ハウスに入れてあったアンスリュウム。 最近の晴天のせいで乾いてしまい、弱っていました。 あわてて涼しいところに持って行こうと、鉢を持ち上げたところー
何かがぐにゅっと動いたのです。
うわっ、へびだ!!
アンスリュームの細い茎にへびが巻き付いていたのです。 一瞬こちらをにらんだみたい。 でもへびもびっくりしたのでしょう。 大急ぎで逃げ出し、棚をささえる鉄骨の中に逃げ込んでしまいました。
世の中にはへびの嫌いな人は多いと思います。 夫もへびが大嫌い、というか、怖い。 また、蛙の嫌いな人も多いみたいですね。 そこで今日は、写真は最後に載せています。嫌いな人は、文章だけ読んでくださいね。
わたしは、「へびを嫌う理由はない」と、思っていますので、びっくりはしますが見つけても平気です。 子どもの頃から、何度へびに驚かされたことか。 たとえば
みんなで河原のがけをよじ登っていたとき、積まれた石の間からにゅっとへびが顔を出したり、
熟れたユスラウメをとろうと手を伸ばしたら、枝に巻き付いていたへびにさわりそうになったり。
家の中にへびが入っていたこともあります。おそらくネズミを追いかけてきたものと思われました。 でも、石垣から落ちもせず、アンスリュームの鉢を取り落としもしませんでしたので、驚きながらもけっこう冷静?
さて、無事だったアンスリュームの鉢をしみじみと見た結果、へびが巻き付いていたわけがわかりました。
葉っぱに一匹のあまがえるがへばりついていたのです。 まさに、「へびににらまれたかえる」。 ぴくりともしません。 わたしはかえるの命を救ったのです。
娘婿のぶじお君は、ちょうど新しいデジカメを買ったばかり。 さっそくかえるを写しだしました。 角度を変え、位置を変えてカシャ、カシャ。
わたしも負けずにカシャ、カシャ。
ぶじこが、「二人でかえるの撮影会かい。」と笑い出しました。 だってかえるのポーズがとてもかわいかったんですよ。 そうこうしているうちに、鉄骨の隙間ににげこんだへびが顔を出しました。 まだ小さいしまへびでした。 大きい生き物はまだ捕れないので、小さいかえるを狙っていたのでしょう。 わたしは、へびの大切な食料を奪ったことになります。 どちらに味方しても自然は厳しいものです。
また引っ込んでしまったへびを出そうと、ぶじこがつついていました。 (ぶじこはいもむしは嫌いなくせに小さいへびならさわることもできるのです。) でも、へびのほうはすっかりおびえてしまい、狭いところでどうやって逃げようかと思案しているみたいでした。
生き物にとって、自然界で一番怖いのはやっぱり人間なのでしょう。
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ここからは、へびとかえるの画像
あの葉っぱの陰まで、早く逃げなくちゃ
よし、ここまで来れば安心 (じゃないよ。ちゃんと見えてます。)
こわいなあ、まだいるよ。 早くどこかへ行ってくれ。