おデブのジムソウチョウ。 避妊手術後の抜糸のとき、先生に 「いつ(子犬が)生まれるん?」 とからかわれました。 なぜかまっすぐに座れなくて横座り。 これは太っているせいかしら?

ジムソウチョウはどうしてこんなに太ってしまったのか。 原因は二つ考えられます。
ひとつは、えさのやりすぎ。 ジムソウチョウは食いしん坊なので、えさはやっただけすべて食べてしまうのです。 わたしが勤めている間夫にえさやりを任せていたら、ほしがるだけえさをやっていたようです。
渋柿が気になるソウチョウ。 このあとこっそりと食べてお腹をこわしました。 こんなふうに何でも食べてしまうのです。

二つめは、ジムソウチョウがなまかぁなこと。 「なまかぁ」とは、このあたりの言葉で「ものぐさ」ということ。 針金を車庫から家の軒まで張り渡し、そこに鎖を通して運動ができるようにしてあるのに、彼女は一日中座ったりねそべったり。 家人がそばに来ない限り動こうとしません。 母犬のチャイはわたしたちを見つけると、どんなときも駆け寄ってくるのに。 きっと運動不足にちがいありません。
わたしは半年かけてダイエットを試みました。 まずえさは標準量を朝夕2回に分けてやることにしました。 わざわざ犬用の計量カップを買ってきました。 今までたらふく食べていたのに、ちょっとしかもらえないジムソウチョウは食事の時間がとても待ち遠しいようです。 すこし朝ご飯がおくれると悲しそうに催促します。
つぎに、つなぎ場所を、死んだシロがいたところに変えました。 ここは家族が車から降りて必ず通るところ。 これはよかったと思います。 わたしが通るたびにジムソウチョウは、駆け寄ってきて遊んでとせがみます。
何年か前に犬をつかったCMがありましたっけ。「かにきくカ○リス」 あれと同じポーズで激しく動き、喜びを表現するジムソウチョウ。 何回もこれをしたら相当な運動量になってるはず。

散歩の距離もほんのちょっと伸ばしました。 新しい散歩コースにはちょっとした段差や、3,40センチ幅の溝があります。 始めは段差を飛び上がるのも、溝を跳び越えるのも恐る恐るのへっぴり腰。
このあいだぶじこが来て、
「ジムソウチョウ、やせたね。」
やったあ、努力のかいがあったね、ジムソウチョウ。
身軽になったのか、1センチくらいジャンプもできるようになりました。 溝や段差も軽々と跳べるようになりました。
困るのは、身軽になって、散歩が駆け足やスキップになること。 しつけのできてない犬たちにぐいぐい引っ張られると、ついて行きかねます。 わたしも肉を落とさなければ
ところが寒くなって、ジムソウチョウはまた、「なまかぁ」になりました。 わたしを見つけても出て行こうかどうしようかと様子を見ています。 こちらへ来ないとわかると犬小屋から出ようとしません。 ジムソウチョウは一度台風の日に犬小屋毎吹き飛ばされたことがあるのですが、そのトラウマは全然ないみたい。

先日わたしが行くお店のワンちゃんが犬小屋に入ったまま出てこないので、このワンちゃんも寒さで横着者になったのかと思いましたら、彼は散歩の途中で大きいラブラドールにかみつかれたんですって。 よほどショックだったのか、こわがって小屋から出ないんだそうです。 相手の飼い主は、ごめんなさいも言わずにあわてて行ってしまったそうです。
かわいそうに。