまわりに罪はないけれど。

 同じ理由でこの花も



 どうです、この青々とした茂りぶりは。
 最近増えてきたまるばあさがお。とても勢いがよいし、たくさん花をつけるし、遅くまで咲いているのが人気の理由だと思いますが、わたしは、朝顔は夏の花と思っているので。 あの青々とした花は、夏には涼しげでいいですが、冬にはなにか寒々として見えます。それに、昔からある朝顔のように、早朝に咲いて昼までにはしぼんでしまう、あのはかなさがいいの。

 ゲンノショウコの咲いていた場所のすぐ近くに、セイタカアワダチソウが茂った荒れ地があるのですが、そこに



 まるばあさがおがからみついているんですよ。セイタカアワダチソウの黄色い花が咲いていたときは、黄色と紫の反対色が織りなす景色がなかなかきれいだったのですが・・・・
 こんなにたくましい花を野生化させてはいかん
と、思いませんか?
 
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