あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

遅ればせの母の日ー歓喜庵へ

2008-05-30 19:53:21 | お出かけ

 母の日のプレゼントを何にしようかと迷っていたぶじこ。 いいものがない、ということで子どもたちみんなで歓喜庵の入浴とお食事をプレゼントしてくれることになりました。


 歓喜庵は西条市の山の中にある隠れ家のような温泉。 以前ぶじこがお友だちに連れて行ってもらってとってもよかったと感激して帰ってきた場所です。 予約をしているときからわくわく。


 「道は前に行ったからわかります。」 ぶじこは電話で自信たっぷりに言っていました。


 京屋旅館別館とありましたから、まずは京屋を目指せばいいのかな。 京屋は石鎚登山ロープウェイのところにあったと思います。 わたしたちは標識通り石鎚登山ロープウェイに向かって車を走らせました。 
 雨女のぶじこが企画したことだからーと心配しましたが、幸いにも空は曇り、 山の中はしたたるような緑、 川の水は清く澄んで、気持ちのよいドライブでした。


 途中、黒瀬ダム付近で四国88カ所の横峰寺へ行く道と、ロープウェイに行く道とに分かれます。 わたしたちは黒瀬ダムの美しい景色を左に見ながらロープウェイに行く道をまっしぐら。 しばらく行ってからぶじこが、こんな道だったかなあと言い出しました。 ダムに記憶がないというのです。 でもほかにどんな道があるのよ。 「こんなに遠くなかったと思う、前は迷って横峰さんまで行ってしまって引き返した覚えがある」と言うのです。 


 行けども行けどもそれらしきものは見あたらず、予約時間をすでに30分過ぎています。 携帯電話は圏外を示しているし、とにかくロープウェイの所まで行って聞くことにしました。 他に家がないんですもの。
 「こんな企画するんじゃなかった。洋服にしておけばよかった。」
 道はわかっているはずだったのに、全く覚えてなかったことがわかって、いつもは陽気なぶじこが、だんだん無口に不機嫌になってきました。 それをぶじおくんが「元気をだして」と慰めつつ、「全然覚えてないん?」 とからかいつつ、とうとうロープウェイのところまで来ました。


 京屋の売店でたずねましたところ、それは横峰さんへ行く道を行かなければーという返事。 あらら、7キロも登ってきたのに・・・・ 公衆電話で遅れる旨伝えて引き返しました。


 横峰寺へ登る道へ入った途端目に飛び込んできた「京屋旅館」の看板。 なんだー、わかりやすい。 でも、看板に気を取られたわたしたちは、反対側にある歓喜庵の門を見逃してしまったのです。 いや、ぶじおくんだけは気になっていたようでしたが。 山道を走りながら、これは行き過ぎたかもしれないと気づいたわたしたちは今度は迷わず引き返しました。 そしてやっと到着。


 


 純和風の建物が迎えてくれました。


 駐車場から玄関まではこんな道。


 


 左右を開け放ったお座敷は、緑色に染まったかのようなさわやかさ。 さっそくお料理が運ばれてきました。 ここの野菜や山菜はすべて自家製だそうです。


 前菜盛り合わせ。



 手作りこんにゃくのさしみ、山トウモロコシ入りのたまごやき、西条産のうなぎなど。 うなぎは皮がゴムみたいに弾力があって歯ごたえがありました。
 そうそう、里芋の茎の煮物もありましたよ。 
  


 つぎつぎとお料理が運ばれてきます。
 あめのうおのさしみ。 全く臭みがなく、歯ごたえもしっかりしていてとてもおいしかったです。



 季節の野菜の天ぷら。 しいたけはぷりぷりの肉厚。 おすすめは、からしこんにゃくの天ぷらだそうです。 上の方のしそを巻いたもの。  抹茶塩でいただきます。 おいし~い。 もう半分食べてから気づいて写真に撮りました。



 


 向こうは子持ちあゆの塩焼き。 卵がぎっしりです。 頭からかじれますよ、と言われたけど、鮎の目がにらんでたので食べられなかった・・・・
 手前はイノシシ肉の煮た物。 思ったほど臭みはありません。 豚の仲間ですもの。 でもわたしは 一切れ食べてあとはぶじおくんにお願いしました。



 ごはんは山菜ごはん。 
 最後に手打ちのそばまであって、もうお腹がぱんぱんになりました。


 食事の最中に、フロントの電話のやりとりが聞こえてきました。 どうももう一組お客がいるみたいです。 とぎれとぎれに聞こえることから推測するに、 こちらへ来かけたのに、また引き返してしまったらしいです。 もう一度同じ道を来てくださいとお願いしているみたい。 その後、2,3回電話がかかってきて道を確認しているみたいでした。 
 みんな迷うんだ~。 ちょっと安心しました。 そしてぶじこはすっかりご機嫌を取り戻しました。


 

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オオキンケイギクは栽培禁止だって!?

2008-05-30 00:24:20 | 植物

     


   遠く続くオオキンケイギクの道。 なんだか外国の田舎道を歩いているような気分になります。 重信川の河川敷です。 先日、びんぼう草のほうが気になって先にブログに書いてしまいましたが、 本当に行こうとしたのはここなんです。
 数年前まで、あちこちの高速道路の盛り土にこの花が一面に咲いていました。 目の覚めるような黄色の花の群れ。 とてもきれいですが、日本の風土にはちょっとそぐわない気がするなあと思っていました。


 きのうの新聞を見てびっくり。 オオキンケイギクは、2006年から栽培を禁止されてるんですって!! 今まで知らなかった。 違反すると個人の場合懲役3年以下か300万円以下の罰金の可能性も! なかなか厳しいです。 と言うのも、オオキンケイギクがあまりにも繁殖力が強く、従来の生態系をこわすからなんだそうです。 たしかに、この群れを見たら納得できます。 
 


 あのう~、 オオキンケイギクをたくさん植えているおうちを見たことがあるんですが、どうすればいいんでしょう。 見ず知らずの家に飛び込んで、「おたくは法律違反してますよ。」 って忠告する? わたしにはできません。 テレビかなんかで広報活動したらどうかしら。 お金のない県には無理か。
 


 対岸まで黄色く染まっています。 毎年刈り取って焼却してるのに防除が追いつかないんだとか。


 


 そばで見るととてもきれいなんですけどね。


 


 県と国交省では、この地域には植栽したことがないと言っているそうなんですが、 どうなんでしょう。 誰かが種をまいたのではないでしょうか。 オオキンケイギクにまじってこんな花が。


 名前はわかりませんが、見るからに外来種。


 


 もうひとつ、 これはノコギリソウですね。


 


 もうだいぶ前、ワイルドフラワーをミックスした種を買ったことがあります。 雑草を生やしておくよりいいからと考えたのですが、それはよくなかったかも。 家にはノコギリソウと、月見草みたいな小さい花が毎年のように咲きました。(今でも) だから河川敷のノコギリソウもだれかがオオキンケイギクとミックスしてまいたのではないかと思うのです。 強いオオキンケイギクだけがやたらとはびこった・・・  あくまでもわたしの推測です。


 つねづね思っていたことなのですが、オオキンケイギクだけではなく、河原の土手や河川敷に、人為的に菜の花の種をまいたり、コスモスの種をまいたりするのもあまりよくないのではないかとー。 畑や休耕田はいいのですよ。 でも、川では種は流れに乗って下流に運ばれ、あちこちで繁殖しだします。 従来からそこに生えてい多様な植物が、弱いものから次第に淘汰されて消えていきます。 


 わたしの思い出の中では、河原は植物や動物の宝庫でした。 きのうのウツギもそうですが、おいおいブログに載せようと思っていた「ネジバナ」「チガヤ」「カワラナデシコ」・・・・ 今はきれいに整地され管理されてこの中のいくつが残っているやら。


 草ぼうぼうの場所を見ると何かだらしないような、怠け者がすることのような気持ちになるのは勤勉な日本人の感覚かもしれません。 ついついコンクリートで固めて草が生えないようにしたり、美しく花を咲かせようとしたり・・・・ しかし、 荒れ果てて見える場所にはたくさんの植物や生き物が生きています。 わたしたちは、多少の雑草を容認する度量を持たなければ、豊かな自然は守れないのではないか。 そんなことを考えさせられました。

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夏は来ぬ

2008-05-29 00:28:22 | 植物

 桜三里の道ばたに、白い花が目につくようになりました。


 これは特別立派な枝振り。



近くで見ると、こんなにかわいい花です。



 子どもの頃、河原にこの木があって、花が咲く頃には必ず見に行きました。 お嫁さんのかんざしみたいだなあと一人で(友だちと遊んでいるときはゆっくり見られないので)見とれていたものです。 


 この花が卯木というのだと知ったのは大人になってから。


 卯の花の 匂う垣根に
 時鳥 早も来鳴きて
 忍び音もらす 夏は来ぬ


 この歌に出てくる卯の花というのが、卯木なんですね。 この歌も好きな歌です。 卯木が咲くと必ず歌いたくなる歌。 でも、卯の花がどんなのか知らなかったし、ホトトギスも見たことないし、ましてホトトギスの鳴き声なんか知らないし・・・・恥ずかしながら「忍び音」は「忍び寝」と思っていました。 昼寝してていびきかなんかかいているのかと。 
 今頃卯木を垣根にしているうちなんかあるのかなあ、と疑問に思っていましたが、この歌は万葉集か何かの歌が下敷きになっているとか。 遠い昔には卯木の垣根があったのでしょう。 白い花が咲き乱れる様を想像すると、現代でもこんな垣根があってもよいように思いますが。


 ところで、ウツギと名のつく木はいっぱいあるんですね。 さきほどの卯木の近くにあったハコネウツギ。


 


 花も葉も全くちがうのになぜ? ほかにもタニウツギだのバイカウツギだのあってややこしい~と思っていたのですが、ネットで調べてみましたら、ユキノシタ科とスイカズラ科と両方の科にウツギと名のつくものがあるんですね。 ようやくわけがわかってきました。 ところで、あるページに、「卯の花の写真です」と載せてあったのがクチナシの花だったんですけど、訂正してあげようにも手段がありませんでした。 


 5番までの歌詞のうち2~4番までは記憶がありません。


 5番は
 五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
 水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
 早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ


 あちこちで田植えも始まりましたね。
 そしてー
 先日、初めて蛍を見ました。 たった1匹、孤独に光っておりました。 わりと近くにいたのでカメラを向けてみました。 ほら、


 


  失礼しました。 ふざけとんか! って言われそう。   


  四国地方は梅雨入りしたそうです。 さわやかな季節とももうお別れか~。 よい季節はほんとに短いです。


 



 

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石垣島ラー油と加賀生麩

2008-05-27 23:56:22 | くらし

松山市内の某スーパーでこれを見つけました!



 石垣島ラー油。 ラー油の中に体によい食物がいっぱい入ってて、とてもおいしいと評判のあれです。 なかなか手に入りにくいと聞いていたのに、意外とあっさりゲットしました。


 容器から出してみるとー
 ゴマやめずらしい島こしょうなどたくさんの具(?)が入っています。 なんだかいいにおい。う~んぎょうざが食べたくなってきた。 



 こちらは、デパートの催し物で買った加賀の生麩。



 もう、5,6年前ですが、金沢市へ出張したことがあります。 そのとき食べた晩ご飯が「麩」のフルコース。 生麩の味もそのとき覚えました。 お土産にも麩を売っていましたね。 車麩にもちょっと惹かれたんだけど、やっぱり生麩かな。
 生ででも食べられますよ、と売り場のお姉さんが言ってたので、これは刺身で食べることにしましょう。


 家に帰ると、先日植えたばかりのナスに早くも実がなっていました。 初物を食べると何年長生きするんだっけ。 



 つやつや、ぴかぴかでいかにもおいしそうです。


 そこで今夜の献立は、


 揚げぎょうざー手作りのを冷凍していた物です。
 生麩のお刺身
 なすのみそ和え
 ほうれん草とちりめんじゃこのおひたし


(揚げぎょうざ)
 いつか新聞で読んだのですが、4つの「つ」を守って料理するとおいしいらしいのです。 すなわち、めたいぎょうざをフライパンに並べ、めたい油を注いで、油が熱くなるまでよびで熱します。 これで3つ。 あれ? あとのひとつは何だっけ? まあいいか。
  油がつめたいうちに材料を入れるなんて、とは思いましたが忠実に守ってみましたところ・・・
 外はぱりぱり、中はジューシー、 のはずだったのに、ちょっと焦がしたせいか中身も硬くなりかけてたかな? まずまずおいしく(自分が作った味ですから)いただけました。 そして、石垣島ラー油を酢醤油にまぜていただきました。 とってもよい香りで、見た目の赤さほど辛くなくやさしい辛さのラー油でした。


 


 このラー油はくせになりそう。 そういえばテレビではご飯にかけていたっけ。 そこでわたしは家の者にはないしょでこっそりごはんにかけてみました。 ちょっとしょうゆを垂らしてーおいしいです。 こっそり冷や奴にもかけてみました。 これもいけます。 こっそり冷麺にもかけてみました。 ピリ辛の冷麺になってこれもおいしかったです。


(生麩) もちもちで切るのがむずかし~い。 押し切るようにしてやっときれました。 そのまま刺身醤油でいただきました。 後からパンフレットに生麩の調理のしかたが書いてあることに気づきました。 それによりますと、お吸い物、焼き麩、揚げ麩などどんな調理にも合いそうなんですが・・・・生で食べるとは書いてない! たしか、生で食べられるって言ってたよね、お腹こわさないよね。 心配でしたが大丈夫でした。 もちもちでしかもトロンとした舌触り。 
 後1枚はちゃんと火を通すことにしましょう。


 南の方の食べ物と、北の方の食べ物と、地元の食べ物とどれもおいしくいただきました。


 

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ビンボー草

2008-05-27 01:32:20 | 植物

 娘が言うのに、近頃わたしのブログはびんぼーくさいんだそうです。 カラスノエンドウを食べたり、そら豆のさやを食べたりー。 そういわれてみれば、以前テレビ番組で、お笑い芸人がレポーターになって自称ビンボーさんを訪ね、そのユニークなびんぼう暮らしを紹介する番組があったけど、わたしのブログもその部類に入りそうな・・・・・


 ビンボーといえば、びんぼう草が咲いているのを見つけました。



 ニワゼキショウです。 子どもの頃、校庭の隅の草地にいっぱい生えていて、とてもかわいいのでついつい摘んで帰っていました。 



 草丈10センチくらいの小さな花で、実もまん丸でかわいいのです。 白っぽいのと紫と2種類見かけました。
 「また、びんぼう草を採ってきてー。」と、母か祖母かに言われて、そのままビンに挿すこともせず靴箱の上に放置したりしてー。 
 


 でも、なぜにこれがびんぼう草? ニワゼキショウは全国的にびんぼう草と言われているのか? それともわたしの育った地域だけなのか? 
 調べてみましたら、ニワゼキショウは明治時代に渡来した外来種らしいです。 それがわずか半世紀後の昭和の中頃にはびんぼう草として嫌われていると言うことは、相当の繁殖力があって当時の在来種を駆逐していたのかもしれません。


 ところがー


 びんぼう草は、別のところではヒメジオンだというのです。 というか、検索してみたら、ほとんどびんぼう草=ヒメジオンorハルジオン。 ええ~、そんなの聞いたことないよう。 さらにさらに、わたしの住む東予地方の園芸組合のページを見たら、 「スズメノカタビラ(びんぼう草)」とありました。 それも初耳!


 これがスズメノカタビラですね。


 


 今日、ちょっと用があって出かけたついでに重信川の河川敷に立ち寄ったら (オオキンケイギクがきれいに咲いていたので)、河川敷がスズメノカタビラで埋め尽くされていました。


 おお~、びんぼう草の集団だあ~。 しかも、ニワゼキショウまで咲いています。



 おまけにヒメジオンまで 


 各地のびんぼう草が勢ぞろい。 


 そのなかで、スズメノカタビラと張り合っている草を見つけました。


 これ。 子どもの頃これも大好きだった草。 ヒメコバンソウです。 穂のひとつひとつが小判の形をしていて、それがふわっと広がって風に揺れているのがなんともすてきです。



 もっと歩いていくと・・・・ おお~、本物のコバンソウ。



 がんばれ小判、ビンボーに負けるな。 (いや、これは植物に向かっていったのではなく、だんだん増えつつある日本のビンボーさんにー) 


 わたしは、摘むと貧乏になるとか、植えると金持ちになるとかと言ったたぐいの話は信じませんよ。 信じませんとも。


 けれども、わたしが家に持ち帰ったのはー、



 コバンソウと、ヒメコバンソウだけでした。

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野いちご摘み

2008-05-25 22:45:39 | 植物

 一月ほど前にとった野いちごの写真。 とてもかわいくて、スケッチをたくさんしました。



 野いちごってなぜか荒れ果てたところに生えているんですよね。 「これはたくさん実がとれるぞ」と期待してもなかなか足を踏み込めない場所がほとんどです。 でもこれは、実家の使わなくなったハウスの中。 今日は甘い野いちごをたくさん食べました。



 赤い実ってどれもこれもかわいいですね。 そしてこのいちごは、栽培されているストロベリーよりも酸味が少なくて甘いのです。 


 でも、茎には小さなとげがたくさんあります。 持っていたポリ袋がとげで破れるくらい鋭いんです。 ところが、こんな茂みの奥のほうに実があって、葉っぱをはぐってとらないといけないので、野いちごとりもなかなか苦労します。


 


 少し持って帰りました。


 


 野生ですから形の悪いのもたくさんあります。 でも大粒で形のよいのはまるで宝石みたいに輝いて見えます。 そしてなぜか中が空洞。 この中にアリが入っていたりします。


 去年の今頃、知り合いの方からこの野いちごで作ったジャムをいただきました。 なんと、ご主人と二人で2キロもとってきてジャムにしたんだそうです。 
 「もう、手がこのへんまで(肘ぐらいまで)傷だらけよ。」 と腕を見せてくれました。 そんなにまでして採った野いちごのジャムをいただいていいのかなあと思いつつ、興味津々でありがたくちょうだいしました。
 


 野いちごにはひとつ欠点があるのですね。 それは、
 


 タネが大きくてかたい


 かむとぷつぷつと音がするくらいかたくて、しかも多いのです。 あまくておいしいジャムだったのですが、種が多くて・・・・。 でもあの種を除いたらきっと食べるところがないと思います。 だから、さすがのわたしもジャムは作りません。


  

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栴檀の花

2008-05-25 07:59:27 | 植物

 


  学校の栴檀に花が咲きました。


 この花の愛らしさを教えてくださったのは某校長先生。 栴檀の花を接写した1枚の写真ででした。 多くの学校でシンボルツリーとして植えられている栴檀。 それは学校の運動場では空気のような存在で、そこにあるのが当たり前で、特に気に留める者もいない木です。 わたしたち教師は、栴檀のような目立たない花にも関心を持ち愛する心を、子どもたちに伝えてきただろうか、そのことはとりもなおさず自然や命を大切にする心を育てることだと、そのとき思ったものです。


 それ以来、5月になって花が咲くと、栴檀の木を見上げるのですが、栴檀はとても大きな木。 近くで花を見ることはできません。 せいぜい落ちてきた枯れかけの花を見るくらい。 
 


 ところが、その栴檀の花を目の前で見ることのできる場所があったのです。 それは、ちょっと立ち寄った、温泉や劇場のあるショッピングセンターの近く。 刑務所の斜め前くらいのところと言えばあそこか~と分かる人もいるかな?


 


 道路がかなり高い位置にあるので、花の咲いた枝が歩道にせり出してきています。 初めてこんなに間近に花を見ることができました。


 近くで見るとこんなにかわいい花。 にぎやかにおしゃべりしているみたい。 ほのかによい匂いもしますよ。 でも、植えられているのが、牛舎のそばなので・・・・・ビミョー。   


 


 何本も植えられて、あたりは薄紫色なのですが、注目する人がどれだけいるかしら。 昼間っからわざわざ車を降りて写真を撮るがちょっと恥ずかしい。


 栴檀とは対照的にド派手な花。 ショッピングセンターの駐車場のはずれに植えてありました。


   


  じっと見てると目がちかちかしそうです。 派手だからといって注目されるわけではないようで、近寄って見る人はいそうにもありません。 


 写真を撮っていたら、犬に興味を持たれてしまいました 。


  


 

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柿の花

2008-05-23 23:37:41 | 植物

  先日、信号待ちで止まっていたら視界の片隅になにやらぽとんと落ちたものが見えたのです。 雨でもないのに何が? と思っているとまたぽとん。 またぽとん。 わずか1分足らずの間に次々と落ちてきます。 横を見たら一本の柿の木がありました。 ははあ、柿の花が落ちたのか。 下を見ると落花した花がいっぱい散らばっていました。


 これが柿の花です。 素朴でかわいいでしょう。



 でも、うちにも柿の木があるけど、こんなに雨だれのように落ちるほど咲いていたかなあ。 うちのは老木のせいかあまりたくさん花をつけなかったように思います。 というか、しみじみと見たことがないのです。


 まわりの柿畑の花は、写真のように一枝に1個か2個の花しかついていません。 どこかにたくさん花の咲いている柿はないのか、そんなことを気にかけていましたら、道ばたに一本だけ大量に花をつけた柿を見つけました。



少しすぼんで落ちた花。 三つ並んでかわいいです。



 花の落ちてしまった柿。 ふつうはこのくらいは実がつくのです。 では、たった1個しかない花はどうして?



 それは、よい実をつけるようにたくさんの花を摘んでしまうからなのです。 柿農家の人は「花わき」と言っています。 もう少し実が大きくなると今度は実を摘果します。 実はこれから何回摘果するのかくわしくは知りませんが、年末のあの大きな柿にするにはけっこう手間暇かけているのですよ。


 摘果せず自然のままにしておくと・・・・ こんなになってしまいます。

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さくらんぼソース

2008-05-23 07:43:00 | くらし

 実家のさくらんぼが大豊作です。


   


  母はせっせと採ってはいろいろな人にあげています。 そしてあげたさくらんぼは、ケーキやら、そら豆やら、手作りのヨーグルトやらに化けて返ってきているようです。


 弟に言わせれば、「ゆすら」(ゆすらうめ)に毛が生えたくらいの味だそうですが、たしかに子どもの頃に食べたゆすらに似ています。 そして、何かに加工はできないのかと言いますので、ためしにさくらんぼソースを作ってみることにしました。


 例によって、さくらんぼに砂糖をふりかけます。 少し水分が出たところで火にかけ、焦がさないようにぐつぐつと煮ます。 意外と早く実がとろけて種が出てきました。


 


 この種がくせものだったんですね。 種を捨てようとすると果肉がくっついていっちゃう。 そのまま捨てたりしたら食べるところがなくなりそう。 そこで網じゃくしにすくってはスプーンでこすって果肉をそぎ落とし、種だけをよりわけていきました。


 種だけでこのとおり。


 


 残ったのは、これだけ。 なべの底が見えています。


 


 けっこう酸っぱくて、レモン汁などは不要でした。 そして水分も少ないのでジャムになるまで煮詰めるのも早いと思います。


 いつものようにヨーグルトにかけて食べます。


 


  たまたま顔をだした甥っ子に食べさせましたところ・・・・
  一口食べるなり顔をしかめて
 「うへぇ~、 すっぱい。」
 あらあら、砂糖が少なかったかしらねえ。 だいたいわたしは砂糖が少なめなのです。
 「じゃあ、こっちをかけて」
と、つくったばかりのいちごソースをかけたところ
 「うん、こっちのほうがうまい。」


 わたしもそう思いました。 さくらんぼソース(ジャム)ってあの小さな実からつくるから希少価値があるけれど、生で食べるのが一番のように思います。 だけどめずらしいからもう一度作るつもり。 今度は、目の粗いプラスティックのざるに移して、すりこぎか何かでごりごりとこすってみようかと思っています。


  


 

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3年越しのバッグ

2008-05-22 07:36:59 | レザークラフト

 メッシュの型押しの革。

   

 今、こちらではメッシュのバッグがはやりなんですが、都会の方ではどうなのかしら。 もう3年も前に買ったんですよ。 先見の明?があったかしらねぇ。

 型押しの革はいろいろなのが売られています。 花模様、ペイズリーなどなど。 模様が既にできているので色をつけるだけ。 
 近頃はレザークラフトといっても簡単なのがあるんですよ。 バッグも、全体の形が出来上がっていて、側面にクラフトした革をはめ込んで貼りつけるだけのセットがあります。 それを使えばあっというまにバッグのできあがり。 手軽です。 早いです。 あまり技術もいりません。 でも、おもしろくありません。 
 わたしは、面倒でも自分で模様をカービングして、型紙から自分で起こして作るほう。 時間がかかります。 仕事をしていたときは、ひとつのバッグを作るのに半年くらいかかっていました。 それでも既製の型押しの革は買わない主義なんですが、 でも、これだけはー

 編み目模様なのよねぇ。 手持ちの工具でもこうした編み目模様を打つことはできますが、まっすぐ均等に打っていくのはかなりの技術と根気を要します。 ましてバッグ全体がメッシュなんて、とてもこれだけのことはできません・・・・ 禁を破って買ってしまいました。

 さっそくA4サイズのバッグを作ることにしました。 型紙を作って本体の革を、表裏2枚裁ちました。 バッグの色はグレー。 下の方にえんじのラインを2本入れました。 
 でも、グレーがどうしてもむらになるのです。 だいたいグレーはむらになりやすいんだそうですが、わたしとしては何とも納得がいきません。 色は染めたもののバッグに仕立てる気にならずそのまま放置しておりました。 

 ・・・・そして1年が過ぎました。 やっぱり作らなきゃもったいないよね、と取り出してみたところー

 ああ~、表と裏とで革の色がちがってる~。
 原因は、日焼けです。 革は時間がたつにつれて褐色に焼けてきます。 それがまた、深みのある色合いになってよいところではありますが、 1枚だけ日焼けがひどく褐色がかったグレーになってしまったのです。 やる気がなくていい加減に放置しておいた結果です。 トホホ。

 これを直すには、日焼けしてない方の革を日焼けさせるしかない。 両方がおなじ色合いになるまで再び放置することにしました。 2,3ヶ月後、ようやく同じような色になったところで、2枚の革を中表に重ね、きちんとしまっておきました。・・・忘却・・・・

 さらに2年が過ぎました。 思い出しました。 やっぱり作るかねぇ。 普通の革より高かったもんねぇ。 気になるむらはもう一度染めたらなおるかなあ。

 で、染め直しました。 むらはなくなったものの・・・・ ラインが気になる。 なんかやぼったいなあ。 ええい、消しちゃえ。 というわけで、ついに真っ黒に染め直してしまったのです。
 
 せっかくのメッシュが目立たないんではないの? そうだ、ゴールドがはやってるからアクリルカラーのゴールドを塗ってみよう。 
 革のへこんだ部分にゴールドが入り込み、確かにメッシュは目立ち出しましたが・・・・・
 うわ~ん、ゴールドがむらむら~。 革はきらきらといびつに輝いておりました。 どこまでもむらむらから脱出できないこの革、どうしたらよかろう。 捨てちゃおうか。  

 そこで思いついたのが、「染めQ」というスプレー式の革用塗料です。 わたしは使ったことないけど、ホームセンターに売っていたはず。 だめで元々、あれを使ってみよう。

 いかがでしょう。

  

  わずかにきらきらが残って味のある黒さ。 なかなかいいんではないの。 わたしはやっと本格的に仕立てる気になりました。 これは本体の革をミシン縫いしたところ。 裏返すのに苦労しました。 ちょっとしわが寄ってしまいました。 革のしわはとれないのでちょっと痛い。

 内袋を縫います。 ポケットは2カ所。 ひとつは携帯電話が入るように、タックをとってあります。 もうひとつはファスナーつき。

 

 問題は持ち手です。 そめQを使う前まで、どうせ失敗作なんだからと、バーゲンで買った既製の持ち手を縫いつけようと思っていたのですが、これじゃあまりにも普通。 しかもおばさんぽい。 
 お店のT子さんの知恵も借りながら、 細い紐の端をループにしてカシメで止め、紐止め金具でカシメを隠すことにしました。

 今回のバッグは、あまり手作りらしいところが見あたりません。(ほんとはすごい苦労したのにね) そこでバッグの口だけはて手作りっぽく、黒の革でかがっています。 

 

 ファスナーの端の始末も手作りっぽく。

 

 ハートに紫のかざりカシメをつけてみました。
  

 じゃーん、完成です。

 

 最後まであきらめずに作ってよかった。 これ、けっこうたくさん入ります。 

 

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